EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 ラレコ
4月
〜5月
パク・トンハ
戎本みろ
5月 白井貴子
5月 北澤肯
5月
〜6月
中島まゆみ
6月 杉浦邦俊
6月
〜7月
伊藤遊
7月 高津玉枝
7月
〜8月
高木俊太
村上由里子
8月 石川雅之
8月 大野由紀恵
9月 藤田志穂
9月 宮腰義仁
10月 時東ぁみ
10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
〜12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
〜4月
森摂
3月7日ゲスト:アトム通貨実行委員会事務局長
郷慎久朗さん

郷慎久朗1  手塚「まずは郷さんのプロフィールをお教えください」郷「現在早稲田大学文化構想学部の2年生です。この学部はメディア学、文化学、地域社会を勉強する学部です。僕は高校の時から街作りを勉強したいと思っていましたのでこの学部に入学しました」

 手塚「アトム通貨は、アトムが生まれた町、東京高田馬場で実施されている地域通貨ですが、どのように手に入れて使えるのですか?」郷「ボランティアなどを行って、ありがとうの気持ち込めてお渡しします。それを地域で使って頂くことによってありがとうの気持ちを循環させると言うのがスローガンです。手に入れる方法は地域にお店で貰う方法と、実行委員会やNPOや学生団体などが主催するイベントで貰う方法があります。例えばお店では、マイ箸を使うと貰えたり、マイバッグを守っていくと貰えたりなど、お店ごとの特色があります」手塚「お金で買うことは出来なくて、でもお店で使うことは出来るのですね」郷「そうです。アトム通貨の理念は“地域・環境・国際”と言う3つを掲げて運営しています」


郷慎久朗2 手塚「このアトム通貨はいつ、始まったのですか?」郷「今年6年目ですから、5年前2004年に始まりました。早稲田大学ボラティアセンターという機関の方が『エンデの遺言』という番組を見て、絵本作家ミヒャエル・エンデの考えに感銘を受け始めました。早稲田、高田馬場での通貨ですからアトムが良いのではないか、そしてこの番組のタイトルにもなっている『ガラスの地球を救え』のメッセージも合わせて地域通貨を作りました」手塚「アトムの誕生日4月7日からスタートしたそうですが、始まった当初はいかがでしたか?」郷「当初は皆さんの反応が良くありませんでした。というのはアトム通貨以前にもこの場所で地域通貨を行ったことがありました。その時は失敗に終わってしまいましたから商店街の方にも受け入れて貰えませんでした。それでも発案者が説得に回り、手塚プロダクションの方も連携してやっていくと言うことで、なんとか始められました。現在は180店舗で使えます」

 手塚「このアトム通貨で経済効果はあるのですか?」郷「経済的な効果が出ているお店も何店舗かあります。マイ箸を持っていくとアトム通貨を差し上げるお店で、よくお客さんがマイ箸を持ってくるのを忘れてしまうと言うことがありました。それでそのお店では“置きマイ箸”というのを始めました。箸に名前を書いてお店に預けておきます。そうすることでそのお客さんが常連になり、実際に売り上げも伸びたと言うことです」

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3月14日 ゲスト:郷慎久朗さん

郷慎久朗3 手塚「これまでの活動をお教えください」郷「昨年僕たち学生が中心となって、『アトム通信』というフリーペーパーを出しました。お店やイベント会場で配布しています」手塚「これでアトム通貨のことを知って貰う、そして早稲田の町を知ってもらうというわけですね。私が面白いなと思ったのは『ありがと (さん) 』ですね」郷「これは、突然雨が降ってくるとビニール傘を買ってしまいます。でもビニール傘は家にドンドンたまってしまったり、捨ててしまったりして無駄になりやすいと思います。その捨てられた傘を僕たちが回収してリサイクルと言うことでお店においていただきます。そして雨が降ってきた時にお店で傘を借りられるというシステムです。費用は50円ですが、傘を返却すると50馬力のアトム通貨が貰えると言うキャンペーンです」

 手塚「早稲田大学のイベントでも『アトム通貨』を配っていますね」郷「理念の一つに国際があります。毎年6月にWIF(Waseda Interanational Festival)と言う留学生のお祭りが開かれます。そこへ『アトム通貨』も参加しています」手塚「留学生のアトム通貨』地域通貨に対する反応はいかがですか?」郷「僕が感じたのは日本と海外で“地域”というとらえ方が違うと言うことでした。日本は大都市に集中していて、自分の地元に愛着がないように僕は感じています。海外の方はどこにいても自分の町はここだというものを持っています。そこが違うと感じました」

 手塚「環境に関する使い方はどのようなものがありますか?」郷「毎年9月に早稲田の学生と地域の人が一緒に行う『地球感謝祭』があります。そこで『アトム通貨』としてブースを出展しています。リユースカップを導入して、返却するとアトム通貨が貰えます。また毎年7月に打ち水を行っています。キャンパスに自衛隊で使うプールをもってきて、通る人に桶を渡して打ち水をして貰います。


郷慎久朗4 手塚「この『アトム通貨実行委員会』はどのくらいの人数でやっていらっしゃるのですか?」郷「事務局は12名で運営しています。この第六期が一番大切にしているキーワードは“きっかけ”です。『アトム通貨』が単なる地域通貨だけではなく、それを超えたコミュニケーションのツールになればいいと考えています。今まで関わることのなかった世代の学生と地域の人。またその地域という狭いコミュニティの中で国際社会と言う広いコミュティを考える。今まで環境問題に関心がなかった学生にアトム通貨を通じて考えてもらう。留学生が日本に地域社会考える。そのような“きっかけ”になればと思っています」

 手塚「今後の活動をお教えください」郷「第六期は4月7日からスタートします。そこから約一週間にわたってオープニングキャンペーンを行おうと考えています。4月12日に高田馬場駅前のロータリーでオープニングイベントを開催します」手塚「このイベントで今年のアトム通貨が配られるのですね」郷「そうです。今年は地域のNPOや学生団体を呼んで“きっかけ”の第一歩を作れればいいと思っています」手塚「『アトム通信』は?」郷「5月から年5回発行したいと考えています」


武田双雲さん 椎名法子さん

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