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『ボンボンショコラ』 ショコラティエ 前田こず枝さん

20171216日(土) 午前11時

女性ショコラティエが営む古民家チョコレート専門店!

『ボンボンショコラ』 ショコラティエ 前田こず枝さん

滋賀県長浜市の観光スポット「黒壁スクエア」の近く、古い町家が立ち並ぶ趣のある通りに、長浜で初の本格手作りチョコレート専門店「ボンボンショコラ」がある。築100年を超える古民家を改装した和風のたたずまい。そんなお店でチョコレートを作るのはショコラティエの前田こず枝さんだ。

店内のショーケースには10種類を超える一粒売りの“ボンボンショコラ”とよばれるチョコレートやチョコレートケーキが並ぶ。町家の雰囲気を残したイートインのスペースもあり、オープンして2年たった今でもお客さんがひっきりなしに訪れる人気店だ。

前田さんの作るチョコレートの魅力は、一粒の中に驚くほど多彩な技と工夫が詰まっていること。味や香りに加え、食感にもこだわりがあり、とにかく手間ひまがかかっている。そんなこだわりのチョコレート作りを紹介した。

ちなみに前田さんは2人の子どもを持つママさんショコラティエ。2歳の子どもを店内で見ながら、チョコレート作りに励んでいる。

前田さんは大阪・北浜の有名洋菓子メーカー「五感」でパティシエとして8年間働いた。その後はフランスへ渡り、世界的に有名なパティシエ兼ショコラティエのもとで修業をし、1粒の中に多様な世界が広がるチョコレートに魅了され、チョコレートの道へ。2年前に故郷の長浜にチョコレート文化を広めようと、「ボンボンショコラ」をオープンした。

クリスマスに向け、新作チョコレート作りに取りかかる前田さん。テーマは『シャンパン香るチョコレート』。実は昨年も手掛けたものの、思うようなものが完成せず、保留状態になっていた。今年こそリベンジしたいと意気込む前田さん。ワイン専門店から入手したチョコレートに合うシャンパンを使い、「シャンパンチョコレート」を完成させるまでを追った!

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ボンボン ショコラ
概要大阪・洋菓子の名店「五感」で修業後、地元で異文化を広げるショコラティエ
住所滋賀県長浜市元浜町18-22
電話番号0749-65-5560
営業時間10:00~17:00
定休日水曜・木曜
備考オランジュ 194円
ポワール 194円
クリスマスケーキ クール 3200円

北陸本線「長浜駅」徒歩10分
五感 北浜本館
概要代表商品に「お米の純生ルーロ」「ええもん」など、国産素材のみで出来たお菓子がある
住所大阪市中央区今橋2-1-1 新井ビル1F
電話番号06-4706-5160
営業時間9:00~20:00
定休日1月1日~3日 不定休
備考お米の純正ルーロ 1本 1001円
ええもんちい 6個入り 650円

地下鉄堺筋線「北浜駅」徒歩3分
カカオティエ ゴカン 高麗橋本店
概要菓子職人の熟練した技術を活かし、カカオ豆からチョコレートをつくる
住所大阪市中央区高麗橋2-6-9 1F
電話番号06-6227-8131
営業時間10:00~20:00
定休日不定休
備考カカオサンド 378円
フォンデュ 238円

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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