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森田悠香さん 淡路市郡家 「島餃子はるちゃん」

2023923日(土) 午前11時

淡路島のジビエ餃子

森田悠香さん 淡路市郡家 「島餃子はるちゃん」

今ではよく見かけるようになった、餃子の無人販売所ですが、淡路島の小さな港町にある無人販売所で売られている餃子は、普通の餃子とはちょっと違います。なんと、ジビエ肉を使った餃子です。農家の害獣被害を減らすため、そしてその美味しさを発見してもらうために奮闘するパワフルママ、森田悠香(ハルカ)さんに密着します。

淡路市郡家。豊かな自然に囲まれた古民家が、ハルカさんの自宅です。海の近くでゲストハウスがしたいというご主人の夢があって、1年半前に大阪から移住しました。3人のお子さんを育てるハルカさんは、餃子店の店主であり、宿の女将さんであり、猟師でもあるのです。害獣に悩む農家さんのために駆除するだけでなく、餃子にして販売するのです。試行錯誤して作った、ニラやニンニクを使わないジビエ餃子には、淡路島産の玉ねぎやキャベツをたっぷりと混ぜており、臭みがなくて深い味わいと評判に。その作り方を見てみましょう。

ハルカさんの一日は朝6時半から始まります。宿のお客さんの朝食を作ったら、子供たちの朝ごはんも用意。朝食が終わるとお客さんの送り出し、餃子を一日200個作って、子供たちの送迎。合間をぬって子供たちと海水浴、夜は花火大会の見学と、何とも忙しい日々を送っています。しかしハルカさんはこの夏、今までにない充実感を感じていました。

育児と家事に追われていた日々は、社会から孤立したような気持ちでふさぎ込むことが多かったようで、それを変えてくれたのが淡路島でした。本来の明るさを取り戻したハルカさんの人柄は島の人たちにも好かれて、ますますパワフルに。

「島餃子はるちゃん」オープン一周年。ご主人の発案で、日ごろお世話になっている人たちを招いて、パーティを開くことに。無人販売所なため、普段顔を合わせる機会はあまりありません。そこで、ここで披露した新メニューが…ジビエ・ハンバーグでした。
さらに、ハルカさんはハーブを使ったジビエ餃子のレシピも考えていました。

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島ぎょうざはるちゃん
概要主人公の森田悠香さんが営む、ジビエ肉を使った餃子やハンバーグの無人直売所。
住所兵庫県淡路市郡家76付近
営業時間24時間営業(無人販売)
備考鹿/猪ぎょうざ5個入り 500円

ホームページ
https://www.shimagyoza-haruchan.com

ネット販売あり。
CHACHACHA AWAJI
概要主人公はるかさんご夫婦が営む淡路島の自然とローカルな暮らしが体験できる古民家ゲストハウス。
住所兵庫県淡路市多賀1260
電話番号090-6602-4060
備考Room1 お一人様6,600円~
Room2 お一人様7,700円~

ホームページ
https://www.chachacha-awaji.com
美菜恋来屋
概要淡路島内各地の新鮮野菜、淡路島たまねぎ・淡路ビーフ・南あわじ産の鮮魚を堪能できる淡路島最大の産直市場。
住所兵庫県南あわじ市八木養宜上1408
電話番号0799-43-3751
営業時間9:00~18:00
定休日火曜
備考ホームページ
https://www.minacoicoiya.com
パルシェ香りの館
概要”香り”をテーマにした観光施設で、日帰り温泉・香水作り体験などが楽しめる。
住所兵庫県淡路市尾崎3025-1
電話番号0799-85-1162
営業時間10:00~17:00
定休日火曜
備考ホームページ
https://www.parchez.co.jp

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佐々木萌水さん 京都市

202575日(土) 午前11時

川底から宝物を探す漆作家

佐々木萌水さん 京都市

よく見るとガラス玉が埋め込まれていたり、様々な模様が散りばめられていたりする独創的な見た目の器たち。実は川で拾った様々な陶器のカケラを漆の力で継ぎ合わせて、一つの器に仕上げた作品なんです。川の清掃活動から作品づくりを始めるのが、京都で活躍する漆作家の佐々木萌水さん。

京都市内の中心部を北から南に流れる、高瀬川。江戸時代初期に運河として造られた水深、数十センチの浅い川です。この川の川底には、江戸時代から昭和中期にかけて捨てられた陶器のカケラが眠っていました。萌水さんは高瀬川を掃除しながら、そのカケラを拾い集めているのです。

カケラを繋ぎ合わせるのは漆の力と、萌水さんオリジナルの技法「羊毛乾漆」。イメージする器に足りない部分を、漆をたっぷり吸ったフェルトで補います。隙間を漆で接着するのは、金継ぎと同じ要領。様々なカケラを一つの器にしていきます。

漆を学ぶきっかけになったのは、祖母とのやりとり。持っていた漆塗りの茶器の柄がズレていたのが気になって祖母に聞くと「これは機械で絵付けしてるから、出力した時にズレたのよ」。機械で作る割に完璧じゃないなら、人の手でやればもっと良いものが出来るのではと考え、京都市立芸術大学、そして大学院に進学し、本格的に漆を学びます。

漆という材料が持つ魅力を、もっと多くの人に広めたい。萌水さんは漆教室の活動も精力的に行っています。この日、漆教室の受講生を連れて向かったのは、1909年創業の老舗漆店です。漆がどのように製造されているのか、見学ツアーを企画しました。

京都市立芸術大学のキャンパス内にも流れる高瀬川の環境を整備するにあたり、ホタルを育てる活動が始まっていました。成虫が上がってきやすいよう砂利を敷いたりと、地道な作業が実って、光を灯し始めたホタルたち。新しく生まれた高瀬川の風景を萌水さんは新たな作品のモチーフにします。さて、どんな作品が生まれたのでしょうか。

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