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板野茂樹、千夏夫妻 「シチニア食堂」 清荒神

20211113日(土) 午前11時

コロナ禍で閉店した人気食堂が復活

板野茂樹、千夏夫妻 「シチニア食堂」 清荒神

宝塚市にある、台所の神様として有名な清荒神清澄寺。駅から続く参道には、昔ながらのお店が100軒近く軒を連ねています。その中で、ひときわ目立つガラス張りの建物が、10月3日にリニューアルオープンした「シチニア食堂」です。元は植木屋さんだった建物の一階をキッチンスペースに、地下の広い倉庫を飲食スペースに改装しました。
オーナーは板野さん夫婦。料理担当の茂樹さんと、盛り付けと接客担当の千夏さんです。
現在は3曜日、ランチのみの営業ですが、こだわりの野菜を中心にした前菜・パスタ・メインはどれも美味しく、たちまち予約で満席になるほどの人気店に。「あの味が帰ってきた」と、お客さまも大満足です。また、他に2店舗のカフェや売店に、焼き菓子やランチボックスを届けています。板野さん夫婦は、大忙しなのです。

ともに吹田で生まれ育った二人は、30歳で結婚。清荒神に移り、この地で自分たちのお店を持とうと考えます。そして2012年、参道のはずれにある小さな一軒家で、「シチニア食堂」を開店。清荒神を代表する人気店になりました。しかし去年の8月、コロナ禍で閉店。ところが、閉店を惜しむお客さまの声に押されて、再開を決意します。
空き家となった広々としたスペースを、クラウドファンディングを活用してリノベーション。再開にこぎ着けたのです。こんなに有難いことはないと、夫婦は口をそろえて言います。

昔ながらの商店街は今、新たな動きを見せています。「シチニア食堂」に刺激された若い世代が、空き店舗を改装して次々と出店。ここ数年で10店舗あまりがオープンし、商店街は一気に若返っています。

そんな「シチニア食堂」の板野夫婦。日頃の感謝の気持ちを形にしたいと、あるイベントを企画しました。それは・・・

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シチニア食堂
概要清荒神の参道に移転オープン。野菜を中心とした彩り豊かな料理が楽しめる食堂です。
住所兵庫県宝塚市清荒神3-14-13
電話番号0797-20-0714
営業時間午後0時から午後4時まで
定休日当面の間はランチタイムのみ営業
日曜・月曜・火曜の営業
備考https://www.instagram.com/sicinia_kitchen/
電話でお問い合わせの上、予約をお願いします。
キキルアック
概要清荒神駅のすぐ近く、図書館の隣にオープンしたカフェ。
住所兵庫県宝塚市清荒神1-2-18 ベガホール 1F
電話番号0797-81-1058
営業時間午前9時から午後5時
定休日水曜
備考https://www.instagram.com/kikiluak/
メルミルヒ
概要宝塚文化芸術センター内にオープンした売店。
住所兵庫県宝塚市武庫川町7-64
宝塚市立文化芸術センター1階
営業時間午前10時から午後6時まで
定休日水曜
備考https://www.instagram.com/melmilhi/
ランチタイムトリップは以下のアドレスから予約してください。
melmi.yoyaku@gmail.com

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佐々木萌水さん 京都市

202575日(土) 午前11時

川底から宝物を探す漆作家

佐々木萌水さん 京都市

よく見るとガラス玉が埋め込まれていたり、様々な模様が散りばめられていたりする独創的な見た目の器たち。実は川で拾った様々な陶器のカケラを漆の力で継ぎ合わせて、一つの器に仕上げた作品なんです。川の清掃活動から作品づくりを始めるのが、京都で活躍する漆作家の佐々木萌水さん。

京都市内の中心部を北から南に流れる、高瀬川。江戸時代初期に運河として造られた水深、数十センチの浅い川です。この川の川底には、江戸時代から昭和中期にかけて捨てられた陶器のカケラが眠っていました。萌水さんは高瀬川を掃除しながら、そのカケラを拾い集めているのです。

カケラを繋ぎ合わせるのは漆の力と、萌水さんオリジナルの技法「羊毛乾漆」。イメージする器に足りない部分を、漆をたっぷり吸ったフェルトで補います。隙間を漆で接着するのは、金継ぎと同じ要領。様々なカケラを一つの器にしていきます。

漆を学ぶきっかけになったのは、祖母とのやりとり。持っていた漆塗りの茶器の柄がズレていたのが気になって祖母に聞くと「これは機械で絵付けしてるから、出力した時にズレたのよ」。機械で作る割に完璧じゃないなら、人の手でやればもっと良いものが出来るのではと考え、京都市立芸術大学、そして大学院に進学し、本格的に漆を学びます。

漆という材料が持つ魅力を、もっと多くの人に広めたい。萌水さんは漆教室の活動も精力的に行っています。この日、漆教室の受講生を連れて向かったのは、1909年創業の老舗漆店です。漆がどのように製造されているのか、見学ツアーを企画しました。

京都市立芸術大学のキャンパス内にも流れる高瀬川の環境を整備するにあたり、ホタルを育てる活動が始まっていました。成虫が上がってきやすいよう砂利を敷いたりと、地道な作業が実って、光を灯し始めたホタルたち。新しく生まれた高瀬川の風景を萌水さんは新たな作品のモチーフにします。さて、どんな作品が生まれたのでしょうか。

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