これまでの放送リスト
2010年2月7日放送

雨の日は焼き魚が食べられない家

この物件が抱える問題

  • ■三角形の土地に建つ、狭小の二階建ての家に、3世代6人が暮している
  • ■元々1階は経営する中華料理店の従業員寮として使っていたので、1、2階は分断され、2階への階段が2つあるにも関わらず、両方とも外階段
  • ■2階の玄関へと伸びる鉄の階段は、老朽化が激しく、錆びて踏み板が外れかけていて危険
  • ■5人が暮らす1階の台所は、トイレに行く狭い通路沿いに、洗面台ほどの小さな流し台があるだけで、コンロすら無い
  • ■コンロ代わりに使っている小さなIHヒーターでは焼き物ができず、外階段を昇って2階の台所のコンロを使わせてもらっている
  • ■2階に住むお父さんは危険な外階段を毎日下りて、1階にしか無いお風呂に入りに来る
  • ■依頼者の姉の部屋は、2階へ続くらせん階段への通路代わりになっていて、プライバシーが無い
  • ■交通量が多い道に面していて、しかもブロック塀で見通しが悪く、出入りが危険。道路との高低差も大きい
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル
  • 写真:サムネイル

この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

人と空間の交渉人 中西ヒロツグ

敷地と道路の高低差があるので、地盤の強度が気になる。
また、三角形の土地ギリギリに家を建てられていて、床面積にも余裕がない。そこに3世代6人の家族が暮らすには、工夫をしなければ難しい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

フォーカルポイントに色を
リフォーム前の家は、動線がぐちゃぐちゃで、個人のスペースが分からない状態でした。そこでリフォーム後は、それぞれの個性を表現するような形でスペースを確保することに。

「匠」は、部屋に入ったときに一番最初に目に付く部分「フォーカルポイント」に、色をつけました。白い壁の中に一面だけ色がつくと、控えめながらも部屋のイメージが作れるというのです。

皆が集まるリビングは、温かい「オレンジ」が壁に設置した大容量の棚の間に。
お父さんの部屋は、亡きお母さんが大好きだったコスモスの花をイメージして「ピンク」が。
お姉さんの部屋は、落ち着いた「茶色」で。
依頼者夫婦の部屋は、「グリーン」。南国や自然が大好きな二人にぴったりです。
そして、子どもたちの部屋は、子どもらしく元気を感じる「黄色」。

こうしてポイントカラーによって、それぞれの部屋に個性がつきました。
画像: 匠のアイデア
快適で安全になった外回り
道路との高低差のため、自転車を敷地内に運び入れるのも一苦労だったリフォーム前。また、交通量が多い道路に面しているにもかかわらず、見通しが悪く、子どもたちが出入りするには危険すぎる状態でした。

この問題を解消するため、詰まったブロック塀からスリット状の檜の塀に。また、門扉を道路との高低差が一番小さいところに移動して、出入りを楽にしました。

塀の内側には、「匠」オリジナルの駐輪スタンドが3つ。これは、自転車の車輪を滑り込ませるだけで、開き、支えてくれる優れもの。更に、角度を変えることで、ご主人の趣味のサーフボードの手入れ用の作業台としても利用可能。すぐ横にはメンテナンス用の道具を収納するスペースまで用意されていました。

お父さんがお風呂に入るため、毎日往復していた危険な階段の撤去後のスペースも有効活用。濡れ縁が作られ、庭の隅には蛇口も設けたので、大好きな庭いじりを存分に楽しむことができます。
画像: 匠のアイデア
使い道自由自在!
子ども部屋に用意されていたのは「匠」オリジナルの家具。片方は収納スペース。もう片方は二人の勉強机が横並びに。

実は、この家具、パーツの組み合わせによって、用途を変えることができるのです。同じ幅で作られた収納と勉強机。一つを入れ替えることで、姉妹が背中合わせで使える環境になります。

そして、有孔ボードで蓋をしている天袋を外せば…なんとロフトベッドに早変わり。黄色い布で穴を塞いだ収納の引き戸は、はしごでもあったのです。

更に、勉強机の天板、裏側には折りたたみの足がつけてありました。これを引き出せば、座卓に早変わり!これでいつでもお友達を呼ぶことができます。
画像: 匠のアイデア
人と空間の交渉人のこだわり
家の中を明るくするために作った天窓。そのすぐ側には、家族が大好きな南国風の柄が入ったハワイアンファブリックという布が木枠に収まり、設置されていました。実はこれ、照明カバーなのです。しかも、角度を変えることで、天窓のシェードにもなります。 その天窓の明かりは、2階の廊下の一部をポリカーボネートの半透明の板にしたことで一階にまで届きます。

ネイリストの奥さんにも嬉しい仕掛けが。リビングの棚の一角にキャスターが付いていて、引き出せるようになっています。それをテーブルとワゴンに分けると…あっという間にネイルカウンターに早変わり!

お父さんの部屋では、「匠」は収納へのこだわりを見せました。
押し入れの裏側にある、階段のデッドスペースを利用。なんと押し入れの奥に更に収納スペースを用意したのです。

それだけではなく、床下にも、電動で開く1畳分の収納を備えていました!
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
東京都港区 有限会社 成梁 / 神奈川県川崎市 新田工務店
このサイトの最初のページに戻ります