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2012年6月24日放送

雨漏りする庭

この家が抱える問題

  • ■雨漏りのために湿っていた天井が、次第に穴が開き今では大きな穴が空いたままで、雨が降るとそこから水が落ちてくる
  • ■天井の穴の真下は食卓で、食事中に雨漏りしているととても気になる。食べ物の中に水が落ちてくることもあり、困っている
  • ■夜寝ているときなどに雨漏りが始まると、受け皿が用意できないので食卓が水浸しになる。そのため水が落ちてくる食卓の一部は木が剥げてしまっている
  • ■2階の雨戸は普段は閉めており、1日1回換気の為に開けるだけとなってしまっている
  • ■ベランダは雨水が溜まるのを防ぐためにビニールシートを敷いていたが、あまり効果はなく散らかっている状態
  • ■ビニールシートの下のコンクリートはそこらじゅうに無数のひび割れが、そこから水が染み込み雨漏りの原因となっていた
  • ■ベランダの一角はコンクリートが高くもってあり水が溜まらないようにしていたが、水が周囲に流れひび割れから染み込み、結局雨漏りしてしまっている
  • 写真:サムネイル
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この家、実はこの人の実家なんです!

写真:依頼主の顔写真

TKO 木本武宏

以前のリフォームで、昔家にあった庭を再現した絵を、お風呂場に飾ってもらった。その絵をおばあちゃんが毎日眺めているみたい。僕も実家に帰ってお風呂場を見ると、おばあちゃんがいい顔をして絵を眺めているのがわかる。なんとかもう一度あの庭を再現して見せてあげられたら、きっとおばあちゃんもうれしいと思う。
 

リフォーム相談に乗ってくれたのは、この「匠」

写真:「匠」の顔写真

廃材のスタイリスト 金井良一

これだけのスペースがあるのに、シートが敷いてあるだけでもったいない。庭があったころと違い、今は上に人が集まることがなくなった。もう一度コミュニケーションが保てるような空間にしたい。

現場検証 問題解決のために必要なリフォームは…?

ひどい雨漏り

画像:雨漏りする庭

訪れた「匠」を家族みんなで出迎えてくれた木本さん一家。家に上がり以前のリフォームのその後をおばあちゃんに聞くと、うれしそうに答えてくれました。そんな話をしている居間の天井を見上げると、大きな穴がぽっかりと開いていました。雨が降ると、ここから雨水が滴ってくるのです。

画像:雨漏りする庭

天井から滴る雨水は、雨が降れば食事中だろうと関係なく食卓に落ちてきます。受け皿を用意しても、やはりなれない人にとっては気になって仕方がありません。水が落ちてくるだけならまだしも、食事そのものに雨水が入ってしまうこともあるので、暮らしている一家も困っています。

画像:雨漏りする庭

雨漏りの原因がこのベランダ。ここにはかつて日本庭園がありましたが、岩や木の重みでコンクリートにヒビが入り雨漏りするようになってしまいました。その後、水が溜まらないように一部だけ高くしたり、ビニールシートを敷いたりしましたが効果はなく、散らかった庭は殺風景で誰もベランダに行くことがなくなってしまいました。

徹底的に雨漏り防止

画像:雨漏りする庭

いよいよ、リフォームが始まった木本家。
雨漏りを防ぐため、まずはひび割れた防水モルタル約10トン分をすべて剥がしました。そして新たに塗り直す防水モルタルは、パーライトという軽量素材を混ぜ込むことで建物への負担を軽減します。

画像:雨漏りする庭

防水モルタルを塗り直したベランダに、さらに防水処置として防水吹き付けが施されます。それはまるでゴムのような素材、軽く吹き付けているようでも防水効果は十分。

画像:雨漏りする庭

防水吹き付けを施した上に、最後の仕上げとしてウレタン樹脂でコーティング。これで対策は万全です。生まれ変わった屋上は微妙に傾斜が付けられ、雨水が一箇所に溜まることなく排水溝に流れていくようになりました。

みんなで作る新しい庭

画像:雨漏りする庭

屋上の防水工事も終わり、ここからがいよいよ庭造り。今回も木本さんの同級生が大活躍、現役の大工さんを筆頭にベランダにウッドデッキを作っていきます。コの字型のウッドデッキの内側に坪庭を作れるようになりました。

画像:雨漏りする庭

坪庭の内側にはいらなくなった物置を解体して、内側の仕切りとして再利用しました。そこに人工軽石を混ぜた土を敷いて、松ともみじを植えれば庭園の雰囲気が出てきました。

画像:雨漏りする庭

新たな仲間がやってきました。なんとユージさんの登場です!仕事で大阪に来ていたユージさんが、「匠」金井良一も大阪に来ていると聞いて駆けつけてくれたのです。いつもの作業着を身にまとい、持ち前の器用さを生かして庭造りに協力してくれます。

