EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 ラレコ
4月
〜5月
パク・トンハ
戎本みろ
5月 白井貴子
5月 北澤肯
5月
〜6月
中島まゆみ
6月 杉浦邦俊
6月
〜7月
伊藤遊
7月 高津玉枝
7月
〜8月
高木俊太
村上由里子
8月 石川雅之
8月 大野由紀恵
9月 藤田志穂
9月 宮腰義仁
10月 時東ぁみ
10月 森摂
11月 竹宮惠子
11月 槇原敬之
11月
〜12月
冨田勲
12月 上岡裕
12月 川端由美
12月 2008年を
振り返って
1月 赤塚りえ子
1月 中島まゆみ
1月 箕輪弥生
2月 イェンス・イェンセン
2月 武田双雲
3月 郷慎久朗
3月 椎名法子
3月
〜4月
森摂
10月18日ゲスト:雑誌『オルタナ』編集長森摂さん

森摂1  手塚「この『オルタナ』という雑誌についてご説明ください」森「表紙に“環境と社会貢献と「志」のビジネス情報誌”と書いてあります。特に強調したいのが“志”です。志を持った人たち、志を持った企業のことを書き、応援し少しずつ世の中を変えていきたいという思いが込められています」手塚「ビジネス誌のイメージがありますがビジネスマンだけではなくいろいろな方が読める雑誌ですね」森「そう仰っていただけるのはとても嬉しいです。僕は元々経済の記者で出来ることはビジネス情報誌しかないのですが、それにとどまることではなく、趣味や食のページも作っています」

 手塚「編集スタッフが5人ということですが、それで世界中の様々な話題をどうやって集めているのですか?」森「僕は2002年に新聞社を辞めてすぐあとにNPO法人『ユナイテッド・フィーチャー・プレス』を作りました。これは“世界を繋ぐ日本語ジャーナリストの集団”で、アメリカに駐在していたときに知り合い意気投合した日本人のジャーナリストたちです。住んでいる場所は世界中どこでもよくて、インターネットを通じて情報交換や仕事の受発注や人の紹介をしています」手塚「その方たちがこの雑誌に協力されているわけですね」森「そうです。今、だいたい50人ぐらいいます。その半分が海外にいて、しかも一度も会ったことがない人たちです」


森摂2 手塚「森さんは日本経済新聞の記者を辞められて一時フリーランスの記者をされていました。『オルタナ』を創刊しようと思ったきっかけは?」森「日経時代にイヴォン・シュイナード(米パタゴニア創業者)と出会ったことです。彼はすごい経営者で、そのことを記事にしました。その後もっとイヴォンのような経営者がもっといるのではないかと思って調べたところ、アメリカだけで20社集まりました。次は日本ではどうか調べたところ結構いました。それで新しいメディアを作りたいというのが僕の前からの気持ちでしたから創刊に至りました。また『オルタナ』という名前は自転車に乗っているときに天から降ってきました。英語の“オルタナティヴ(alternative)”からきています。これは“もう一つの”“全く新しい”“伝統的ではない”と言う意味です。また商標登録もインターネットのアドレスもあいていました。それで“この名前でやるしかない“と思いました」

 手塚「雑誌が評判を呼んでくると“取材してほしい”という依頼があると思いますが、それはどのように選ばれるのですか?」森「基準があるようでないですし、無いようであります(笑)例えば新しいタイプの経営者と5分会って話をすればお互いの価値観が分かります。いままで取り上げたところは同じ価値観を持っていました。これは言葉では言い表せないのですが、売り上げとか利益、株価だけで会社を計るのではない人たちだと思います。12月に別冊の就職ガイドを出します。これは社長自ら書く就職ガイドです。業務のことは置いておいて、環境活動や社会貢献活動は何をしていますか、経営者としての志はなんですか、という内容です。それで書いてきた会社は全部載せます」手塚「それは学生にとって説得力がありますね」

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10月25日 ゲスト:森摂さん

森摂3 手塚「『オルタナ』に掲載された特集記事についてお教えください」森「8号では『心理ビジネス、今がチャンス』という特集を組みました。これは“日本の森が危ない、林業の担い手がいない”と言う内容です。実は今海外の木材の値段が上がっています。日本の木材もちゃんと人や会社が取り組めばビジネスになりますと訴えました。日本の農業、林業、水産業全部危機にあります。この中ででも農業はましなのです。それはやりたいという人が多いからです。ところが林業はほとんど関心がありません。水産業も関心がいかない。森がなくなると防災や景観保全が出来なくなります。一つ象徴的なのが“マイ箸”です。マイ箸を持つ方が増えてきました。その一方で割り箸は環境破壊だという固定観念があります。“固定観念”と言ったのはそうではありませんと言いたいからです。今日本の割り箸は中国からのものが多く使われています。これを国産の割り箸に変えると間伐材で作りますから、森林資源の活性化に繋がり森林ビジネスの追い風にもなります。

 森「環境問題は何が本当ことか分からないことが多すぎます。地球の平均気温が上がっているのもCO2の濃度が上がっているのも事実です。でもこれが人間の経済活動によって引き起こされいて、頑張れば止めることができかどうかと言うことは、実は誰も分からないのです。こうなると京都議定書の枠組みそのものも危うくなります。ジャーナリストしては今の時点で“分からない”ということが正しいというように思えてきます」手塚「調べれば調べるほど断定できないのですね」森「そういう中で『オルタナ』が果たすべきことは分かっていることを一つ一つ解き明かすこと。もし迷信や固定観念があるならばそれを正していくことだと思っています」

 手塚「最新号では『ポストブッシュ。環境大国へ』というテーマになっていますね」森「今度の大領にマケイン氏がなってもオバマ氏になってもアメリカは脱石油に向かいます。どういうことかというと、二人とも環境政策を大きな柱にしているからです。一方日本では国会や選挙の演説でも環境問題が語られません。アメリカは一人の石油使用量がダントツのトップです。それが脱石油に向かうと言うことは世界に与える影響も大きいと思います。


森摂4 手塚「創刊号の中に他とはちがう51社というのを選ばれていますが、大企業からそれほど売り上げのない会社まで載っていますね。これは学生さん達にとってもいい参考になりますね」森「これからの企業選びは知名度とか売上高ではなく志を貫いてやっている会社を選ぶと言うことになると思います。また最近は環境への意識が高い学生が増えています。その人達にとって新しい会社選びがあるのかなと思います」

 手塚「今後『オルタナ』がどういう雑誌になるかお聞かせください」森「今の雑誌をよりエッジを立てた、よりオルタナティヴな存在にしていきたいと思います。今までのメディアにはない切り口で、もしくは価値観で雑誌を作っていくと思います。もう一つは来春から月刊化したいと思っています。もっとタイムリーにニュースや読み物を届けていきたいと思っています」


時東ぁみさん 竹宮惠子さん

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