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2014年9月28日放送

安心して子供を預かれない家

この物件が抱える問題

  • ■玄関先の敷石が邪魔で子供用のバギーが通れず玄関手前で降りなければならない
  • ■雨の日用に玄関先にパラソルを置いて、濡れずにバギーから降ろせるようにしている
  • ■保育室から一番近い玄関にお弁当用の大きな冷蔵庫が置いてある
  • ■保育室の扉のガラスにはプラスチックの板を貼って補強し、ガラス飛散防止用シートも貼っている
  • ■子ども達が保育室の扉を開け閉めして指を挟まないように、床のマットをストッパーにして固定している
  • ■保育室に面している庭は50センチ以上の段差があり危険
  • ■庭中に角ばった岩がゴロゴロ放置してあり、子供たちを遊ばせられない
  • ■廊下を歩くと床がきしみ大きな音がするので、お昼寝中の子供たちを起こしてしまう
  • ■廊下だけでなく扉を開け閉めすると、きしむ音が家中に響いてしまう
  • ■家の中は広いのに洗濯機は外に置かれている
  • ■洗濯機が置いてある土間は段差が大きく、不安定なタイヤを踏み台にして上り下りしている
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

狭小空間の航海士 三瓶満真

保育ママという活動が非常に素晴らしいと思う。2代に渡って続けられていて、古い家の中で工夫を凝らしてやっている様子はうかがえたが、おばあちゃんの毎日の生活という意味で危険なところや不便なところはたくさんある。そこをきっちり改善して、保育ママという活動自体がおばあちゃんの健康に繋がっている部分があると思うので、その相乗効果をさらに生み出していきたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

送り迎えしやすく
バギーを押したまま、スムーズに入ることができる玄関は、公園に持っていくおもちゃと一緒に保管できるバギー置き場もあり、屋根もついているので、雨の日でも濡れることはありません。

玄関の引き戸は150センチ後ろにずらして再利用。段差を低くしたことで、おばあちゃんも子供たちも上がりやすくなりました。



天井いっぱいに設けられた収納は、子供たちに靴をはかせる時に便利なベンチや上着や帽子がかけられるハンガーも取り付けられています。




玄関脇には夕方お迎えにきた保護者が、保育室で遊ぶ子供の様子を覗けるガラスブロック製の小窓も。
画像: 匠のアイデア
子供たちを安心して見守れる空間
子供たちが遊ぶ土間空間には5メートル以上ある高い吹き抜けから入るトップライトの光が部屋中を明るく照らします。


保育室の床は、転んでも安全で、汚しても簡単に取り替えがきくコルクマット。たくさんの収納も出来て、高い三角屋根いっぱいに空間が広がりました。



天井の高さを生かして作られたロフトの下は、機能が凝縮。子供たちの安全を考えつつ、ロフトへ上がる階段を兼ねた収納には、布団や着替えなど毎日保育で使うものがすべて収まり、さらにその奥にはミニシンクも。


ミニシンクは1帖に満たないスペースの中に、冷蔵庫や電子レンジ、お弁当箱がさっと洗える流しや、おやつなどが入れられる収納もついており、便利な機能が充実しました。



ロフトは4畳半もの広さ。クリスマスツリーや節句に飾る人形など、季節の荷物を仕舞っておくのに便利です。
画像: 匠のアイデア
洗濯機が収まる水回り
収納が充実した洗面所には、これまで外にあった洗濯機も納めました。小さな子供たちが使う時のため、踏み台も用意しています。


おばあちゃんのために手摺をつけた浴槽は、以前の1.5倍の広さに。足を伸ばしてゆったりくつろげます。
画像: 匠のアイデア
明るく整理された寝室
玄関から奥へと続く廊下には、もう一つ別に水回りへの扉を付けて動線を複数確保し、そこに近い場所におばあちゃんの寝室を作りました。


寝室の収納はおばあちゃんの希望で、壁一面にクローゼットを備えています。たくさんの衣類や荷物を収納できるので、部屋が散らかることもありません。



おばあちゃんの部屋からは直接デッキに出られるようになっており、そこには物干しスペースが。もう重たい洗濯物を抱えて、庭まで出て行く必要はなくなりました。
画像: 匠のアイデア
家族の思い出を残したLDK
広々としたLDKは隣家が迫る南側には窓を上下に付けて、視線に配慮しました。


LDKに設けられた「匠」特製のダイニングテーブル、これには凝った造作が。以前、寝室に使われていた無垢材のドアの木枠。それを磨いてテーブルの天板にし、真ん中にも以前使われていた古いガラスをあしらい、その下に鏡を敷くことで模様の美しさを引き立たせ、奥深い味わいを生み出しています。


キッチンの壁にも古い家の素材を再利用。貼られている板は、おばあちゃんの寝室の床板だったものを磨いて使っています。




思い出のものに囲まれた食卓の目の前は、おばあちゃんが気に入っていた対面式のシステムキッチン。料理を運んだり、食器を片付ける手間もずいぶん省けます。



このキッチンに立っている時も、ふと横を向けば、保育室の様子が見えます。いつでも元気に遊ぶ子供たちの様子を見ることができます。



和室の掘りごたつは天板をどかし、床の間へ収納。天板の裏側は畳になっており、穴の部分にかぶせると客間に変わります。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
東京都北区 株式会社 薮崎工務店
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