これまでの放送リスト
2014年1月19日(前編)・1月26日(後編)放送

台所でシャワーを浴びる家

この物件が抱える問題

  • ■玄関を入ったすぐ脇にあるトイレには扉がなく、カーテンで仕切られているだけ。さらに、便座に座ると膝が壁についてしまうほどの狭さ
  • ■洗面台には、小型コンロを置き、キッチン兼用で使われていた
  • ■洗面台の向かいには、いびつな五角形の小さな浴槽が無理矢理押し込まれている
  • ■木の窓枠は、周りの枠や壁共々老朽化して腐食が進み、穴が開き隙間風が入り込む状態
  • ■梁の原型がなくなるほど虫に食われ、粉々になっている
  • ■床の下地は、太さも間隔もバラバラ。さらに虫に喰われるなど腐食も進んでおり、床が大きく傾く原因となっている
詳しい現場検証はこちら
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

京町家の粋人 坂田基禎

外から見るのと違い、中は結構傷んでいる。153年経っているので石造りだからと侮ると危ないので、気を付けてリフォームしたい。
日本と同じように狭い空間だが、フルオープンにできる造りではないし、共同住宅の一室なので大胆なこともできないが、狭いながらも多機能な状態にしたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

収納たっぷりの玄関
日本の家具職人・松山さんが作った奥行き25cmに納めた下駄箱は天井まであり家族5人分の靴を仕舞えます。


中段の棚は手前に開き、空いたスペースに上の棚を降ろせる仕掛け。
天井付近の靴も簡単に取り出せ下駄箱全体を無駄なく使えます。



玄関土間に置かれた筒型のくつ脱ぎ用の腰掛は、中に小物も仕舞え、その蓋には土足禁止を知らせるアイコンが描かれています。
画像: 匠のアイデア
暖かく安全なリビング
リビングには、家族が暖かな炎と丸テーブルを囲んで座れるオリジナルの円形ソファーが置かれました。

壁一面には、大容量の収納が作り付けられました。






薪ストーブの上にある石の天板は、引き出すことでテレビに当たる熱を遮ることが出来ます。





パリの厳しい寒さの冬に備え、暖炉とあわせて使っていた、お湯を通す古いヒーターを取り外し、各部屋に1台子供たちが触っても火傷の心配のない電気式のパネルヒーターを置きました。



子供の転落を防ぎながら換気をしたいというお父さんの希望で、新しい窓には、「オシロバトン」という開く窓を採用。レバーを横にすると、窓を内側に大きく開けることができ、そのレバーを上に向けると、窓の上の方が斜めに内倒しになります。
画像: 匠のアイデア
お母さんの趣味を広げるキッチン
システムキッチンにはIHヒーターとオーブンの他、食洗機も完備。レンジの付いた吊戸棚には、食器や調味料などが仕舞え、調理や台所仕事が効率的に行えます。

キッチンと同じ高さで並ぶご主人のオリジナル家具の一部に、日本の家具職人・松山さんが新たに、キャスター付きのワゴンを取り付けました。
棚も付いたワゴンの中には、洋裁が好きなお母さんが愛用しているミシンが入っています。

これは、お母さんのために、匠が考えた洋裁コーナー。
生地は間仕切りを付けた引き出しに収納。
すぐ脇のダイニングテーブルを作業台にすれば準備も後片付けも楽にでき、趣味の洋裁を心置きなく楽しめます。

ダイニングテーブルにも一工夫。 二重になっている天板の1枚をずらし裏に仕込まれている脚を立てれば、広さが倍になり、来客があっても、みんなで食卓を囲めます。
画像: 匠のアイデア
無駄なく収納できるトイレ
トイレは、家族待望の洗浄機能付きのものを採用しました。


便器の上の空間には、天井までの大容量の収納を用意。トイレットペーパーやタオルなどを入れておけます。




洗面台の下も無駄なく収納に利用するのはもちろんその上にも吊戸棚を作り付け、新たに棚を足して場所を取らないように配慮しました。




トイレを出た正面には、ご主人手作りの家具がぴったりと納まる棚を作りました。 家族の写真などを並べておくのにも良さそうです。
画像: 匠のアイデア
和を取り入れた寝室
夫婦の寝室は、日本とフランスの職人が協力して作り上げた和の風情漂う一室となりました。
北面に開いていた、窓には、ホームセンターで購入したつい立てを松山さんがリメイクした障子が取り付けられています。

障子の上の方は、三日月型にくり抜かれおり、裏に取り付けたブラインドを下ろすと黄色い三日月が現れるという遊び心ある仕掛けが。


枕元を照らす照明のシェードはオリジナル。
これは、3人の子供たちが、匠に案内された京都で、紙すきから体験して作り上げた和紙。
子供たちの力作が、両親の枕元をやさしく照らします。


ベッドも和にこだわり、畳ベッドを採用しました。
もちろん、畳の下の空きスペースは収納に活用。ベッドの四隅に寝具などが仕舞っておけます。




更に、畳ベッドの上、天井の下に梁を組み1段低い天井を張って作り上げたのは、簡単に出し入れ出来る天井裏収納。
しっかりとした造りで、2畳分のスペースがあります。


ベッドサイドの襖の先も、もちろん収納。 壁一面の大型クローゼットに夫婦の衣類がたっぷりと納まります。
画像: 匠のアイデア
自立心を養うこども部屋
リビングの北側は、収納や間仕切りの壁を全て取り払い、廊下共々、1つの大きな空間としてリフォーム。兄弟が待ち望んでいた、子供部屋に生まれ変わりました。

ベッドと机と収納をセットにしたオリジナルのシステム家具を3列に配置。
部屋は1つでも、3兄弟1人1人の独立した空間を確保しました。


机やベッドの高さは、ダボを差し替えることで10cmごとに3段階、変更が可能。
子供たちの成長に合わせて簡単に調整できます。
空いたスペースに棚板を置けば、収納に使えます。



カイトの生地で作ったデスクの間仕切りには、ノートや文房具を収納できます。 これも、ダボによって自由に取り付け場所が変えられるので、机だけでなくベッドの間仕切りに使うことも。



システム家具に張られているカイト生地と同じ色の板は黒板。
好きな絵を描くもよし、学校の時間割を書いたりメッセージボードや勉強に使うもよし。
3人が自由に使えます。


ハンガーラックと衣装ケースがセットになった収納部分はキャスターで楽に動かせる可動式。 180度回転させ、季節に合うものを手前にすれば簡単に衣替えに対応できます。
画像: 匠のアイデア
明るく清潔感あふれるバスルーム
小さくいびつだったバスルームは、トイレを他に移して広がった空間に大きな浴槽と洗い場を備えました。

シャワーヘッドは、固定式の大型サイズと手にとれる通常のもの2つを用意。 洗い場の床付近にカランを取り付けるスペースがないためシャワーヘッドを低い位置にも掛けられようにしてそこから桶にお湯をくめるようにしました。


洗い場の台の他、壁の一部にも檜を張った和のテイスト。 中央には、富士山が大好きなお母さんのために子供達が作った、ガラスモザイクの富士山を飾りました。



洗面所にも以前は殆ど無かった、洗面用具や水回りの備品などを入れる収納も取り付けられました。
画像: 匠のアイデア
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