外国からの人や文化が根付くまち神戸に昨年１２月、珍しいカレー屋さんがオープンしました。
パキスタンカレーの「Ｃｉｎｉ　Ｃｕｒｒｙ（チーニーカリー）」です。

店主の高原葉子さん（３９）は、たまたま訪れたパキスタン料理店でその味の虜になり、高原さんの料理の師匠・パキスタン人シェフのヤヤさんのもとで３年間修業。さらに、パキスタンでのホームステイも経験して、念願のお店を始めました。

看板メニューはチキンレッグ１本カレーと骨つきマトンのカレー。パキスタン料理は、肉が多めでスパイスは控えめ。その特徴をカレーに生かしています。さらに、パキスタンでは食べられない新メニューにも挑戦しています。それは、新鮮な魚を使った魚カレー。刺身でも食べられる新鮮な魚を毎日仕入れて作る日替わりカレーは、これを目当てに訪れるお客さんも多い人気メニューです。

今年６月、人気カレー店を集めた専門誌で新店部門のグランプリを獲得し、地元・神戸だけでなく、関西各地からお客さんが集まるようになった今、高原さんはパキスタン料理にはまるきっかけになった自らの原点とも言えるパキスタンの国民的料理「ハリーム」に挑戦しました。
パキスタン人にとって馴染み深い特別な味。高原さんが初めて作ったハリームは師匠や、常連の皆さんから絶賛される出来ばえでした。

人生を変えたパキスタン料理づくりに密着しました。