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2014年11月2日放送

お客様が一番の家

この物件が抱える問題

  • ■台風で木製のガラス戸が吹き飛ぶことがあるため、木製留め具で補強している
  • ■玄関に受付台が残っているため、上り口が狭く出入りがしにくい
  • ■調理場が旅館時代のまま10畳もあるうえ、設備も業務用のままで不便なうえ電気代がかさむ
  • ■無理やりずらした流し台が勝手口にはみ出し通り辛く、流しでの作業は勝手口の段差をまたがなければならず危険
  • ■風呂場はボイラー室にあり、屋外を通らないといけない
  • ■風呂場の気密性が悪く、屋外同然の寒さで床もコンクリートのため冬場は電気ストーブを浴室に入れるので危険
  • ■洗濯干し場は鉄階段を上がらなければならず、高齢の母には大変
  • 写真:サムネイル
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この問題を抱えた物件に、立ち上がった「匠」とその技

写真:「匠」の顔写真

日本伝統建築の語り部 古川 保

50数坪ある部屋を旅館のまま使っていて住みにくく、さらに、絶景の場所があるのに母屋から見えず、宝の持ち腐れになっている。
海を中心とした家づくりにし、海と家の「縁を結ぶ」演出をしたい。

全ての問題を解決したそのビフォーアフターをご覧ください!!

赤いカメラをクリックするとビフォーアフターの変化をご覧いただけます

家族の幸せを願った「匠」からのアイデア

母屋に待望のお風呂
ボイラー室にあった以前のお風呂は、無駄に広くて寒々としたコンクリート敷きでした。家の中に初めて出来た新しい浴室は、木のぬくもり溢れる温かな脱衣場に洗面台や洗濯機置き場も付いています。

壁や天井に使われているのは、香りがよく癒しの効果のあるヒノキ。腰壁には地元で採れる天草石をあしらいました。この天草石は、自然の模様の美しさから木目石とも言われ、保温性にも優れています。


温かい湯船につかると窓から見えるのは、天草の海。これからは、誰のものでもない、お父さんとお母さんのために用意されたこの眺望を楽しみながら、ゆったりと寛ぐことができます。
画像: 匠のアイデア
コンパクトなキッチン
コンパクトに生まれ変わったキッチンは、無垢の木で作られた新しい家具と、味わいがある木材を再利用した床と見事に調和しています。


お母さんと苦労を共にしてきた旅館時代の食器棚も再利用。シンクの向こうには、南向きの開放的な居間が続いています。
画像: 匠のアイデア
絶景の居間
コタツが大好きなお父さんの要望で、足下に電気ヒーターを組み込んだ掘りごたつを設置。寒い季節はここで温まりながら、縁側の向こうにひらけた景色を楽しめます。


開放的な居間は、この家と共に歴史を重ねて来た天門橋が一番良く見えるお父さんの特等席です。



荷物に埋もれていたかつての床の間はそのまま残し、帳場にあった金庫をそこにおさめました。その重さに耐えられるよう、床下は専用の床材で補強。ボロボロに剥げていた表面はきれいに塗装し直しました。
画像: 匠のアイデア
お父さんの調理スペース
魚にこだわるお父さんのために用意した「匠」の工夫。お父さん専用の調理コーナーには愛用の包丁もおさめられます。


残した生け簀の脇には以前同様、流し台を設置。両側に魚の下処理をする道具が置ける棚や、お母さんの釣竿を置く竿立てなども設けました。
画像: 匠のアイデア
無駄なく活かす
客室で使っていたテーブルセットを寝室で再利用。椅子には畳のゴザのカバーを作りかけました。そこから見える絶景を損うことのないよう、窓には全解放できる木製のサッシを入れています。


寝室のすぐ横にはトイレを設け、手摺も付けました。床板と腰壁は、かつての縁側に使われていたヒノキ。使えるものは無駄なく再利用しています。



1階でほとんどの生活が賄えるよう、寝室からも近い場所には3帖分もある大きな納戸を設けました。夫婦2人分の荷物が十分収まり、2階まで行ったり来たりする必要はありません。
画像: 匠のアイデア
立地を活かした庭
かつて母屋の海側に建ち、眺望を塞いでいた客室棟を解体して、ひらけたその場所には、海の目の前という立地を活かした新たな庭が出来ました。


縁側から延びているのは、海のすぐそばまで行ける回遊式のデッキ。メンテナンスしやすいよう、雨に強く、腐りにくい加工を施した杉の角材を使っています。



“お客さんを一番に”と働いてきたお父さんとお母さん。そんな二人をねぎらうように、「匠」はこの絶景が独り占めできる屋外座敷を作ったのです。さらにここでは、お母さんが趣味の釣りを楽しむこともできます。
画像: 匠のアイデア
残った離れもリフォーム
物置になっていた5つの客間。そのうち2間を解体しましたが、東側にある松の間と竹の間も、きれいにリフォーム!周りのブロック塀を取り去り、東側に観音開きの扉をつけて、レジャーにも便利なスペースに変えられました。


スロープのついた間口の大きな入り口からは、シーカヤックの出し入れも楽に出来、そのまま保管もできます。


窓際には、客室を解体した時に出た、床の間の部材や柱の角材を使った囲炉裏が。網をのせれば、そこでバーベキューも楽しめます。



また、その隣の部屋は襖で仕切り、和室のまま、畳を張替えて客間にしました。遠方から訪れる友人も気軽に泊まっていけます。
画像: 匠のアイデア
今回お手伝いいただいた工務店の皆さん
写真:工務店の皆さん
熊本県熊本市 ユートホーム
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