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「カレー食堂 ジャンゴ」浅尾将大さん

2019413日(土) 午前11時

元アメフト日本一選手が第2の人生で挑むカレー作り

「カレー食堂 ジャンゴ」浅尾将大さん

今年3月、滋賀県彦根市にオープンした「カレー食堂
ジャンゴ」で、看板メニューのスパイスカレーを作るのが、浅尾将大さんです。従来のスパイスカレーのイメージを覆す、マイルドな刺激が特徴です。

滋賀県長浜市で生まれた浅尾さんは、かつてアメリカンフットボールの選手で、強豪・立命館大学時代には主将としてチームを日本一に導きました。社会人チームと日本一を争う「ライスボウル」で、学生が社会人を破ったのは、この時が最後です。その後、浅尾さんは就職した企業の名門チー?でも主将として活躍を続けました。

ところが、26歳の時に大怪我で選手生命を絶たれると、浅尾さんは周囲の反対を押し切って会社も辞め、料理の道へと進んだのです。アメフトの選手時代、食事の時に感じた幸せな気持ちを、人に届けたいと思ったのです。

滋賀県の食材を取り入れ、地元ならではの味を出したいと考える浅尾さんが今回挑むのは、滋賀の鹿肉を使ったカレー作りです。鹿肉のクセを抑え、旨味だけを引き出そうと試行錯誤を続けるなか、ふと思い付いて訪れたのは、なんとラーメン屋さんでした。果たしてどんなアイデアが浮かんだのでしょうか?


第2の人生で目指すのは、再びの「日本一」!
元アメフト日本一選手の若き料理人に密着しました。

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カレー食堂ジャンゴ
概要滋賀県ではまだ数少ないスパイスカレーのお店
住所滋賀県彦根市京町3-7-40
営業時間ランチAM11:30-PM15:00(14:30LO) ディナーPM17:30-PM23:00(22:30LO)     
定休日木曜
備考数に限りがあるので売り切れ次第終了

●今回考案の4月の夜の限定メニュー
「滋賀県産鹿肉と麺屋 號tetuさんの自家製麺を使ったスパイスカレーパスタ1,050円(税別)」夜のみの限定販売 数に限りがあるので売り切れ次第終了

各ページに掲載している内容は、取材・放送時点のものです。消費税率移行に伴う価格変更等についてご留意下さい。

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浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

2025524日(土) 午前11時

最後の京瓦職人

浅田晶久さん 『浅田製瓦工場』 京都市伏見区

京都市伏見区。この地で110年以上、瓦を作り続けている『浅田製瓦工場』。現在、京都でただ一人、「京瓦」を製造しているのが、三代目の浅田晶久さん。「京瓦」の神髄は「磨き」と呼ばれる技法。金属のヘラで丁寧に磨き上げ、重厚な光沢と深い鈍色の風合いを持たせる伝統の技術です。浅田さんの手掛けた瓦は、歴史ある寺社や建物の屋根を飾っています。

そんな「京瓦」も、時代と共に需要が激減。かつて京都に十数軒あった瓦工場は、今やここだけ。後継者もおらず、厳しい状況が続いています。「それでも後に残していかなあかん」。伝統を次の世代へ繋げたい。喜寿を目前にしても、休むことなく「京瓦」の可能性と未来への道を追求する浅田さん。しかし今、ある大きな決断を迫られていました。

先月、開幕した大阪・関西万博。「関西パビリオン」の中の京都ゾーンの床と壁を覆う素材として使われたのが「京瓦」です。瓦製作を監修したのが、浅田さん。オファーしたのは、空間デザインを担当した彫刻家の名和晃平さんです。「京瓦のおかげで、ここは静謐な空間になりました」。

浅田さん、屋根がダメなら床や壁にと、京瓦の未来のために、新たな可能性に挑みます。「これ、アインシュタイン・タイルといって、床に敷く」。不思議な形の13角形。早速、デザイン会社から発注がありました。その枚数、1840枚。一枚一枚、想いを込めて仕上げていきます。納品するのは東京都内のオフィス。さて、どんな空間になったでしょう。

切なる思いで、京瓦を残す道と、後継者を探し続けてきた浅田さん。しかし経営は厳しく、人材の採用すらままならないのが現実です。そこで昨年12月、大きな決断に踏み切りました。それは114年の歴史を持つ『浅田製瓦工場』の経営権の譲渡。

同じ未来を見据え、経営権の譲渡にむけて共に歩んできたのは、息子の憲和さんです。憲和さんが2年以上かけて探したのが、京都指定伝統工芸品の「事業再生と企画運営」を行う会社でした。しかし新体制に向けての大切なミーティングで、親子は激突します。心の整理がつかない父親の姿勢を見て、憲和さんがぶち切れました。「何が残したいや!全部自分で潰してるやんけ!必死やねんこっちは!」

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