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2021年9月4日(土) 午前11時~
フードロスをなくしたい淡路島の缶詰工房
南あわじ市 「YOKACHORO FOOD BASE」 角田大和さん
兵庫県淡路島の南端、鳴門海峡を臨むうずしおの町に今、話題を集める専門店があります。
缶詰と瓶詰を作る工房です。主宰するのは、「ヨカチョロ・フード・ベース」オーナーシェフの角田大和さん。シェフが缶詰?角田さんは料理店を持たず、ここで加工食品を生産しています。しかもその中身は、淡路島で採れた野菜や魚。どれも新鮮で美味しいことで、一種ブランド化しています。しかし形や数が揃わなかったり、傷があったり、沢山獲れ過ぎたり、コロナ禍の影響だったりで、廃棄されるしかないものが。角田さんは、そんな食材を買い取って、缶詰にしているのです。
たとえば鰆。淡路の鰆は高級魚ですが、コロナ禍で出荷できず、漁師さんも困っていました。
そこで角田さんは、アシの早いこの魚を水揚げしてすぐに捌いてもらい、鳴門の昆布だし、天日塩、有機醤油で味付けて、極上のツナ缶に仕上げました。
鯛も飲食店が仕入れないので売れません。でも漁師さんが鯛を獲らないと、増えすぎて、鰯や鯵の産卵場が荒らされるのです。角田さんはこの鯛も、様々な食品に加工して、めちゃめちゃ美味しい缶詰を作りました。
魚だけではありません。淡路島といえば玉ねぎですが、春先に出てくる葉玉ねぎは、柔らかくてみずみずしく、別格の味わい。でも葉付きにすると傷みやすいので、出荷時には切り落とされてしまいます。この葉っぱを使って、角田さんは旨味爆発のディップ・ドレッシングを作ってみせました。
角田さんは広島出身。大学で農業と流通を学ぶうち、もっと掘り下げたいと野菜を取り扱う会社のレストラン部門で働くことに。そこで野菜の取り扱いや、調理保存方法を習得します。
その後、丹波篠山で飲食店を営んでいた時にフードロスを目の当たりにした角田さんは、廃棄される食材を使って加工食品を作ろうと思い立ったのです。
淡路島を選んだ理由はいたってシンプル。「食材を取り寄せるとコストがかかる。食の宝庫、淡路島なら、何でもそこにあるから」
今では様々な生産者から、相談を受けるようになりました。トウモロコシを使った新商品や、淡路島を代表する夏の味覚、ハモ。さて、どんな缶詰に仕上がったのでしょうか?
| 概要 | 角田さんが営む淡路島の旬の食材で作る缶詰や瓶詰を販売するお店。 |
|---|---|
| 備考 | オンラインショップサイト https://yokachoro.shop インスタグラム https://www.instagram.com/yokachoro2015 LINE公式アカウント https://lin.ee/2TXUSZt |
| 概要 | 角田さんにサワラの缶詰を依頼した橋詰さんが営む、生サワラ丼が人気の食堂。 |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県洲本市五色町都志174-1 |
| 電話番号 | 0799-33-0341 |
| 営業時間 | 11:00~21:00(L.O.) |
| 定休日 | 日曜 |
| 備考 | 詳細はホームページまで。 https://awaji-otafuku.com |
| 概要 | 角田さんの缶詰や瓶詰を販売している食のセレクトショップ。 |
|---|---|
| 住所 | 大阪市阿倍野区阿倍野元町6-29 |
| 営業時間 | 11:00~19:00 |
| 定休日 | 無休 |
| 備考 | 詳細はホームページまで。 https://themarketjp.org |
| 概要 | 併設するカフェで角田さんの商品や商品を使ったかき氷を販売している窯元。 |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県洲本市五色町鳥飼浦2667-2 |
| 電話番号 | 070-1849-0726 |
| 営業時間 | 10:00~17:00 |
| 定休日 | 火曜・水曜 |
| 備考 | 詳細はホームページまで。 https://rakutogama.base.shop 鳴門オレンジのかき氷は販売が終了しています。 |
各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。
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