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工房アルティジャーノ 縄田真悟さん

2021626日(土) 午前11時

世界最小の財布を目指す革職人

工房アルティジャーノ 縄田真悟さん

キャッシュレス化で、コンパクトな財布が求められる中、国内最小ともいえる財布が注目を集めています。様々な工夫をこらし、その使い勝手の良さが話題に。

大阪府枚方市の商業施設の中に、小さな工房があります。ここで作られているのが、縦・横とも9cmを切る二つ折り財布。カード類が入り、お札が15枚、小銭も入るという大容量です。この財布をたった一人で生み出したのが、縄田真悟さん。
「ウスハ・ツー」と名付けられたこの財布は、金具を一切使わずに、革だけで作られています。留め具も革で出来ているため、表面に凹凸が出ません。イタリアン・レザーで、独特な風合いを持つその革の厚さは、0.7ミリ。使いやすさ、デザインの良さから、セレクトショップでも扱われています。

枚方市で生まれ育った縄田さんは、小さな頃から、物の構造に興味があったそう。
大学を卒業後、時計工房に就職しますが、2年で退職。そこから独学で学び、自宅でひたすら財布を作り続け、2016年に工房を開きました。
この春からは新入社員も迎え、京都に、さらに広いショップ兼工房をオープンすることにしました。

開店するにあたり、縄田さんは、新しい挑戦を始めます。それは財布ではなく、トートバッグを作って、お店の看板商品にしようというものでした。使いやすく、自立して、大容量なのに厚さを感じさせない、美しいデザインのトートバック。
大国町でこだわりの革を選び、香川県の工房でレザークラフト専用の「抜き型」を発注しました。さて、一体どんなカバンが出来上ったのでしょうか。
アイデアあふれる革職人、縄田真悟さんに密着しました。

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レザーアトリエ 点と線
概要こだわりの小さな財布などの革製品を販売する工房兼店舗
住所京都府京都市中京区柳馬場通蛸薬師下ル十文字町432小松ビル1階
※枚方の工房兼店舗は閉店して京都へ移転
電話番号少人数の工房のため掲載不可
営業時間9:00~18:00 
定休日不定休
備考ホームページ https://www.koubou-artigiano.com/
●今回開発したトートバッグは受注販売のみ
●小さな財布「usuha-mini(ウスハ・ミニ)」は クラウドファンディング https://www.makuake.com/project/usuha_mini/ でのみ販売

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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養安明朗さん・美緒さん、井上拓耶さん 『BUM』 千早赤阪村

2025531日(土) 午前11時

千早赤阪村のレストラン&ヘアサロン

養安明朗さん・美緒さん、井上拓耶さん 『BUM』 千早赤阪村

杉の木が鬱蒼と生い茂る千早赤阪村の山中。その山道の途中に、忽然と古民家レストランが現れます。不便な場所にも関わらず、連日お客さんが。「何回か道に迷ったけど景色が凄い」。店を立ち上げたのは、大阪市内から移住した若き店主たち。目指しているのは、手間を惜しまない暮らし。今回は都会を離れ、心の豊かさを追い求める店主たちに密着します。

千早赤阪村の山中に2021年にオープンした複合施設『BUM』。築およそ140年という古民家をカフェレストランに改装しました。オーナーの養安明朗さんと妻の美緒さんは、南インドの伝統的な料理を提供しています。カレーをメインにしたコース料理は、どれも本格的なスパイスを使用。地元の野菜もふんだんに使っています。「これはサンバルという豆と野菜のカレーです」。明朗さんたちは、こうした本場の味に出会うため南インドに渡航し、家庭や食堂で伝統料理を学んだそうです。他のメニューもスパイシーで実に美味しそう。

もともと大阪市内の同じ飲食店で働いていた明朗さんと美緒さん。結婚後に間借り営業で始めたスパイスカレー店が評判となりますが、コロナ禍で売り上げが激減。「生きることを見つめなおしたい」と、今の地に移転したのです。それに共鳴したのが、友人の美容師、井上拓耶さん。母屋の横でヘアサロンを開業。「いい働き方が出来てるなあと」と井上さん。
広い空間を利用してギャラリーも併設。定期的に様々な作家の展示会を開催しています。

4月上旬。『BUM』はある転機を迎えていました。3年前からカレー以外の料理を作るために加入していた調理スタッフのななおさんが、6月から海外に行くことが決まり、いったん『BUM』を離れることになったのです。そのため、自分たちだけで作る新メニューを考案することにしました。

新たなメニューに向けて、明朗さんたちは滋賀県長浜市で店で使う器を探します。また、和歌山県橋本市の農園では、旬の野菜を仕入れます。調理方法も見直すことに。「インド料理を少しはずして、自分たちの暮らしに寄り添ったモノを」。次々と新メニューが生まれていきます。そして、お世話になっている農家さんや友人たちを集めて、試食会が始まりました。
果たしてその反応は?

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