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2014年3月9日放送

出した食事を慌てて片付ける家

この物件が抱える問題

  • ■家が狭く、洗濯機が屋外に置かれている
  • ■建坪の半分以上を店舗が占めており居住スペースが5坪しかない
  • ■玄関には、店への扉があるため、下駄箱が置けず栄養ドリンクの箱に靴を入れて収納している
  • ■1階には4畳の居間しかなく、さらに窓がなく暗いため、照明器具のカバーをはずして明るさを確保している。
  • ■2畳半しかない台所に冷蔵庫や食器棚が押し込められているため窮屈
  • ■脱衣スペースは40cmの隙間しかなく、浴室も浴槽と洗い場を合わせてわずか1畳分しかない
  • ■トイレと脱衣所の扉に折れ戸を使用しているが、動線が交錯していて順序を間違えるとトイレの扉が開けられない
  • ■脱衣所の扉を全開にするとトイレに入っている人が出られなくなるため、割箸で扉の全開を防いでいる
  • ■便器に座ると膝が壁に当たる狭さ
  • ■階段が急なため子供も孫も落ちたことがある
  • ■屋根の上に作った物干しへ上がるために作られた鉄階段は、壁から出た2本の鉄骨だけで支えられ、危険なうえに、老朽化が進んでおり踊り場には穴が開いている
  • ■玄関横で洗濯をしてから、屋根の上の物干し場までの動線が長く、重労働になっている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

夢の家の具現者 安田憲二

水回りがすべて極限的に狭いが、1階で生活の主なことを済ませたいというご希望があるので、無駄なものを省き、何が生活で一番大切なのかを見定めたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

家族が慌てない店舗
お客さんから住居部分が見えないように、通路を作り、扉で仕切りました。


一番の悩みの種だったトイレは、店と住居の間にある通路に配置。
どちらからも直接行き来でき、家族が慌てることも、お客さんに気を遣わせることもありません。



鏡付きの収納や手洗いボウル、手すりなどついた新しいトイレは、座るだけで窮屈だった以前より格段に広くなりました。





店舗が少し狭くなった分、限られたスペースを有効に使うため、壁の厚みをマガジンラックやスリッパ立てに利用するという細かな工夫も。
画像: 匠のアイデア
将来を見据えた設計
店舗と住居部分の境に間口いっぱいに渡された鴨居には、溝が3本入っており、 建具を入れ替えることにより3枚の引き戸として使えるようになります。

店舗をやめたときに、店舗部分に床を張り寝室にすることを考え、建具で仕切りを作りました。
将来、できるだけ1階で生活を済ませたいという希望を叶えるためのアイデアです。



将来的に引き戸の鴨居を取り付けられるように、照明器具も天井をへこませて埋め込む形で取り付けられています。




この位置は、隣家との境の壁側で窓が取り付けられないため、防音も兼ねてクローゼットにすることを想定しています。




マガジンラックなどに使われている壁も、実はスライドして取り外しが可能。
将来、寝室からトイレに行く動線を確保するため、またそのリフォーム時に大工事にならないように考えられています。



店舗の窓も掃出しの窓に変えました。
南側のあいている敷地を生かし、寝室から続く庭を作ることを想定し、居住空間の床と高さが揃えられています。
画像: 匠のアイデア
整理された玄関
端に移動された玄関は、木製の引き戸でしっとり落ち着いた印象になりました。


店への通り道ではなくなり、以前より広くなった玄関土間には、これまでなかった下駄箱を設置。壁一面で収納力も十分。
もう手作りの靴箱は必要ありません。
画像: 匠のアイデア
明るく団らんできるダイニングキッチン
キッチンの上には、外からの視線を気にすることなく光が取り入れられるハイサイドの窓が設けられました。

窮屈だったキッチンの面影はなく、娘家族が来た時、一緒に並んで料理も出来る、広い作業台と大容量の収納が作られています。




収納は、匠オリジナルのダイニングテーブルにも。






匠オリジナルのダイニングテーブルは、普段はお父さんとお母さんの2人でゆったりと。
また、天板をそのまま引き出せば、娘家族や友人と賑やかに食卓を囲む事が出来ます。



店との仕切りは、夫婦にとって懐かしいふるさとの風景が描かれた丹後ちりめんの襖。
景色が見える窓が取れなかった居間に、奥行き感を出すだけでなく、なかなか帰ることのできない故郷を思い出してほっとしてもらいたいという匠のアイデアです。
画像: 匠のアイデア
明るく安全な階段
洗面台を移動して、架け替えた階段は、段数を増やし、ゆるやかになり、手すりもついて上り下りがずっと楽になりました。

屋根に開けたトップライトが、階段ホールを通して、1階の隅々まで明るい光を届けています。





トップライトには、太陽光を利用した電動のブラインドを設置。光の調節が可能で、夏場の強い日差しも防げます。
画像: 匠のアイデア
夫婦の希望を叶えた2階
夫婦で別室でもまだ余裕があった2階は、4畳分減築し、和室二間となりました。夫婦の生活スタイルに合わせ廊下を作り、部屋を横切らなくても行き来できる便利な間取りに。

畳でゆっくり休みたいという希望の夫婦に沿い、布団などがしまえる収納も十分に備えました。




部屋の間仕切りは、建具にしてあり、すべて開け放てば、2間続きにして使えます。
泊りに来る娘家族とみんなで枕を並べて寝ることもできます。



収納上手のお母さんを喜ばす、2畳分もある納戸も配置されました。
衣類や布団はもちろん、大きな荷物や季節ものをしまっておくのに便利です。



さらに東側の窓の下は、すべて収納に。
以前使っていたお母さんのお気に入りの和ダンスもぴったりと収まり、光を遮ることなく、収納力もたっぷりあります。



テラスの周囲を囲む高い格子は、通りからの視線をさえぎり、人目を気にすることなく、いつでも洗濯物を干すことが出来ます。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
大阪府茨木市 (株)橙工務店
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