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「餃子の王将」社長射殺事件 暴力団幹部の被告に無罪判決 遺族「予期せぬ判決で非常に落胆」
10/16 22:25 配信
「餃子の王将」を展開する会社の社長が射殺された事件で、京都地裁は16日、暴力団幹部の被告に無罪(求刑・無期懲役)を言い渡しました。
特定危険指定暴力団工藤会系の組幹部・田中幸雄被告(59)は、2013年12月、王将フードサービスの社長だった大東隆行さん(当時72)を拳銃で射殺したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われていました。田中被告は一貫して起訴内容を否認し、無罪を主張していました。
現場付近で見つかったたばこの吸い殻からは、田中被告と一致するDNA型が検出されていて、検察は吸い殻の形状などから、田中被告が事件当日、大東さんを待ち伏せしていた際にたばこを吸い、路面に叩きつけて火を消したものだと主張しました。しかし、判決は、吸い殻は被告が吸ったものと認められるが、その場で消されたものとは認定できず、下見や行動確認をしたときに捨てた可能性や、捜査をかく乱させる目的で持ち込まれた可能性もあると指摘しました。
検察が立証のために注目したのは、事件前日、大東さんの自宅近くの防犯カメラに映っていた不審な人物です。この人物は、フルフェイスのヘルメットをかぶったまま傘をさしていて、大東さんの自宅前でしばらく立ち止まったと言います。検察は、歩き方を鑑定した結果、田中被告と考えても矛盾はないと主張しました。これに対し、判決は、正確な身長や体格が判明せず、鑑定の精度も低いと指摘しました。
また、犯行に使われたバイクは、事件の約2カ月半前に京都府内で盗まれたもので、検察は、このバイクの窃盗に田中被告が関与したと主張しました。しかし、判決は、証拠上認定できない部分があるうえ、被告を実行犯と推認されるものと評価できるものでもないと、検察の主張を退けました。
無罪判決を受け田中被告は、「犯人と思われた時点で人生が変わるし、失ったものも戻ってきません。検察も人間ですから、間違うこともあります。過ちは過ちとして、勇気を持って振り出しに戻って、過ちを正され、真犯人を追っていただきたい」とコメントを発表しました。
大東さんの遺族は、「予期せぬ判決で非常に落胆しています。極めて不当な判決であり、検察庁には控訴をしていただくよう強く申し入れました。大阪高等裁判所で適切に審理され、納得できる判決が出ることを切に願います」とコメントしてます。
京都地検は、「検察官の主張が受け入れられず、残念。判決内容を精査し、上級庁と協議のうえ、適切に対応したい」としています。
最終更新:10/16 22:25


