バックナンバー

砂山利治さん、亜弥子さん 奈良・天川村 「TENKARA GELATO」

202497日(土) 午前11時

天川村のジェラート

砂山利治さん、亜弥子さん 奈良・天川村 「TENKARA GELATO」

世界文化遺産にも登録されている大峰山の麓に位置する奈良県・天川村。透明度の高い清流と、巨岩が作り出す絶景。川遊びや涼を求めて、夏には大勢の観光客で賑わう人気の避暑地です。そんな天川村に去年10月、一軒のジェラート店『TENKARA GELATO』がオープンしました。営むのは砂山利治さんと、妻の亜弥子さんです。ショーケースに並ぶのは、あまり見たことも聞いたこともないフレーバーのジェラート。

薪ミルクは薪で燻したミルクを使ったリッチな味わい。キハダの実と合わせたチョコレートや、豆腐スパイス、甘酒シナモン生姜など、天川村の上質な素材を活かしたジェラートは、今まで食べたことがないと評判になり、たちまち大人気となりました。

実は利治さんはフレンチの料理人、亜弥子さんは和食の料理人にして寿司職人。それぞれがミシュラン掲載店で腕を振るっていました。亜弥子さんは天川村の生まれ。明治時代から続く旅館「弥仙館」が実家です。大学卒業後、和食の道へ。日本料理店や海外で板前・職人として働いた後、金沢の名店で料理長に就任。利治さんも北フランスの2つ星、3つ星レストランで腕を磨き、帰国後、金沢でレストランをオープン。金沢で出会った二人は結婚して子宝にも恵まれます。そんな二人が天川村に拠点を移した理由とは?

この日、亜弥子さんは東京へ。吉野大峯世界遺産登録20周年記念イベントへの出店を依頼され、カップジェラートを販売することになったのです。会場には、奈良を代表する様々な特産品が並びます。奈良を代表するジェラートとして亜弥子さんも気合が入っています。さて、集まったお客さんたちの反応は、どうだったでしょう。

お店をオープンして、もうすぐ一年。冬の閑散期に向けて、二人は新たな挑戦を始めようとしていました。それは亜弥子さんの実家である旅館「弥仙館」で、レストランを開業しようというもの。早速、食器選びに、食事の試作です。利治さんが考えたコース料理を締めくくるデザートの一皿を、亜弥子さんのご両親とお姉さんに振る舞いますが…

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
TENKARA GELATO
概要奈良県天川村からお届けする自然派ジェラート店。香りや甘味、質感など“美味しい”を大事にしたジェラート作りに励んでいます。
住所〒638-0305 奈良県吉野郡天川村沢谷2-1(カット&パーマ カワキタの奥)
営業時間10:00-17:00
定休日不定休 ※インスタグラムなどで要確認
備考シングル:450円 ダブル:700円 トリプル:900円
※季節のジェラートはプラス料金

※駐車場3台
お店の前のスペースへの駐車はおやめください。近くの無料駐車場または有料駐車場をご利用ください。

ホームページ
https://store.tenkara-no-okurimono.com/
インスタグラム
https://www.instagram.com/tenkara_gelato/
はた中
概要北陸で水揚げされたお魚や北陸の野菜と店主やスタッフそれぞれのルーツにある食材を使った料理をお出ししております。
住所〒920-0852 石川県金沢市此花町4-21
電話番号050-3503-3200
営業時間18:00~LO22:00
定休日火曜・水曜
せせらぎの宿 弥仙館
概要人気エリア「天川村」の入口・中央にある、せせらぎの宿 弥仙館は、1日4組様限定のお宿です。
住所〒638-0301 奈良県吉野郡天川村川合267
電話番号0747-63-0018
備考ホームページ
https://misenkan.com/

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー

次回の放送

清水大介さん 『フロッグハウス』 兵庫県明石市・神戸市

2025118日(土) 午前11時

団地リノベ

清水大介さん 『フロッグハウス』 兵庫県明石市・神戸市

1960年代から70年代にかけて、全国各地に誕生したのが「団地」です。時代と共に、老朽化や空き家の増加が問題となる一方で、「街の資源」として再評価され、再生の動きも出てきています。神戸・明石エリアで、100件以上の物件を手掛けたのが、「団地リノベーション」のエキスパート、清水大介さんです。「新築が高騰している中、団地はそこまで上がっていない」。物件価格を抑えながら、自分らしい住まい作りができる「団地リノベ」。清水さんの元には、次々と依頼が届きます。

「断熱材が入っていない、錆や結露ができるといった欠陥を、現代の暮らしに合うよう改善する」。暮らしやすさは勿論、間取りやデザイン、施主のあらゆる希望に応えるのが清水さんの信条。たとえば、施主が大好きな車「ビートル」をクレーンで吊って、まさかの部屋の中へ。遊び心溢れる空間作りで、3年連続「リノベーション・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。

築40年、50年というマンションや団地をリノベして、驚くほどのビフォーアフターを実現させているのが、清水さん率いる話題の工務店『フロッグハウス』です。床や壁が歪み、配管から水漏れが起きている状態から、ミニマムで超オシャレな空間にフルリノベーション。その実例をいくつかお見せします。その変わりようには、感動すら覚えますよ。

清水さんは中学卒業後、自分でビジネスを始めたいと、高所工事で足場を組む「とび職」になり、19歳で独立。『フロッグハウス』を立ち上げたのは34歳のとき。最初はサッシの取り替えなど、簡単なリフォームを請け負っていたそうです。「現状回復工事では物足りなくなり、仕事の幅を広げるうちに、設計担当の笹倉が入って来て、いろいろな提案ができるようになった。」

東京の建築会社で働いていた笹倉さんは、地元・明石に戻り、住居に決めた物件が、清水さんが手がけていた団地だったことから、『フロックハウス』で働くことに。彼女が加わってから、デザインの幅がグンと広がり、リノベーションの可能性も広がりました。例えば、使わなくなった納屋を改装して、近くに住む人たちが集えるコミュニティスペースに。オーナーもびっくりのオシャレ空間です。笹倉さんのデザインセンスが、『フロッグハウス』の新たな武器となりました。

9月下旬、二人は芦屋市へ。空き家問題に直面している芦屋市の意向があり、市営住宅のリノベに取り組んでいたのです。この日は完成した物件の内覧会。がらりとその姿を変えた空間に、内覧に来ていた賃貸業の会社や行政の関係者はどう思ったのか、プロの目から見た評価が気になります。

清水さんは今年、団地の一室を購入しました。明石市にある「松ヶ丘住宅」です。幼少期を過ごした思い出の団地。その一室が、社会問題となっている相続放棄という形で朽ちていくのを、放っておけませんでした。さて、どんなリノベーションを施すのでしょう。

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

バックナンバー