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西川宏昭さん 京都市東山区 「ピカロアイス」

2022528日(土) 午前11時

食のプロたちが注目する超個性的なジェラート

西川宏昭さん 京都市東山区 「ピカロアイス」

京都東山の清水五条エリア。静かな街の一角に、若きアーティストたちが集う路地があります。その中に、新スタイルのアイスを作ると評判の店があります。町屋の引き戸を開けると、四畳半のイートインスペースと、ショーケースが。ここが『PICARO EIS ピカロアイス』です。二段構えのショーケースには、14種類のアイスが並んでいます。
このすべてを手作りしているのが、オーナーの西川宏昭さんです。

ピカロアイスの特徴は、素材の組み合わせの斬新さ。例えばミルクとチョコのジェラートでは、ミルクに山椒とブルーチーズ、チョコには青唐辛子を投入。それがとても美味しいのです。さらに驚くべきことに、週替わりで並ぶジェラートの全てが新作。オープンして3年ですが、これまでに500種類以上の素材を使って、1000種類以上ものジェラートを生み出してきました。

尼崎生まれの西川さんは、26歳で料理の道へ。ドイツ人のカロリーネさんと結婚したことで、ドイツのベルリンに渡ります。そこで食べた「キュウリのシャーベット」に衝撃を受け、名店で修行。ついには厨房を任されますが、ドイツ語が喋れないため、4年前に誕生した娘の子育ても考えて帰国。外国人が多い京都で店を開きました。するとたちまち評判となり、プロの料理人から、創作ジェラートの発注が来るようになりました。

日本茶専門店のカフェからの注文で作った「白い抹茶アイス」は、茶葉をミルクで長時間煮込み、香りと旨味をミルクに移して、抹茶なのに白いアイス。焼肉店からのオファーはお口直しのさっぱりアイス。すると、柚子と紫蘇とセロリシードを使って予想外の爽やかな味に仕上げてみせました。

そんな西川さんは、次々と新スタイルに取組みます。アイスに欠かせない、牛乳と生クリームが使えない、「ヴィーガンアイス」。牛乳アレルギーの人もヴィーガン主義の人もビックリの美味しさの秘密とは?さらに、ゴールデンウイークのイベントでは、子供たちのために、これまた驚きの素材を使ったジェラートを開発。子供たちの反応は?

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PICARO EIS(ピカロアイス)
概要京都・五条のあじき路地にある、西川宏昭さんが営むジェラート店。
住所京都市東山区大黒町通松原下ル2丁目山城町284 あじき路地南2号
電話番号075-746-4487
営業時間13時~16時 ※売り切れ次第、終了。
定休日不定休
備考詳細はホームページまで。
http://picaro.jp
SHUHARI KYOTO(シュハリ キョウト)
概要西川さんが作った「白い抹茶アイス」を販売する、西陣ろおじにある日本茶専門店のスタンドカフェ。
住所京都市上京区東西俵屋町144西陣ろおじ内
電話番号050-3702-1981
営業時間13:00~17:00
定休日土曜、日曜のみ営業
備考詳細はホームページまで。
https://lit.link/shuharikyoto
here(ヒア)
概要西川さんが作った「コーヒーアイス」を使ったアフォガードを販売する、コーヒーとカヌレのお店。
住所京都市中京区姉西洞院町524
電話番号075-254-8260
営業時間9:00~18:00
定休日不定休
備考詳細はホームページまで。
https://coffeehere.world
焼肉 南山 永源寺館
概要西川さんに新作ジェラートのオファーをした楠本さんが営む、京都・北山にある焼肉店。
住所京都市左京区下鴨北野々神町31(北山通ノートルダム小学校前)
電話番号075-722-4131
営業時間昼 11時30分~15時30分
夜 17時~21時30分
定休日月曜(祝日の場合は翌日休み)
備考詳細はホームページまで。
https://www.nanzan-net.com

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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田村和儀さん 『wavie』 京都・花園

20251115日(土) 午前11時

日本最大級の若手料理人コンペティションに挑むフレンチシェフ

田村和儀さん 『wavie』 京都・花園

大阪・関西万博閉幕が迫る10月4日。大阪市内で繰り広げられていた若手料理人たちの熱き戦い「RED U-35」。35歳以下の若き才能を発掘する、日本最大級の料理人コンペティション。厳しい審査を勝ち抜いた一人の若き料理人が、万博でのファイナルに向けて挑みます。磨き抜いた技術と想像力を武器に頂点を目指す、そのシェフに密着しました。

京都市右京区。妙心寺に近い閑静な住宅街に去年11月にオープンしたフランス料理店『wavie』。昼夜共に完全予約制。8席のみのカウンターに立つのは、オーナーシェフの田村和儀さんと、妻の未有生さん。料理は旬を大切にしながら、意外な食材を掛け合わせるなどして、新たな味わいを創造。お客様からも大好評です。

田村和儀さんは1993年、大阪府生まれ。高校卒業後、辻フランス・イタリア料理マスターカレッジに進学。フランス料理に惹かれていきます。大阪のフランス料理店で6年半、若くして京都市内のホテルの総料理長に就任。未有生さんと出会います。そして自分自身の料理を追求するために独立、2024年11月29日、『wavie』をオープンし、たちまち評判となりました。

その田村さんが挑戦しているのが、「RED U-35」。35歳以下(ジャンル不問・プロ限定)で、次世代を担う料理人の発掘・育成を目的とするコンペです。料理技術だけでなく、発想力や表現力、人間性、将来性、などが審査されます。今年の応募者数は511名。田村さんは一次、二次、三次審査を突破して、9名のファイナリストに選ばれています。最終審査を控え、田村さんが出すメニューとは?

田村さんには、師匠といえる存在があります。靭公園のそばにあるフランス料理店『ディファランス』の藤本義章シェフです。ホテルのレストラン在籍中に数々のコンクールで入賞、2013年に独立すると翌年、ミシュランの一つ星を獲得。田村さんの挑戦にインスパイアされて、自らも国際的な料理コンクールに挑んでいるという藤本さん。藤本さんから見た田村さんという料理人はどんな人?また、調理審査へのアドバイスは?

10月4日、決戦当日。持ち時間1時間で13人分の料理を作ります。時間をずらして、1人ずつ調理。アシスタントは調理師学校の学生。味だけでなく、調理の手際や試食での質疑応答などすべてが審査の対象です。事前の抽選で田村さんは9人中、8番目。合格すれば、5人が決勝へと進みます。実技試験を終えての、田村さんの手ごたえは?

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