関西ニュースKANSAI
効率重視の時代“脱タイパ”できていますか? 「石を磨き続けるイベント」「写経体験」などひっそりと人気 気分転換として有効
10/08 12:00 配信
いかに短い時間で効率よく過ごすかというタイムパフォーンス=タイパを重視する現代。街でタイパを意識しているか尋ねてみました。
動画を「1.75倍で」 こんな世の中で‟脱タイパ”の動きも
1.75倍速で動画を視聴することもあるという
<大阪・梅田>
(Q.タイパ重視の生活してますか?)
20代夫婦
夫
「髪の毛乾かしてるときも」
妻
「Tverとかで1.75倍速してる。時間もったいないから。動画だけみるのがもったいなくて何かしながらみちゃう」
90分間石を磨くイベントで‟脱タイパ”
このようにタイパ重視の人が多いなか、そうした生活から抜け出すイベントがルクア大阪で開かれました。
参加者が夢中で磨いているのは、石です。参加者が自分で選んだ石を、90分間ひたすら本気で磨き続けるこのイベントは、「何にもならないかもしれないことを時間をかけて本気でやる」ことをコンセプトにしています。
“石磨き”イベントの参加者
‟ムダ時間”を楽しんだ参加者は満足そうでした。
50代女性
「(普段)ついスマホ見たりテレビ見たりしちゃうからこういう時間はなかなか無い」
40代女性
「仕事して、子育てして、家のことをしてこういう時間はわざわざ取らないと取れないので、めちゃくちゃ貴重な時間」
タイパとは正反対のイベント。なぜ開くことになったのでしょうか。
ルクア大阪 トキメキ事業グループ 三上尭主任
「学生の頃に何にもならないけどみんなで笑い合った時間が今でも思い出されたり、あの時楽しかったなって記憶が残っていたりすると思う。そんな時間がどんどん失われてしまっていないかと強く感じて、無駄な時間を大事にした方がいいんじゃないかと。あの時間が実は人間にとって必要なものとか、豊かな時間なんじゃないかなと思った」
寺でも‟脱タイパ” 写経の体験が人気
寺での写経体験が人気
‟脱タイパ”の取り組みは他の場所にもありました。京都市東山区にある泉涌寺では、写経の体験ができ、人気を集めています。気持ちが落ち着き、無心になれると、写経が密かなブームになっているのです。
毎日生放送に臨み「タイパ」を気にする生活を送るnewsおかえりのMC、岩本計介アナウンサーも挑戦しました。
泉涌寺執事 孤溪信孝さん
「筆ペンをとっていただいて、ここをずーっと写経していただきまして、日付と願意、最後にお名前を書いていただきまして」
写経を終えた岩本アナ
自分と向き合うこと約20分。
岩本アナウンサー
「終わりました。静寂の中、ただお経に向き合う。こんなに情報が少ない空間に身を置いたのは久しぶり」
時間を忘れ心を穏やかに。この精神状態を求め、この週末も多くの人が体験しにくるそうです。
泉涌寺執事 孤溪信孝さん
「普段喧騒の中で生活している方も来ていただいて、写経をされている間はゆっくりと一文字一文字向き合っていただいて、お過ごしいただければ」
御寺泉涌寺の「秋の限定写経」は11月8日まで毎日5回開催されていて、事前予約制です。
7割が「タイパから離れたい」 ‟脱タイパ”で「むしろ効率上がる」との指摘も
写経も‟脱タイパ”の手段の一つ
世の中の人は‟タイパ”にどのような印象を抱いているのでしょうか。民間の調査では、「タイパを意識しない生活を望みますか」という問いに対し、「強く望む」「どちらかといえば望む」と答えた人が、合わせて約7割に上ることが明らかになりました。
効率ばかりを追いかけたくないというのが多くの人の本音のようです。
”脱タイパ”には、読書や登山、編み物などが適しているといいます。
多くが‟脱タイパ”を望む
”脱タイパ”で気分転換する効果について、大阪大学の渡邉准教授は「普段の仕事や課題から一度注意を外す時間を持つことで、結果として本業のアイデアや解決策がひらめくこともある」と指摘しました。
「休んだほうが結果、効率が上がる」という逆説的な構図です。脱タイパを取り入れることは、仕事の質を下げるのではなく、むしろ高める可能性があると指摘しました。
”脱タイパ”にはたくさんの手段があります。
普段の生活を見つめ直して、合った方法をみつけてみてはいかがでしょうか。
(2026年10月7日 newsおかえり)
最終更新:10/08 13:01


