放送内容
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4月 財津和夫
4月〜
5月
宮沢和史
5月 石坂 啓
6月 松岡修造
6月 Soul Scream
7月 hitomi
7月 庄野真代
8月 坂本美雨
8月〜
9月
小柳ゆき
9月〜
10月
屋久島レポート
10月 村井国夫
10月 忌野清志郎
11月 出羽 仁
11月 森 茂郎
11月 中嶋朋子
12月 緒方直人
12月 石川賢治
12月 総集編
1月 brilliant green
1月 牧瀬里穂
2月 財津和夫
2月 宍戸 開
2月 今村隆史
3月 小川健一郎
3月 服部まこ
3月〜
4月
加藤登紀子
3月25日 ゲスト:加藤登紀子さん
加藤登紀子1  加藤登紀子さんは歌手としての活動だけでなく、国連環境計画(UNEP)親善大使として、さらにはWWFジャパン評議員として、環境問題や自然保護に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
 手塚「UNEPというのはあまり聞かないのですが?」加藤「私も知らなかったんです(笑)。去年(2000年)の10月末に任命されたんですけど、その時“UNEP”ってなんの省略なんですか?と聞いたぐらいですから。本部はナイロビにあって、日本の支部は大阪と草津にあります」手塚「具体的に親善大使とはどういうことをされるんですか?」 加藤「私の場合は、アジア、アフリカの人たちと交流するということなのですが、シビアな場所を見て歩いて、みんなにその現状を知らせるというのが仕事なんです。でも先月(2月)、ナイロビのフォーラムに参加した時に、普段ですと好き勝手なことをする旅なんですが、正式訪問になっちゃってそれが大変でした(笑)」
 手塚「そのフォーラムのオープニングセレモニーで、どんなステイトメントをされたんですか?」加藤「自己紹介ということもかねて、昔はどこを旅しても“地球は素晴らしい、人々はこんなに美しいのか”っていう旅をしてきたんですが、ここ数年で変わってしまった。都市化が進んでしまった所などもあって、それは間違っているんじゃないか、と言うようなことを話しました、私の他にもナイジェリアのソインカという詩人の方は、“今欲しいのは大きい対話ではなく、小さい対話だ”とおっしゃって、すごく感動しました。またイランの女性の方は“IT革命と声高に言われているけれど、まだ電気も水もない暮らしをしている人が、この地球上には圧倒的に多いということをどう考えるのか”というような話をしてました」

加藤登紀子2  WWFジャパンの評議員としてもご活躍の加藤さん、WWFは1961年に、自然の生態系と、その営みを保護する目的で設立された、世界最大の民間自然保護団体です。
 手塚「評議員になったきっかけは?」加藤「きっかけは石垣島の白保に空港が出来るということで、珊瑚がダメになってしまう、ということでWWFが動いて、その時の関係で誘われたんです」

 加藤「アフリカのケニアに行ったときに、子供達がキリンを知らないという話を聞いて、ぞっとしたというかびっくりしました。それでなんでって聞いたら、国立公園の中には動物が沢山いるんですけど、入園料が高いんですって。それに車を持っていなければ入れない。だから子供がキリンなどを見たことがないんですって。それでボランティア活動の中に、アフリカの子供を国立公園の中に入れる活動というのがあるんです」手塚「なんか不思議ですね」加藤「このまま行くと、昔の物語が消えちゃうじゃない、動物のお話だとかね。身近に動物がいて、それで語り継がれていくお話こそ、次の世代のヴィジョンというのがあると思うんです」


4月1日 ゲスト:加藤登紀子さん
加藤登紀子3  昨年南アフリカでレコーディングしてリリースされたアルバム『TOKIKO SKY 蒼空』のお話。南アフリカでレコーディングする日本人は加藤さんが始めてだそうです。
 加藤「きっかけは“人間はアフリカから始まった”ということを知ったから。それに音楽もアフリカから始まってるなと思って。それで“アフリカに行きたい”とみんなに言ったら実現できたの。やっぱり口に出して言うということが大事ね〜(笑)」アフリカではポール・サイモンを手がけた方々と一緒にお仕事をされたそうで、マスタリングまですべて、そこですまされたそうです。
 加藤「アフリカは音楽のマーケットとして、世界を相手にしているので、すごく勉強になりました」手塚「このアルバムはすごく大きいイメージがありますね」加藤「音楽は力を入れて作るものではく、自然と解け合う、空気と同じで包まれる物なんだな〜という事が分かりました。音楽に包まれる気持ち良さが、今までにない経験でした」

加藤登紀子4

 手塚「日本語で歌うということは、アフリカの方はどういう印象を持たれたんですか?」加藤「彼らは簡単に日本語で歌ってくれる

んです。二十何種類も民族がいて、言語が混じり合っているから、違和感がないんです。例えば私が訳詩を作っていると“こっちの方がいい”と言ってくるんです。言葉の意味ではなく音の響きで“きれい”とか“ノリがいい”と言って、日本語もディレクションしてくれました。それと日本人の声はアフリカ人に近いと感じました」

 手塚「6月からコンサート・ツアーがスタートするということですが、今回は?」加藤「レコーディングに参加してくれた、アフリカのミュージシャンを招いて行います」手塚「タイトルが“加藤登紀子コンサート 2001 Birth -今新しい時が生まれる-”ですね」加藤「6月、7月で18回のコンサートなんですが、タイトルの“時”は“登紀子”のトキと架けてるんですよ」手塚「“新しい登紀子が生まれる”と言うことは、今ここにいらっしゃる方は、“旧登紀子”なんですね(笑)」


服部まこさん 大山のぶ代さん

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