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『サンライスキッチン』 シェフ 村上百合子さん

2021417日(土) 午前11時

華やかなRawケーキが話題の“ビーガン”カフェ

『サンライスキッチン』 シェフ 村上百合子さん

兵庫県丹波篠山市。 田んぼが広がる静かな集落の一角にランチ時にはひと際にぎわいをみせる一軒の古民家カフェ・サンライスキッチンがあります。お客さんをとりこにしているのは、地場産の有機野菜をふんだんに使ったオーガニックランチ。肉や魚など、動物性食品を加えない、ビーガンをテーマにした料理です。常に20種類程のお野菜や海藻を使っているとあって、ランチは見た目にもあざやか。

さらに、こちらのカフェの看板商品ともいえるのが、目にも麗しいスイーツ! フラワーコサージュのような美しい装飾はSNS映え必至。しかも小麦粉、乳製品、卵、 白砂糖などが使われていないというから驚きです。こうしたスイーツは「Raw(ロー)スイーツ」と呼ばれ、美容に気をつかう人やアレルギーのある方を中心に注目されています。

キッチンを取り仕切るのは、オーナーシェフの村上百合子さん。有機農法の指導者として全国を巡る父親の影響を受け、幼い頃から食への意識が高かったといいます。調理師学校へ進み、自身で料理教室も運営。18~24歳まで、毎年フランスに 短期滞在してフランスの家庭料理も学びました。13年前に友人が開いたカフェを手伝う中、アレルギー体質だったことからビーガンを実践、以来研究を深めていきました。夫の悟さんとの結婚を機に子育ての環境を考え、この地に移住。
コロナ禍の中、やりたいことをやって人生を生きたい!と昨年、お店を開いたのです。

そして今、百合子さんに新たな転機が。大阪の、ある保育園の園長との縁で、その保育園のそばにカフェの2号店を設けることになりました。
また、一号店の入る古民家の一部を改装して、Rawスイーツのお菓子教室もスタート、新たな日々の幕開けです。日々進化を続けるシェフの姿を追いました。

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SunRiceKitchen(サンライスキッチン)
概要村上百合子さんがビーガンをコンセプトに立ち上げたお店。
小麦粉・卵・乳製品などを一切使わずに作るロースイーツが魅力。
住所兵庫県丹波篠山市向井319-3
電話番号090-8335-6130
営業時間11:00~16:00
定休日木曜・金曜・日曜
備考日替わりプレート1,580円・カレー1,250円
新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
器とくらしの道具 ハクトヤ
概要村上さんの作る焼き菓子を置かせてもらっているお店。国内外様々なところからこの店にやってきた焼き物やアンティーク商品を取り揃えている雑貨店
住所兵庫県丹波篠山市河原町121-1
電話番号079-552-7522
営業時間11:00~18:00
定休日木曜
備考新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。

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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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