これまでの放送リスト
2009年11月29日放送

タンスに押し潰される家

この物件が抱える問題

  • ■今回は予算800万円というローコストでリフォームしなければならない
  • ■建坪がたった7坪しかない狭さの中で親子4人で暮らしている
  • ■その狭さゆえに常に収納場所に困り、家中に物が溢れている
  • ■積み上がった荷物で、今にも倒れかかってきそうな下駄箱がある玄関は狭く、朝は大渋滞
  • ■納戸はたった2畳の広さで、そこに3棹のタンスを押し込んだため、身動きがとれず、夏にはサウナのような暑さになる
  • ■冷蔵庫が通路の途中に置かれ、台所からトイレへの導線を潰している
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル

この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

笑顔の空間造形師 大谷浩一郎

通常の収納は、床面積の10%程度をとるのが目安だが、それが確保できていない。増築は不可能なので、体感面積を広げることを意識したリフォームをおこなう。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

溢れ出していた靴を収納する
「匠」は7坪という狭小住宅で居住空間を少しでも多く確保するために、ありとあらゆる場所に収納スペースを作りました。

先ず、あの高い靴箱でも溢れ出していた靴を収納するために、玄関周りの収納を工夫しました。
玄関のあがりの段差に引出しをつけるというアイデアで、ほんの少しのスペースも有効活用。

土間の横とあがりの横には靴箱を設置。特に、天井まで届く高さの靴箱の収納力は驚きです。
それぞれの棚を引き出すと、奥行きを深くとってあり、より多く靴を片付けることができるようになっているのです。

玄関から臨む階段の下には、タンス二棹分の大容量を持った物入れが。散らかっていた荷物も余裕を持って収めることができます。
画像: 匠のアイデア
頭上の空間すら逃さず活用
ダイニングキッチンでも「匠」の発想は留まるところを知りません。その着眼点は、従来のデッドスペースの概念を完全に超えています。

人が行き来しない食卓の上は、デッドスペースであるという「匠」の合理的な理論を形にしたのが、天井収納。もちろん、楽に降ろせる昇降式の棚を内蔵しているので、お母さんも無理なく使えます。
この収納は使い勝手の良さを追求し、どの面にも物がしまえるようになっています。

天井収納の下にあるダイニングテーブルも、厚みを利用した引き出しがついていて無駄がありません。

ベンチシートは、収納スペースとしての機能を持っています。サイドには鍋など重いものを入れておけるスペースが。寝転がって休めるようにしてある座面も、跳ね上げると収納スペースが現れます。

システムキッチンの前には3つ並んだ床下収納。これだけでもかなりの大容量。

極めつけは、床に置いていると何かと邪魔になるゴミ箱を、システムキッチンの下にスライド式で収納できるようにしてしまったこと。「匠」のアイデアには驚くばかりです。
画像: 匠のアイデア
それぞれの個室にそれぞれの収納を
子ども達のために用意された個室、そして夫婦の寝室。それぞれに大容量の収納が備え付けられました。

長男の部屋のクローゼットの横のはしごを上ると、そこには屋根裏収納が。更に段差を上がると、ロフトのようなスペースが広がっています。この3畳ほどの屋根裏の空間には光や風が入るよう窓を設置。壁面には収納棚が設けられていて、屋根裏とは思えない快適なスペースに仕上がっています。

長女の部屋の机と棚は、なんと必要のなくなったタンスを再利用したもの。以前の姿を感じさせないその棚には、写真やイラストが飾れるコルクボードの扉を設置するなど、機能面も充実。

夫婦の寝室にも大容量の収納を両方の壁に設けたので、以前のように洋服が溢れだすこともなくなりました。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
東京都中野区 ライファ中野 明成建設工業
このサイトの最初のページに戻ります