関西ニュースKANSAI
「エントリーの仕組みや救済措置の見直しを」全国大会に出場できなくなった選手が日本陸連会長へ手紙 中体連エントリー漏れ問題 保護者ら会見で再発防止訴え
10/21 19:49 配信
大阪中学校体育連盟のエントリー漏れで、大阪府代表の中高生8人が全国大会に出場出来なくなった問題で、保護者らが会見を開き、再発防止を願う子どもたちの思いを訴えました。
9月に開かれた選考会で上位の成績を収め、大阪府代表に選ばれた中高生8人は、大阪中体連が期限内にエントリーを済ませなかったため、今月23日から開かれる「JOCジュニアオリンピックカップU16陸上競技大会」への出場が出来なくなりました。
選手や保護者らは、大会を主催する日本陸連に対して救済措置を求めていましたが、認められませんでした。21日、大阪府庁で記者会見を開いた選手の保護者らは、選手が日本陸連の有森会長に宛てて書いた手紙を読み上げました。ーーーー
「8月の大会では優勝を目標に努力してきましたが、自分のレースができず、とても悔しい思いをしました。その悔しさを力に変え『次こそU16の全国大会でリベンジしたい』と練習に励んできました。
そして、大阪府代表の1枠を決める選考会で、ずっと勝てなかった尊敬する先輩に初めて勝つことができました。その先輩も、U16でリベンジするという強い思いを持っていました。レース後、泣いている先輩を見て複雑な気持ちになりましたが、後日『頑張って。一番応援してるね。楽しんでね』とメッセージをもらい、胸がいっぱいになりました。だからこそ、U16の舞台で精一杯の走りをしたいと強く思いました。
私たちには、家族や仲間、先生、コーチなど、支えてくれる人たちがいます。大阪府代表に選ばれた8人それぞれに応援してくれる大切な人たちがいます。大会に出ることは、ただレースを走ることだけではありません。そこには、努力してきた時間や仲間との思い出、支えてくれた人たちの想いがあります。
今回のエントリーミスは、私たち選手にはどうすることもできないところで起きました。ルールを守り、公平に大会を運営することが大切なのはわかっています。誰かを責めたいわけではありません。それでも、自分たちには何の責任もないまま、夢の舞台に立つ機会を失わなければならないことが、本当に悲しくて、悔しいです。
『ルールだから仕方ない』と終わらせず、私達が目標にしてきた舞台で挑戦できる方法は、本当にないのでしょうか。難しい問題であることはわかっています。それでも選手たちや、支えてくださった方々の想いに目を向け、もう一度、出場の可能性を考えていただけないでしょうか?
また、今後、同じ思いをする選手が生まれないよう、エントリーの仕組みや救済措置についても見直していただきたいです。アジア大会で活躍する選手たちの姿を見て、私もいつか誰かに勇気や希望を届けられる選手になりたいと思いました。これからも大好きな陸上を大好きなまま続け、夢に向かって挑戦していきたいです。
どうか大阪府代表選手8名が目標にしてきた、U16の舞台に立てる方法がないか、もう一度考えていただきますよう、心よりお願い申し上げます。お忙しいところ、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。」
ーーー(保護者との相談の上、大会名など個人につながる記載を伏せて掲載しています)
保護者らは14日、日本陸連の有森裕子会長に直接この手紙を手渡したということです。有森会長は涙を流し、「よくここまで文字にできたというくらい、すごい子どもたちだと思います」と述べたということです。
会見では、大阪府代表として出場する8人のうち3人は、ジュニアオリンピックの予選にあたる選考会で、全国1位のタイムを出していたことも明かされました。
保護者らは、再発防止策として、エントリー漏れを防ぐための自動アラート機能の実装や、子どもが関与しない「大人の過失」によって問題が生じた場合の救済措置を明文化することなどを日本陸連に要望したということです。
最終更新:10/21 19:49


