関西ニュースKANSAI
住宅ローン金利上昇で「我が家を手放す人が増えてくる」専門家が警告 早めの相談が命綱 "任意売却"という選択肢も 日銀政策金利引き上げの影響受け
10/02 16:30 配信
10月から住宅ローンの変動金利が上がりました。
立て続けに上がり続ける金利に、この先どこまで上がるのか・・・と、多くの家庭を不安にさせているともいわれています。
番組が取材した“現場”では、生活事情などから"我が家を手放す"ことを考え始めた60代男性の姿も。
そこまで追い込まれる前にできることとは? 専門家に取材しました。
日銀“異例の利上げ”の狙いは? 1.25%程度で31年ぶりの水準 住宅ローン負担は増加 “頑張らない節約”で家計を守る方法とは
専門家「(変動金利が)2%程度まで上がる可能性も」指摘家計をさらに圧迫する可能性も・・・
住宅ローン金利がまた引き上げに
10月1日、みずほ銀行、りそな銀行、三井住友信託銀行の3行が、住宅ローンの変動金利を引き上げました。
日銀の利上げに伴うもので、三菱UFJ銀行と三井住友銀行はすでに9月に金利を引き上げていて、今回は据え置きとなっています。
大阪経済法科大学の米山秀隆教授によりますと、今回の引き上げにより、例えば「5000万円を35年ローンで借り入れた」場合では、「1.2%から1.45%に引き上げ」で月々の返済額は約6000円増加することになるということです。
変動金利の上昇の問題は、「上昇がどこで止まるのかが見通せない」ことにあると、米山教授は指摘します。
米山教授
「住宅ローン金利は基本的には日本銀行が定めている政策金利に連動しています」
昨今の物価高と金利上昇で相談件数が増加傾向に
任意売却119番の富永順三代表
金利の変動がある中で、起きるのが住宅ローンの支払い問題。
専門相談機関「任意売却119番」には、全国から年間約5000件の相談が寄せられています。
代表・富永順三さん
「月々の返済もなんとかできるということで借りてしまうんですけど、結局は途中で払えなくなる方も多い」
富永さんによりますと、コロナ禍で相談件数が一時減少したものの、「昨今の物価高と、直近で言うと金利がどんどん上がっていること」を要因として「ここに来てまた増えている」と話します。
「競売」より有利な"任意売却"という手段
競売を避ける「任意売却」とは
一般的に、ローンの返済が滞ると裁判所による差し押さえが入り、住宅は強制競売にかけられ市場価格よりも安く売却されます。
これを避けるための有効な手立てとして選択肢にあがるのが「任意売却」です。
仲介業者が金融機関と交渉し、競売にならずに物件を任意で売却する方法です。
任意売却のポイントは以下の通りです。
・競売よりも高い価格で売却できる
・売却後も家に住み続けられる場合がある
60代男性「1人で抱えていた」 早めの相談が命綱
不安を抱えてひとりで悩んでいたという男性
「任意売却119番」を取材した日、相談窓口に60代の男性が訪れました。
65歳まで働くつもりで住宅ローンを組みましたが、去年9月に会社を早期退職することになり、返済はあと6年ほど残っているといいます。
これまでは問題なく返済できていましたが、先行きへの不安を抱えてひとりで悩み、家族にも話せていない状況でした。
相談を受けた任意売却119番の富永さんは、男性について「比較的早く相談に来てくれた」と話します。
早い段階で相談に来ることで任意売却を含むさまざまな選択肢が取れるためだといい、富永さんは「手遅れになってから相談に来ると選択肢が大幅に狭まってしまう」と指摘します。
払いたくても払えない人がこれから増加する可能性もある、住宅ローン。
回避するためには早めに相談することが重要で、富永さんは「病気と同じ。早めにお医者さんに行けばいろんな方法が取れる」と指摘していました。
(『newsおかえり』10月1日放送分より)
最終更新:10/02 16:30


