関西ニュースKANSAI
「児童発達支援施設」が増加 身近になる療育、一方で人材確保や育成に課題も
10/29 17:00 配信
近年、児童発達支援の教室が増えています。自立や社会生活に必要な力を育む支援を行う「療育」の現場を取材しました。
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発達障害と診断された息子 「少しでも生きやすくなるように」療育を受けることを決意
東大阪市にオープンした「児童発達支援」の教室
楽しそうにパズルをするおうじちゃん(仮名)、5歳。
ここは10月、東大阪市にオープンした「児童発達支援」の教室です。発達障害やその傾向のある未就学児に対し、自立や社会生活に必要な力を育む支援=療育をしています。
LITALICOジュニア東大阪長田教室・田村萌々教室長
「お子様が園での集団生活で適応するところの難しさだったり、個々の発達の気になるところを伸ばしていくという観点では(療育が)求められることは多い」
「少しでも生きやすくなるように」おうじちゃんの母親は療育を受けることを決意
おうじちゃんの物事に集中しすぎる傾向に、お母さんは違和感をおぼえ、医師の診断を受けることに。結果は「ASD・自閉スペクトラム症」でした。
おうじちゃん(仮名)の母親
「(子どもは)集中すると名前を呼んでも振り向くことが本当に少なくて、『何で息子が…』という気持ちはありましたけど診断が変わるわけではないので、今後どうしていくかを一番に考えなきゃいけないなって思って」
おうじちゃんが少しでも生きやすくなるよう、療育を受けることを決意しました。
文部科学省の調査では、発達障害の可能性のある小中学生は10年間で6.5%(2012年)から8.8%まで増加。就学前の療育を希望する人も増えているといいます。
支援員と気持ちに折り合いをつける練習
支援員と気持ちに折り合いをつける練習をしています
おうじちゃん「競争パズルにしようよ、絶対勝つ」
支援員「負けたらどうする?」
おうじちゃん「もう一回やる」
支援員とのやりとりを通し、熱中している時でも自分の気持ちに折り合いをつける練習をしています。
支援員「ゴール!」
おうじちゃん「早すぎ!早い!」
支援員「もう1回する?」
おうじちゃん「ちょっと待ってね」
当面のおうじちゃんの目標は、安心して集団生活に参加できることや状況を理解して、行動をコントロールすることだそうです。
保護者も支える『家族ごと支援』の重要性
LITALICOジュニア東大阪長田教室・田村萌々教室長
療育では子どもとの向き合い方をアドバイスしたり、子育ての相談にも乗ったりと、保護者のケアも大切だといいます。
田村教室長
「将来に備えた手立てだったり、不安を解消していきましょうと。『家族ごと支援』のニーズは高くなっていて、お子様が楽しく通うためには周りの環境を整えてあげることも一つだと思う」
療育を受けてみて、今思うことは・・・
おうじちゃん(仮名)の母親
「(発達障害で)あろうとなかろうと、支援は受けさせてあげたほうが今後生きやすくなるのは間違いないと思っていた。息子にも大きくなったときに、自分自身を好きでいてほしいし、誇れる人でいてほしい」
増加する「児童発達支援施設」 早期の療育につながる一方で課題も
増加する「児童発達支援施設」 身近になった一方で課題も
児童発達支援の事業所数は増加しています。こども家庭庁によると、2012年度は2,106カ所でしたが、2025年度には1万4,406カ所と約7倍に。
療育に詳しい大阪大谷大学 教育学部の福井美保教授によると「施設が増えたことで、早期の療育につながる一方、施設が増えれば、サポートをする人材の確保や育成に課題がある」といいます。
もし子どものことが心配な場合は、まずは療育の施設に直接連絡するのではなく、自治体の保健福祉センターなどに相談をしてください。道筋を一緒に立ててくれるということです。
(「newsおかえり」2026年10月28日放送分より)
最終更新:10/29 17:00


