湊川新開地はかつて神戸一の繁華街・娯楽の街として、全盛期には20軒以上の劇場や映画館がありました。そんな“映画のまち”新開地で生まれ育った映画の看板画家、山中一夫さんも聚楽館最後の看板画家として活躍、現在は刷毛を絵筆に持ち替えて、名画の名シーンを油絵に！

湊川は14世紀に後鳥羽天皇の命で足利尊氏と戦った楠木正成が自害した地。楠公さんとして慕われ、祀られている湊川神社。そんな楠公さんと縁の深いお菓子が、神戸名物の瓦せんべいです。昭和8年創業の福進堂は、卵の風味豊かな香ばしい瓦せんべいを作っています。

湊川新開地の繁華街は、氾濫を繰り返す旧湊川を明治時代に埋め立てて造られました。現在の湊川に付け替えた際に掘られた河川トンネル「湊川隧道」は100年間使われ、2000年にその役目を終えました。現在、毎月一度一般公開され音響効果を活かしたミニコンサートが行われています。

湊川新開地周辺は、昭和レトロがいっぱい残る下町文化の拠点です。兵庫区と長田区のレトロな街を探索する、その名も「下町レトロに首っ丈の会」もそんな湊川新開地には定期的に訪れます。そんなレトロの会が必ずツアーの途中で立ち寄る懐かしの飲み物がきょうのココイロです。