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防犯カメラは“いじめ抑止力”になるか? 今年度から神戸市内の小中学校に試験導入 いじめ認定は過去最多も「目に見えるカタチは少ない」指摘も
10/03 12:00 配信
神戸市が学校に防犯カメラを試験設置
神戸市が小中学校の校舎内に防犯カメラを設置する方針を打ち出しました。
外部からの侵入者を防ぐためではなく、いじめや暴力・暴言といった“校内トラブル”への対応が目的という取り組み。
全国の事例や専門家の意見を交えながら、ABCテレビの天本周一・ニュース部長が詳しく解説します。
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目的は不審者対策ではなく「いじめ・暴力などのトラブル対応」
主な目的はいじめ・暴力などのトラブル対応
神戸市は今年度から来年度初めにかけて、小学校2校・中学校1校の計3校で防犯カメラを試験的に導入します。検証後に本格導入を検討する方針です。
ただ、設置の目的は外部の侵入者対策ではなく、いじめや暴力・暴言といった校内トラブルへの対応。
廊下や踊り場に設置したうえで、常に映像を監視するのではなく、トラブルが起きたときなど必要な場合にのみ映像を確認するという運用を想定しています。
盗撮防止の目的も 愛知・みよし市は全小中学校にカメラ設置
先行する愛知・みよし市では・・・
学校内に防犯カメラを設置する取り組みは神戸市が初めてというわけではありません。
愛知県みよし市では、今年4月から市内の全小中学校12校に合計194台の防犯カメラを設置しました。設置費用などは約5700万円です。
みよし市の場合、導入のきっかけは中学校の講師による女子生徒への盗撮事件でした。
カメラの設置場所については慎重な議論があり、教室・更衣室・トイレ・体育館の内部には設置せず、出入口を中心に配置されました。
またハッキングなどによる映像の流出を防ぐため、各学校では映像を確認することはできず、市が一括管理する仕組みです。
みよし市は「監視カメラ」ではなく「安心カメラ」と位置づけ、犯罪などの抑止力にするのが目的としています。
いじめ認定は過去最多・・・ 防犯カメラ設置は抑止力になる?
小中学校などのいじめ認定件数は過去最多
神戸市の取り組みの背景には、いじめ問題があります。
文部科学省の2024年度の調査によると、小中高校などのいじめ認定件数は76万9022件、このうち重大事態は1404件にのぼり、いずれも過去最多に上りました。SNSを中心としたネット上でのいじめ認知も増えています。
ただし「件数が増えているからといって、いじめがそのまま増えていると単純には言えない」との指摘もあります。
いじめをきちんと認定・把握できるようになったことも件数増加の一因であり、認知が進んでいること自体は評価すべき側面もあるといいます。
一方で、防犯カメラの導入について、教育評論家の武田さち子さんは「いじめの抑止力になるというより、別の問題が発生する懸念がある」といいます。
「日本では目に見えるカタチでのいじめは少なくなっている」として、いじめの解決には「人間関係の構築が一番大切」と指摘。さらに「カメラへの費用を投入するなら、先生の教育などにお金をかけてほしい」と訴えます。
天本周一・ニュース部長
天本部長は神戸市の取り組みを踏まえ「いじめは社会問題となっている。解決するためには、学校・家庭・行政・国が一体となって対応すべき」と強調しました。
神戸市は今後、モデル校での検証を重ねながら、本格導入に向けて検討していく予定です。
(「newsおかえり」2026年10月2日放送分より)
最終更新:10/03 12:00


