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「家具のあづま」5代目 東福太郎さん

20181013日(土) 午前11時

100年の伝統を未来に繋ごうとする、桐箪笥職人の夢のカタチ

「家具のあづま」5代目 東福太郎さん

豊かな森林に恵まれた和歌山県紀の川市。そこに明治24年創業の「家具のあづま」があります。現在は伝統工芸士でもある5代目・東福太郎さんが切り盛り、江戸時代から和歌山に伝わる伝統工芸品「紀州桐箪笥」を作っています。

かつては嫁入り道具に欠かせない高級家具として全国に知られていた紀州桐箪笥。釘を使わずに板をつなぐ“組み手”と呼ばれる技法をはじめ、桐箪笥には様々な技法が使われ、職人たちが技を受け継ぎ、進化させてきました。
しかし東さんが家業を継いだ25歳の頃、桐箪笥業界は衰退の一途に。このままではいけないと考えた東さん。とにかく桐を触ってもらう、使ってもらうために生活用品を作り始めます。
そして生まれたのが「桐のロックグラス」。飲み口の厚さはなんと1ミリ!桐の素材を活かした、軽量で保温・保冷にも優れた逸品です。これがきっかけで桐箪笥職人の技が注目を集めるようになりました。

様々な形で伝統を守り、未来へ繋げていきたいと考える東さんのもとに、今回、桐箪笥の修理の依頼が。
依頼主の母が60年以上に渡って大切に使ってきた思い出の箪笥。解体してみると、中には驚きの仕掛けが施されていました。
今は動かなくなってしまった、その仕掛けとは?
そして思い出が詰まった桐箪笥をどういう風に蘇らせたのでしょうか?

伝統の技を未来につなげたいと奮闘する、5代目桐箪笥職人に密着しました!

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家具のあづま
概要和歌山に江戸時代から伝わる伝統工芸「紀州桐箪笥」。
お店の5代目、東福太郎さんが作る桐のロックグラスが大人気です。
住所和歌山県紀の川市名手市場1169-1
電話番号0736-75-3600
営業時間9:00~18:00
定休日日曜
備考http://azuma-kiri.jp/

桐のロックグラス10、800円~

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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植松将太さん 『アビタコロ』 大阪・北浜

2025628日(土) 午前11時

地元の食材にとことん拘ったイタリアンのシェフ

植松将太さん 『アビタコロ』 大阪・北浜

大阪の中心部から車でおよそ1時間。豊かな自然と歴史を感じられる南河内郡河南町では、野菜をはじめ新鮮な食材が多く作られています。その河南町で生まれ育ったイタリアンのシェフ、植松将太さんは、河南町の食材に拘り、唯一無二の料理でお客さんを驚かせています。

料理人ひとすじ20年の植松シェフ。7年前に独立し、北浜駅近くに、『アビタコロ』というお店を構えています。イタリア語で「小さな家」という意味だそう。ある日のディナーを紹介しましょう。イタリアンを原点に河南町の食材と、世界各地の調理法を組み合わせたメニューは、独創的でとても美味しいと評判になっています。店は独立前からの同僚、パティシエの柳田さんと2人で切り盛りしています。

植松シェフの朝は、二人の可愛い娘を送り出すことが日課です。見送りが終わると河南町にある「道の駅かなん」で今朝採りされた新鮮野菜を仕入れます。小規模農家が多く、河南町の作物は少量多品種なのが特徴です。さらに、河南町の養鶏場へ。飼育環境に拘り、餌に拘って作り上げた平飼い有精卵は、多くの料理人たちに愛されています。

6月の初め、この日は特別なイベントを準備中。オープンからシェフをサポートしてきたパティシエの柳田さんを主役に、デザートのコースを任せたのです。さて、お客さんの反応は?

植松シェフの原点、それは「料理人は社会でもっと大きな存在になれる」という思い。料理人が率先して地域貢献の先頭に立てば、未来は変わっていく。そこで、河南町の魅力を地元の人にも気づいてもらうため、自らクッキングスクールを開催しました。参加者の中には、河南町で野菜を作る生産者の方もいます。さて、河南町の野菜を使った夏野菜の米粉パスタとは、一体どんなメニューなのでしょう。

植松シェフの指導を受けながら、料理を作る参加者たち。いつも食べている野菜が本格イタリアンに大変身です。さあ、そのお味は?さらに、シェフが用意したサプライズとは?

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