弘法大師が中国から製造法を伝えたといわれている奈良筆。創業380年の「あかしや」では、奈良筆の技術を生かした水彩毛筆があります。穂先に水を含ませて薄めたり、ぼかしたり、他の色と混ぜることも可能。水彩画はもちろんアニメ風のイラストを描くのにも便利と、世界から注目を集めています。

寒さが厳しくなると美味しくなるといわれるのが奈良の伝統野菜「千筋みずな」です。奈良市の八条町周辺では昔から水田の裏作として千筋みずなが盛んに作られてきました。

ならまちにある｢よつばカフェ｣の人気メニューは、なめらかプリンと香り高い珈琲。珈琲豆を仕入れているのは、奈良公園から少し離れた住宅街にある珈琲豆専門店「凡豆」。86歳になるマスターが、戦後から50年以上、毎朝必要な量だけを焙煎し続けています。

春日大社の「一の鳥居｣をくぐった右側にある明治40年創業の料理旅館｢江戸三｣。近所に住んでいた文豪・志賀直哉がよく訪れていました。志賀直哉が命名したという「若草鍋」は、伊勢海老、鯛、鶏肉などがこんもり、中に隠れているのはホウレンソウです。