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シニアトラックライダー(調教助手) 飯塚千裕さん

20191019日(土) 午前11時

佐々木蔵之介が密着!放送400回記念 シンガポールスペシャル①

シニアトラックライダー(調教助手) 飯塚千裕さん

2010年4月3日の放送開始以来、“夢に向かって走る人々“を追い続け、今年で10年目、10月26日の放送で400回を迎える『LIFE~夢のカタチ』。今回は、ナレーションの佐々木蔵之介が日本を飛び出し、海外で頑張る日本人の「夢のカタチ」を2週にわたって追いかけます。

第1週目に会いに行く主人公は、シンガポールで活躍する競馬のシニアトラックライダー、飯塚千裕さん。トラックライダーとは調教助手のことで、調教師の指示の下、日々馬にまたがり、その馬の状態を調教師にフィードバックし調教メニューを組み上げていく大事な仕事です。

飯塚さんは静岡生まれ。子どもの頃から動物好きで、テレビで見たオグリキャップの力強い走りに感銘を受け、騎手になりたいと思うようになりました。日本の競馬学校には、体格の制限等で入学できなかったため、高校卒業後オーストラリアの競馬学校に入学。しかし、そこでも80人中3人というジョッキーの栄光には恵まれませんでした。ただ、競馬学校の体験の中で「乗り役」の仕事は騎手だけではないことに気づき、トラックライダーという職種に転身、2003年に調教専門のライダーとしてシンガポールに渡りました。

飯塚さんが所属するのは、「リー・フリードマン」という世界で5本の指に入ると言われる名調教師の厩舎。シンガポールは競馬の技術が高く、飯塚さんは国際的にも有名な舞台で自らを高めたいという意志に燃え、異国の地で日々、馬との対話を続けています。

ちょうど、飯塚さんが育てた2頭の馬がレースでデビューすることに。結果は…。飯塚さんと蔵之介が見守る中、見事、2着3着と上々のデビュー!ケガもなく無事走り抜けたことに、飯塚さんもホッと胸をなでおろしていました。

シンガポールで単身夢に向かって邁進する女性に密着しました。

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シンガポールターフクラブ(クランジ競馬場)
概要マレーシアとの国境近くに位置する、シンガポール唯一の競馬場。世界中から馬や調教師が集まり、しのぎを削っている。
住所1 Turf Club Ave, シンガポール 738078
営業時間毎週金曜の夜、日曜の午後にレースあり
備考http://www.turfclub.com.sg

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次回の放送

網野篤子さん 京都市

2025712日(土) 午前11時

ガラス細工で作るリアルな金魚

網野篤子さん 京都市

ガラス工芸の博物館で開催されていた「超絶技巧 硝子展」。ここで注目を浴びたガラス細工が…夏の風物詩、金魚。細部まで再現されたガラス細工の金魚は、まるで生きているような躍動感があります。まさに「超絶技巧」。この金魚の作品を作っているのが、ガラス作家の網野篤子さん。彼女が金魚をガラスで表現する理由、それは「金魚が大好きだから」。

京都の深泥池のほとりに、この地で生まれ育った網野さんのアトリエがあります。網野さんはバーナーワークという技法で、色ガラス棒を素材に20年以上、金魚を作っています。とにかくリアル。本物と比べてみても、その再現性に驚かされます。品種ごとに異なるシルエットや、ヒレの微細な特徴まで、見事に再現されています。では、その作品制作を見せてもらいましょう。

様々な色のガラス棒をバーナーで溶かして形にしてゆきます。溶けたガラスが垂れぬようつねに回転させ、温度を均一に保ちます。温度差ができると、ガラスが割れてしまうので、この調節がとても難しい。ガラスを継ぎ足し、先の細いピンセットでひれの膜を作り、尻びれ、尾ひれと、様々な器具を駆使して、本物に近づけてゆくのです。時には金箔や銀箔を使うことも。

網野さんは、ガラスの金魚を美しく仕上げるため、日々、研究を重ねています。やって来たのは、金魚の一大生産地・大和郡山。養殖のプロの話を聞き、様々な種類の金魚を見て、創作の源にしています。今日のお目当ては「大阪らんちゅう」。江戸時代から大阪を中心に、広く飼われた品種で、太平洋戦争の時代に絶滅の憂き目に遭いました。近年、愛好家たちが力を尽くし、見事、復活したそうです。網野さんのガラス細工で表現した「大阪らんちゅう」とは?

この日、網野さんに東京での展示会のオファーが舞い込みました。そこで新作を披露することにしたのです。挑戦するのは「ピンポンパール」という金魚。その名のとおり、まるでピンポン玉のように金魚です。網野さんはピンポンパール専門店を訪ね、じっくり見学して、創作のヒントを得ました。初めて表現する「ピンポンパール」、はたして納得のいくガラス細工に仕上がるのでしょうか。

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