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『五條源兵衛』オーナーシェフ 
中谷曉人さん

2017930日(土) 午前11時

ミシュラン一つ星!地域密着の町家オーベルジュ!

『五條源兵衛』オーナーシェフ 中谷曉人さん

大阪と和歌山の県境に位置する奈良県五條市。その一角に、まるで江戸時代にタイムスリップしたような地域がある。江戸時代からの建物が数多く現存し、国から重要伝統的建造物群保存地区に指定されている新町通りだ。そこにある、今話題の町家オーベルジュが「五條源兵衛」。築250年の町家を改装したレストランで、同じく町家を改装した宿泊施設「旅宿やなせ屋」も併設。もちろん、レストランだけの利用も可能で、ミシュラン一つ星を獲得したオーナーシェフ、中谷暁人さんの料理が味わえる。

地元産の食材にこだわる中谷さんの料理は、野菜が豊富な五條の新鮮な朝摘み野菜をメインに使った、滋味豊かな味わいが特徴。ホクホクとした食感と強い甘味をもつ宿儺かぼちゃや、皮も果肉もピンク色をしたジャガイモのノーザンルビー、花も食べられるツルムラサキ、苦味の後に甘味が来る紫唐辛子など、朝一番に地元の農家を訪ね、新鮮な野菜を仕入れている。野菜だけでなく、豆腐にこんにゃく、醤油、地元のブランド牛の大和牛まで、可能な限り五條の食材を使った様々な名物料理がいただける。

五條の隣町、和歌山県橋本市で生まれた中谷さんは、高校卒業後、調理の大学に通いながら、奈良の名店「さえき」で修業。24歳の若さで独立し、五條に割烹の店をオープンした。

そんな中谷さんのもとに、五條の活性化に取り組む奈良県から「町家を改装したレストランをオープンするので、やってもらいたい」との依頼が。申し出を受け、地元の食材探しを始めてから、多くの農家さんと出会い、五條の野菜の豊富さや良さを初めて知った中谷さん。そこで、野菜を活かした料理で勝負しようと決め、7年前に「五條源兵衛」を始め、今年の9月には、レストランの斜め向かいにある「旅宿やなせ屋」を合わせたオーベルジュのオーナーシェフになった。

そんな中谷さんに新たな依頼が。五條で酒屋を営む主人と、大正時代から続く地元の酒造からの依頼で、今年完成した新しい日本酒に合う料理を作ってほしいという。日本酒は、五條の棚田で作られた酒米が使われた100%五條産のお酒。これをPRするため、お酒と料理をふるまう共同イベントを開催したいという。その為中谷さんは、日本酒と同じく、オール五條の食材で作る料理に挑戦することに。普段出汁をとる昆布や鰹も使わず、五條への思いを込めた、料理を生み出す!

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五條源兵衛
概要中谷さんが営む、築250年の町家を改装したレストラン
住所奈良県五條市本町2-5-17
電話番号0747-23-5566
営業時間昼 11:00~12:30  2:30~14:00
夜 17:30~20:30
昼夜ともに要予約
定休日火曜日
備考詳細はホームページまで
http://genbei.info/
旅宿 やなせ屋
概要中谷さんが営む、町家を一棟貸しする宿
住所奈良県五條市本町2-7-3
電話番号0747-25-5800
備考詳細はホームページまで
http://yanaseya.info/
ナカコ将油
概要中谷さんがお店で使う醤油を仕入れている醤油店
住所奈良県五條市五條1-7-18
電話番号0747-22-2143
営業時間9:00~16:00
定休日不定休
備考詳細はホームページまで
http://www.nakako.biz/
西大和さえき
概要中谷さんの師匠・佐伯さんが営む懐石料理料亭
住所奈良県北葛城郡河合町大輪田1674-2
電話番号0745-73-3393
営業時間昼 11:30~(L.O.14:00)
夜 17:00~(L.O.20:00)
定休日水曜日
備考詳細はホームページまで
http://www.gourmetjapan.co.jp/
五條酒造
概要中谷さんとイベントを行った酒造会社
住所奈良県五條市今井1-1-31
電話番号0747-22-2079
備考詳細はホームページまで
http://www.sake-goshin.com/

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坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

2025621日(土) 午前11時

理想の家づくりプランナーの銭湯復活プロジェクト

坂口祐司さん 『ハイトラスト』 京都市中京区

家を建てるとき、まずは不動産業者で土地を探し、銀行からお金を借りて土地を購入、それからどんな家を建てるか住宅会社に相談するのが一般的ですが、まったく違うやり方を推奨している家づくりプランナーがいます。坂口祐司さん、38歳。「まず、お客様がどんなライフスタイルを好むのか、家に何を求めているか、細かいことまで徹底的に聞き取り調査します。それが決まってから、予算を考慮しながら土地を探します」。

「お金をかければいい家ができるワケではない」と言う坂口さん。
住む人のライフスタイルに合わせた理想の暮らしをかなえる家づくりは施主と幾度となく打ち合わせをした結果生まれる個性を活かしたデザインと設計。

「新築した家に住んでみたら、理想と全然違っていた、ということって、よく聞くんです。それは土地から建築までをトータルで考えてくれるところが少ないからです。僕はそれを変えたくて、不動産事業と設計とデザインと施工が1社でできる会社を作りました」。
創業から10年。口コミで評判が広がり、忙しい日々を過ごしています。


そんな坂口さんに大きな転機が。創業80年以上という銭湯が土地付きで売りに出されたのです。取り壊して住宅に、という話もあったのですが、無くしてしまうのはもったいない。銭湯は地元のコミュニティだと考えた坂口さんは、友人たちや腕利きの職人達と連携して、銭湯復活プロジェクトを立ち上げました。

地元・京都の銭湯『明治湯』が閉店したのは4年前。坂口さんの「お風呂好き」建築チームはここを改装して新生『明司湯』として生まれ変わらせるため、さまざまなアイデアを出し合いました。ベテランの職人たちも銭湯改装は初めて…試行錯誤の連続です。
老若男女、地元の人も観光客も訪れやすい場所にしたい。それにはどんな銭湯にすればいいのか。ノスタルジーを残しつつ進化系に。最新式のサウナを完備。
さて、どんな銭湯となるのでしょうか。

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