大津市立仰木小学校
2012年7月12日
18
5、6年生(35名)
今回訪ねた大津市立仰木小学校の教室の窓からは琵琶湖が望め、廊下側に出てみると目の前には棚田、見上げると比叡山がそびえています。校長先生の話では、「おじいさん・おばあさんと一緒に住む三世代家族の児童が多く、おじいさんやお父さんらも仰木小学校に通ってたんですよ」とのことです。
今回は朝日放送の「ライブラリー」という部署の仕事を紹介します。放送局の仕事といえば、カメラマン・ディレクター・アナウンサーなどを思いつきますが、ライブラリーの仕事とはどんなものなのでしょうか?
「使いたいときに
すぐ使えるように」
放送局での「ライブラリー」とは、バラエティやアニメなどの番組、ニュース映像、スポーツ映像など放送されたり取材した映像を保存する場所という意味です。朝日放送のライブラリーに保存されている映像はテープの数にしてなんと11万本!それらを他の番組などでも使えるようにするためにライブラリーでは、保存するテープ一つ一つの内容や撮影場所をデータにまとめる細かな作業をしています。この作業があるからこそ年末にその年に起こったニュースの総まとめVTRを作ることができ、テレビ放送が始まったころの貴重な映像が必要になってもすぐに探すことができるのです。閉幕したばかりのロンドンオリンピックの期間中にもライブラリーは活躍しました。みなさんもオリンピックの中継番組やニュースなどで過去のオリンピックの映像もごらんになったでしょう。その映像は放送局のライブラリーで保管されているものを再使用しているのです。
「たくさんの秘蔵映像!」
ライブラリーが映像の宝庫であることを身近に感じてもらおうと、保存されている「お宝」映像から選りすぐったものを集めて見てもらいました。仰木小学校の近くにある比叡山の展望台の55年前の様子や湖西道路が1989年に開通したときのもの、みんなが幼稚園に入る前に始まった「ふたりはプリキュア(04年)」の第1話や、生まれた頃の「M-1グランプリ」第1回(01年)の番組などです。 「ライブラリー」というのは放送局の歴史そのもので、まさに放送局の財産が集まっている場所だというのを少しはわかってもらえたでしょうか?
「放送局のスタッフに聞きたかったこと」
最後に、放送局の仕事について質問をうけました。
Q:放送局で働いている人は何人ですか?
A:タレントさんやマネージャーさん、他の会社のスタッフ、食堂で働いている人などもいれると1日1000人以上の人たちが朝日放送の建物の中で働いています。
Q:生放送でミスしたときはどうするのですか?
A:間違った内容の放送をしたときは、そのミスが分かり次第なるべく早く間違い訂正します。
Q:アナウンサーの人が風邪をひいたらどうするのですか?
A:アナウンサーは、風邪をひかないようにうがい手洗いなど人一倍気をつけています。たとえ高熱が出てもオンエアはよほどのことがない限り休みません。
一人一人、この日の出前授業のために、私たち放送局のスタッフに聞きたいことを一生懸命考えてくれました。時間に限りがあって全部に答えることができなくてごめんなさい。
- 「こんなチャンスは1回しかないのでうれしかったです。」
- 「昔の映像がたくさんありびっくりした。」
- 「ライブラリーにあるビデオの数にびっくりしました。」
- 「ライブラリーのことをお母さんに言いました。お母さんも知らなくてびっくりしていました。」
今回の出前授業を通じて、放送局にはライブラリーの仕事も含めたくさんの種類の仕事があることが分かってもらえたでしょうか?放送局には映像の宝庫を守るスタッフがいることを時々思い出してくださいね。