EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
6月17日ゲスト:オフィス・アースガーデン代表鈴木幸一さん
鈴木幸一7 鈴木幸一さんは前回、2006年9月にご出演頂きました。
 手塚「鈴木さんは普段『南兵衛さん』と呼ばれていらっしゃるので、私もそれで通そうと思います」鈴木「はい、南兵衛です」手塚「今年、今まで関わってこられたイベントをお教えください」南兵衛「アースデイを含めてこの7年ぐらい東京の代々木公園で行ってきた、『アースガーデン春・夏・秋』に加えて今年は『冬』も行いました。場所は東京浜松町の産業貿易センターで行いました。屋内会場で渋谷からは馴れていたので、参加者は3千人強ぐらいでしたが、それほど大きな場所ではなかったので、とても賑やかに行うことが出来ました」

 手塚「この『アースガーデン』のイベントのテーマは?」南兵衛「『アースデイ』は1年に1回の環境市民大祭りという感じで、30以上の実行委員会参加グループがあります。それぐらいあると喧々囂々で、準備して行くだけでものすごいエネルギーがいりますが、かえってあれだけの人の輪が出来る面白さがあると思います。一方でエコロジーやオーガニックはもっと当たり前のものだと思います。もっと淡々と日常の中で身に付いていかなければいけないもだと思います。そういうことを『アースガーデン』では淡々と当たり前にやりたいと思っています。とは言ってもこの夏の『アースガーデン』は出展数は200ぐらい、コンサートも小さいステージが3つぐらいあって、2日間通しで40組ぐらいの出演者がいますが...」

 手塚「今年の『アースデイ東京』のテーマは“エネルギーと食”でしたが、南兵衛さんは“食”に関してどのような工夫をされたのですか?」南兵衛「僕は『アースデイ東京』の会場責任者、会場運営プロデューサーです。その“エネルギーと食”については他の人の企画で僕自身が最終責任を負っていたわけではないということを先にお断りしておきます。“食とオーガニック”に関しては、今年初めて飲食店を全てオーガニックしました。食器に関してもリユースのものを使いました。12万人の来場者、そのうち食事をした人は少なく見積もって1万5000人ぐらい。その人達にオーガニックのものを提供するというのは、単純に材料を変えればいいという話ではなく、またそれを全てやってくれる業者さんに、全て発注するわけにもいかない...。出店者にいろいろ提案しながらすすめていきましたので、大変でした」


鈴木幸一8 手塚「これからいろいろ夏のフェスティバルが始まって、南兵衛さんも忙しくなるのですが、南兵衛さんの夏フェスに向けての目標は?」南兵衛「春にやったことも含めて、熟成期に入っていると思います。細かい手当や気遣いはずいぶん進んできました。余裕が出てきたと思います。具体的には『ap bank fes』で斜面を利用して、旗を立てたり、風鈴を吊るしたり、“風灯”という風で明かりがつくものを吊るして風を感じてもらう場所を作りました」 手塚「余裕が出来たので、そういうアイデアが出てきたんですね」

 南兵衛「『フジロックフェス』では、“国産杉間伐材を使った割り箸全面導入”というのをやっています。予想では最大20万膳お箸が使われていると思います。それを全て変えてもらおうと思って説明会などでお願いしています。なぜそれをやるかと言いますと、今日本で使われている割り箸の97%が中国からの輸入なんです。これが中国の森林を破壊していて、中国政府は来年4月から、“加工品を含むあらゆる木材製品の輸出を禁止する”という法律が出来たそうです。それで何が出来るか調べましたら、日本の山は手入れが行き届かず荒れているそうです。でも木は残っているので、間伐しなければならない。また間伐材は節が多く、板として使おうにも強度が不足しているそうです。ですから日本の山が健康になっていくために少しでもそういう材料を使っていこうと考えています。いずれは地元、苗場の山の間伐材を使うということも考えています」


6月24日 ゲスト:鈴木幸一さん
鈴木幸一9 手塚「昨年もお伺いしましたが、今年も8月末に伊豆・修善寺で行われる『メタモルフォーゼ』ではデポジット制を導入するのですか?」南兵衛「 予定しています。細かい打ち合わせは出来ていませんが同じ方向で行こうということは固まっています。今年は出演者も良いので、楽しみだし、やりがいがあるかなと思います」手塚「デポジットは飲料や食べ物の販売時にカップや缶の値段を上乗せし、回収所に持っていけば、その分のお金を返してくれるシステムです」南兵衛「実際空き缶を広い集めてもっと来てくれる方なども、最初から狙っていました(笑)でもそういう人が楽しそうに持ってきてくれます。お小遣い稼ぎと良いことをしてるという両方が満たされるからでしょうね。自然にエコロジカルなことをしていると得になるようになって欲しいと思います。環境に良いものが高くつくというのが、とても納得がいきません。それが改善されたらいいなと思います」

 手塚「都市型のフェスティバルも増えてきましたが、その中で『渚音楽フェスティバル』があります。大自然の中でやるのとは運営の仕方も違うと思いますが」南兵衛「野外フェスで自然の中で行うのは、自然とどう折り合うかというところが大きくなりがちです。都市型は交通の便が良いので、人が沢山来ます。時間帯も集中します。その条件の中でお客さんをスムーズに入れるか、飲食を含めた動きをどう動かすか。またバイオディーゼル、エコ燃料の使用率を大きく表には出していませんが、今回は8割近くまで伸ばしています」


鈴木幸一10 手塚「アースガーデンが毎年主催しています『Natural High !アースデイキャンプ』についてお聞かせください。今年は5月19、20日に 山梨県の道志の森キャンプ場で行われましたね」南兵衛「アウトドアメーカーの参加を前提にして、“自然そのものをどう楽しんでもらうかというフェスティバルを作ろう”というコンセプトに基づいて行っています。今までの野外フェスは、音楽の側から野外に出てきたと思いますが、この『Natural High !』はナチュラルの側が音楽に対して手を差し伸べてる、アプローチしているという思いでやっています。将来はナチュラルカルチャーの代表選手として2000〜5000人の人が集まるように頑張っていきたいです」手塚「あまり音楽がメインでお祭り騒ぎになると原点を忘れがちで、“なんで自然の中でやっているのか”ということを見直すためにこのイベントに行くというのは大きな意味があると思います」

 手塚「『渚音楽フェスティバル』が秋にもあるのですか?」南兵衛 「大阪が9月30日、東京が10月の第2週の土日です。大阪の会場はこの春とは違う場所になります。同じ舞洲スポーツアイランドの中なのですが、全面草地のところです。ただ今回限りで来年の春には今年の春の場所に戻ってしまうので、プレミアものかもしれません(笑)」


中村真菜美さん GOMAさん

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