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上村葵さん 堺市

2021116日(土) 午前11時

五輪を目指すガールズスケーター

上村葵さん 堺市

東京オリンピックで日本人選手が活躍して、脚光を浴びたスケートボード。
3年後のパリ五輪を狙う期待の星として、注目の選手がいます。
上村葵さん、12歳。中学一年生の彼女が、スケートに打ち込む日々を追いました。

大阪・岸和田市。ショッピングモールの野外スペースに作られたスケートパーク。
「ランプ」と呼ばれる、楕円を半分に切ったような場所で、何時間も練習する葵さん。
スケボーを始めた頃から、コーチの森岡さんと繰り返し練習してきたのが、「オーリー」という、板と一緒にジャンプする基本のトリックです。これをマスターしないと、次には進めません。ほぼ毎日練習し、同世代でも群を抜く高さと安定感。そしてこの日、重点的に練習していたのが、バックサイド・リップ・スライドという、レールの上に乗るトリック。失敗すれば危険な技で、何度も繰り返して、成功率を上げるしかありません。
この日は5時間近く滑りました。

葵さんが初めてスケボーに乗ったのは、小学校3年生の時。そしてお父さんが、自宅の庭に練習用のランプを手作りして、本格的なスケボーライブが始まりました。
学校から帰ると、すぐにお母さんとスケートパークへ。この日練習するパークは、次に出場する大会の会場です。葵さんが挑むのは、45秒間で争う「ストリート部門」。上級者なら、7つか8つのトリックを決めます。特に難しいのが、板を回転させながらレールに飛び乗る「ヒールボード」という大技。葵さんでも成功率が低い技ですが、次の大会でこれを成功させて、優勝を狙いたいと考えました。

葵さんが大技で攻めるのには理由があります。それはこの夏、東京オリンピックで見た同世代女子達の躍動。次のパリ五輪に出たいなら、自分をもっと磨かねばなりません。

そして迎えた大会当日。全国からエントリーした14名の女子選手が集結。まずは予選を勝ち抜き、決勝であの大技を決めなければ優勝はありません。さて葵さん、猛練習の成果は?

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ムラサキパーク大阪岸和田
概要ショップ併設型のスケートパーク。ムラサキスポーツ初出店の新しいコンセプトのお店。スクール、イベントを定期的に開催し、初心者から上級者の方、子供から大人までが楽しめます。
住所岸和田市港緑町3-1岸和田カンカンベイサイドモール WEST 1F
電話番号072-436-9481
営業時間10:00~20:00
定休日なし
備考●超初心者スクール・初心者スクール:2,200円(各定員10名)
●ステップアップスクール:2,750円(定員10名)
●大人スクール(定員10名)
新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
HINAスケートパーク
概要室内スケートパークとしては日本最大級で、セクションも初心者から全国の大会でも通用するレベルのものまであって充実しています!
住所兵庫県宍粟市山崎町中井90-1
営業時間(平日)17:00~22:00
(土曜・祝日)10:00~22:00
(日曜)10:00~19:00
定休日なし
備考(平日)1,000円
(土曜・日曜・祝日)1,500円
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AKAMARUスケートパーク
概要スケートボード専用の『屋内スケートパーク』です。
初心者から上級者まで、様々なセクションで、天候に左右されず空調の効いた快適な空間で存分に練習ができます。
住所大阪府東大阪市下六万寺町2丁目6-22
電話番号072-970-6021
営業時間(平日)15:00~21:00
(土曜・日曜・祝日/夏春休み期間)12:00~21:00
定休日水曜
備考HP:https://akamaru-sk8park.jp 
(料金はホームページにてご確認ください)
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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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