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「御崎ガラス舎」 オカモトヨシコさん

2020613日(土) 午前11時

ガラスの魅力を伝えたい… 新たな作品づくりに密着!

「御崎ガラス舎」 オカモトヨシコさん

瀬戸内海国立公園に位置し、播磨灘を一望できる赤穂御崎。伊和都比売神社から海へと続く坂道「きらきら坂」は、赤穂御崎でも注目のスポットとなっていて、にちよう朝市「御崎マルシェ」が開催される場所。そんな、坂の途中に工房兼ショップを構えるのが、ガラス作家のオカモトヨシコさんです。

ショップには様々な作品が並び、ガラスを溶かしての「アクセサリー作り」や、すりガラスの模様をつける「サンドブラスト体験」などの教室やワークショップも開いていて、お客さんが絶えません。赤穂を代表する名店「さくらぐみ」でも、オカモトさんの作ったお皿が使われています。

オカモトさんは神戸市生まれ。29歳の夏、赤穂市に移住、その後、赤穂御崎から見える海と夕陽に魅了され、この地に根をおろす思いをこめて名付けた「御崎ガラス舎」をオープンさせました。

ショップでは自身以外の作家さんの作品も多く展示し、作家同士の交流もさかん。この春は「赤穂の海」に着想を得た展示会、「BLUE展」を企画。新型コロナ禍の影響も受けましたが、開催に漕ぎつけました。

今回、ガラス作家への道を後押ししてくれた父へ、最高の誕生日プレゼントを贈りたいと考えたオカモトさん。持てる全ての技術を使って、ガラスの眼鏡ケースを贈りました。お父さんも「一生の宝にします」と、笑顔に喜びが浮かびました。

さらに、オカモトさんのもとに、明治時代から残る建築物のリノベーションに関する依頼が。100年後も残るステンドグラスを作ろうと動き出しました。
オカモトさんの夢は続きます。

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御崎ガラス舎
概要代表作”花舞”をはじめ、煌びやかで温かみのあるガラス作品を展示販売
住所兵庫県赤穂市御崎2-1
営業時間10:30~17:30 
定休日平日(要問合せ)
備考”花舞”花器 3,000円~
JR「播州赤穂」駅からバスで約20分「御崎」下車
4種類のガラス体験や定期講座を開催
ako@glass-days.com
SAKURAGUMI
概要ナポリピッツァや海鮮ナポリ料理が楽しめる
住所兵庫県赤穂市御崎2-1
電話番号0791-42-3545
営業時間9:00~21:00
定休日毎週火曜
備考ランチコース 3,800円(税別)
ディナーコース 4,730円(税込)
JR「播州赤穂」駅からバスで約20分「御崎」下車
現在、夜の営業はしていません。テイクアウトのみの営業です。
今井荘
概要瀬戸内海を眺める2部屋だけの宿
電話番号0791-42-3549
営業時間予約は3カ月前から可能
備考宿泊料金 41,000円(20,500円/1人)税別
JR「播州赤穂」駅からバスで約20分「西山町」下車 徒歩5分
御崎マルシェ
概要地元の商店や作家たちによる個性豊かな朝市
住所兵庫県赤穂市御崎2-1 きらきら坂
営業時間毎月第3日曜 9:00~15:00
備考JR「播州赤穂」駅からバスで約20分「御崎」下車
2020年6月の開催はありません
三田市ガラス工芸館
概要大人から子どもまで初心者でも気軽にガラス工芸楽しむことができる
住所兵庫県三田市香下1832
電話番号0795-64-5111
営業時間9:00~17:00
定休日毎週火曜 年末年始
備考吹きガラス体験コース 30分 2,900円(小学3年~)
中国自動車道「神戸三田IC」より約25分

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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