バックナンバー

『淡路島ピザ石原商店』 石原諭さん

202158日(土) 午前11時

淡路島のめぐみ!話題のキッチンカーピザ専門店

『淡路島ピザ石原商店』 石原諭さん

瀬戸内海最大の島・淡路島。海にも近い田んぼの真中に登場したのが2トントラックを改造したキッチンカー。車内に本格的なピザ窯を備えたピザ専門店です。提供するのは、利平水産の淡路島沖初摘海苔、淡路島牛乳のカチョカヴァロ、仲野水産のいかなごの釘煮、淡路島ファーム太陽と海の野菜などを使った絶品の焼きたてピザ。食材のほとんどが淡路島のものです。

店主の石原諭さんは、昨年10月にこのキッチンカーで移動販売を始めました。淡路島のキッチンカー業者共通の悩みは常設場所。いま週に4日以上営業している拠点は、2トントラックの駐車が可能な営業場所を求めて島内を走り回り、ようやく借りる事ができた場所です。現在、島内4か所以上で営業しています。

ピザ店の独立開業にあたって、コロナ禍であることとコスト面から選んだキッチンカー。石原さん、淡路島に移住する前は大阪の広告代理店でコピーライターをしていました。3年前、淡路島に移住して、観光農園に就職。そこで、レストラン部門に配属されたのがキッカケでピザ作りにハマったそうです。ピザ屋さんとして独立しようと思った最大の理由は、島の豊かな食材とその生産者たちの存在。淡路島にはまだまだ知られていない素晴らしい食材がたくさんある。それを作っている人たちは、とにかく良いものを作ることしか考えていない。ピザにして提供することで、そんな生産者と食材を応援したいと奮闘しています。

「一番いいもの、高いものを使う。生産者の協力がなければ自分はやっていけない。自分が関わっている全ての人に還元したい」と、石原さんのピザは一枚1,300円~1,900円と少々お高め。初営業の時はこの値段で売れるのか、心配したそうですが、それも取り越し苦労でいまや大盛況の日々が続きます。

今回、医療従事者と患者の方々を応援しようと病院に美味しいピザを届けることに。島に元気を振りまくキッチンカーに密着しました。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
淡路島ピザ 石原商店
概要淡路島のキッチンカーピザ専門店。週に4カ所以上場所を移し販売している。
住所淡路市佐野2632-1
営業時間11:00~15:00(出店場所によって異なる)
定休日不定休
備考牧場のピザ1,700円~ 浜のピザ1,700円~ 山のピザ1,800円~ 果樹園のピザ1,800円~ 畑のピザ1,700円~ ノリゲリータ1,600円~
(メニューは日によって異なる)

詳しい営業場所、時間はインスタグラムに掲載
https://www.instagram.com/awajishima_pizza/
淡路島ファーム 太陽と海
概要淡路島の太陽と潮風をたっぷり浴びた野菜を作る農家。
備考https://www.awajishimafarm.com/
利平水産
概要創業60年、淡路島のノリ文化を牽引してきた水産会社。
イタリアンレストランAeB
概要神戸・垂水駅近くで営業するイタリアンレストラン。
住所兵庫県神戸市垂水区天ノ下町1-1-160 ウエステ垂水 1F
電話番号078-707-3270
定休日日曜

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー

次回の放送

網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー