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大山友里さん 大阪市東成区深江 「and. cafe」

2023527日(土) 午前11時

フルーツたっぷり!映えるスイーツ

大山友里さん 大阪市東成区深江 「and. cafe」

いちごが美しく輝く、その名も「いちごな宝石箱」。見た目がカラフルで、果物を贅沢に使った「フルーツなソーダ」。旬の果物を可愛くて大胆にアレンジしたスイーツで大人気のカフェが深江にあります。『and. cafe』です。いわゆる「映え」を売りにしたカフェは数多くありますが、ここは特別。影響力のあるインフルエンサーがこぞって集まり、その魅力を次々と発信したのです。

オーナーの大山友里さんは、接客から盛り付けまで一人で切り盛りしています。今や行列ができるほどの人気店ですが、実は大山さん、飲食店での経験はゼロ。「4年前に離婚して、子供を育てるために働かないと。」シングルマザーとして3人の娘を育てる大山さん。経験ゼロの主婦が何故、大人気カフェを生み出せたのしょうか。

大山さんは、毎朝4時に起きて、5時には市場に行きます。旬の果物を使うため、カフェで提供するものは、その日に買うようにしています。午前9時、カフェがオープン。『and. cafe』には、ある人気のシステムがあります。スイーツが完成したら、席に持って行くのではなく、まずカウンターにディスプレイ。お客さんは思う存分、撮影することが出来るのです。この撮影タイムで取られた写真がSNSで拡散され、全国からお客さんがやって来るようになったのです。「映え」だけではありません。これでもかと果物を贅沢に使ったメニューは、どれもめちゃくちゃ美味しいと評判です。

4年前にこのお店を開いた頃は、料理に自信はあったものの、値段の付け方がわからず、メニューも試行錯誤。赤字続きで限界を感じていた時、お客さんから「子供が飲めるドリンクはないの?」と言われて考案したのが「フルーツなソーダ」。これが大人にもバズって「だったら全メニュー、フルーツでいこう」と、フルーツを存分に楽しめるカフェに舵を切ったところ、気が付けば人気店になっていったのです。

さて大山さん、フルーツの可能性を広げようと新たな展開も考えていました。

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and. cafe
概要フルーツをぜいたくに使ったスイーツカフェ。
住所大阪市東成区深江南1-9-28 1F
電話番号06-7708-4252
営業時間午前9時~午後5時
定休日インスタグラムでご確認ください。
備考インスタグラム
https://www.instagram.com/and___cafe/
金太郎パン
概要大阪・布施で100年近く続く人気のパン屋さん。
住所東大阪市足代1-13-6
電話番号06-6721-3023
営業時間午前7時~午後10時30分
定休日インスタグラムでご確認ください。
備考インスタグラム
https://www.instagram.com/kintaropan/

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網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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