画像:雨漏りする庭

もちろん木本さんの相方である、TKOの木下さんも登場!差し入れを持ってきただけという木下さんでしたが、作業着を渡されるとそれに着替え、人一倍汗を流して作業の手伝いをしてくれました。

廃材を再利用した美しい坪庭

画像:雨漏りする庭

ビニールシートが散乱した殺風景なベランダは、軽量化を図りウッドデッキに囲まれた坪庭になりました。2階の雨戸を開ければ風情ある坪庭の景色、ウッドデッキは縁側と段差がないのでスムーズに出られます。その坪庭にある飛び石はかつての日本庭園の石をいくつか再利用したもの。

画像:雨漏りする庭

松やもみじ、色とりどりの植栽になじむこの庭石は「擬石」。ビールケースやトタン板を再利用してモルタルを塗り仕上げた軽いもの。ユージさんが本物そっくりの質感に塗装しました。石の所々には、本物の苔を配してより自然な仕上がりになりました。

画像:雨漏りする庭

思い出の日本庭園に欠かせないのがこの灯篭。これも本物ではありません、材料はなんと断熱材。これもユージさんが作ってくれました、断熱材を組み建てて、粘着力が強い塗装材に砂を練りこんで石の質感を演出。そしてスプレーで塗装し本物そっくりに仕上げました。

色んな楽しみ方があるデッキテラス

画像:雨漏りする庭

坪庭の奥には、洋風のデッキテラスができました。広々としているので、バーベキューしたり、孫がプールで遊んだり、多目的に楽しめる空間となりました。その隅にはベンチコーナーがあり、ゆったりとくつろぐこともできます。

画像:雨漏りする庭

ベンチコーナーの、屋根を見上げるとなにやら丸い物体が並ぶ変わったつくりに。実はこれ、実家の自動車整備工場から出た廃材で、車のホイールキャップなのです。これには日よけ以外の目的もあります。お父さんが大事に育てていたブドウのつるを絡ませて、ブドウ棚に仕上げました。「匠」のアイデアが光ります。

画像:雨漏りする庭

坪庭とデッキテラス、この和洋異なる空間を間仕切るのは「匠」特製の柴垣です。これは竹ぼうきで作られています、150円の竹ぼうきを100本集めて作られていて、コーナーの部分はキャスター付き。いつでも簡単に動かせるようになっており、柴垣を開けておけばテラスの様子がいつでも伺えるようになっています。

画像:雨漏りする庭

デッキテラスの北側にあるのが、TKO木下さんが人一倍汗をかいてリメイクした、かつての物置。前のものと様相が一変しました。物置の手前にあるのは藤棚で、お父さんが育てている藤の木が来年の春には美しい花を咲かせ、素晴らしい景色となることでしょう。

画像:雨漏りする庭

リメイクされたのは物置の外観だけではありません。中はガーデンシンクを取り付けた小部屋になっています。このシンクも廃材を再利用したもの、テラスでバーベキューをするときなどにとても便利。もとからあった棚も化粧直しをしました。棚の下には、クーラーボックスなどの大きな荷物が収められます。

華やかに迎えてくれる屋上へのアプローチ

画像:雨漏りする庭

日本庭園がなくなってから、来客が上がってくることもなかった外階段を上がったベランダは、和と洋の異なる空間を一望できる、草花に彩られた明るい素敵なアプローチへと生まれ変わりました。草花のプランターは廃タイヤを再利用したもの、その周りに敷き詰められたバークチップは保水性もあり、水をまけばいい香りが広がります。

画像:雨漏りする庭

外階段を上がり、ベランダとは反対方向にある普段使うことのなかった2階の玄関へのアプローチは、ガラスをリサイクルした人工軽石が敷き詰められた風情あるアプローチに生まれ変わりました。歩くと音がするので防犯効果もあり安心です。

画像:雨漏りする庭

整備工場の脇の、家族でさえ使うことのなかった外階段への登り口は、余った木材でアーチを作りました。藤のつるが伸びれば藤棚にもなります。その足元にはかつての日本庭園に置かれていた一番大きな沓脱石を置きました。

画像:雨漏りする庭

アプローチの壁際には余ったほうきの柄と廃材の瓦で作った飾りが。これは夜足元をやさしく照らしてくれる照明となり、玄関まで導いてくれます。その玄関前で出迎えてくれるのが思い出の信楽焼きの狸。色あせていたものを塗り直して新たなシンボルとして蘇りました。

画像:雨漏りする庭

日本庭園がなくなってから上がることが無くなってしまった木本家のベランダ。しかし、今回のリフォームで明るく生まれ変わり、これからは人がたくさん訪れるにぎやかな空間になることでしょう。おばあちゃんもこれからはこの庭を眺めて、より元気に暮らしていけるに違いありません。

今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
神奈川県大和市 有限会社プレイスケープ
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