「匠」が選ぶビフォーアフター大賞2013
家族の窮地を救うために、2013年、立ち上がった匠は17人。17軒の家・寮・学食を劇的に大改造しました。登場した「匠」たちが、互いに厳しい目で評価し、2013年の優秀作品を選びます。
「家具・収納」、「キッチン・水回り」、「空間アイデア」、「再生」の４部門。それぞれのテーマで受賞した物件と、最も多くの「匠」たちから支持された2013年のビフォーアフター大賞の物件をご紹介いたします。
紙管で軽々６人ベッド （2013年10月6日放送：孫が玄関で寝る家）
壁いっぱいに作られ、大容量になった押入れは、間口も大きく開き、布団の出し入れも楽々です。さらに軽くて丈夫な紙管を使っている棚板を動かせば、２つの３段ベッドに大変身します。
長谷川渉
- 〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
- 子供心をくすぐるアイデアが面白い。
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- 〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
- 日常と非日常のパターンをよく読んだ押入れ収納。
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縁を切ってもうれしい収納 （2013年9月15日放送：屋根裏が一番落ち着く家）
居酒屋と共有していた薄い土壁に遮音シートや断熱材、石膏ボードなど異なる素材を重ね、防音効果を高めました。その壁際には壁面収納を設置。お母さんが大切にしている美しい水草の水槽や設備までも収納されています。
荒木 毅
- 〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
- 小型の都市型住宅で収納の収め方が上手。
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- 〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
- 収納を防音に利用したアイデアが素晴らしい。
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頼りになる男の箱階段 （2013年6月23日放送：布団を投げ合う家）
屋根を上げた高さを利用して作ったロフトは、唯一の男性であるご主人がくつろげるスペース。ロフトへ上がる階段は、強度の安全を得られ、収納としても利用できる箱階段を採用しました。
外山秋人
- 〜 家の記憶の修復師 〜 下田卓夫
- 限られた空間の中で機能性への配慮が細やか。
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- 〜 空間構成の自由主義者 〜 長尾 健
- 「家」とはどうあるべきか本質をうまく表現。
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闘魂燃やすジェットバス （2013年6月2日放送：闘魂燃え尽きそうな寮）
元の大きなステンレス製の浴槽を磨き上げ、ジェットバス機能を取り付けました。
浴槽から見える坪庭の緑を愛でながら、身も心もリラックスでき、明日への英気を養えます。
柴田達志
- 〜 雅空間の若き志士 〜 長谷川 渉
- 機能とデザインと闘魂のバランスが絶妙。
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- 〜 家の記憶の修復師 〜 下田卓夫
- 家庭とは違う使い勝手を理解し心と体にも十分配慮。
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右手だけでばっちしトイレ （2013年8月18日放送：外出すると寝込む家）
左半身を麻痺されているお母さんの部屋から直接行けるようにトイレの場所を移動。出入りに必要な手すりや、背もたれ、アームレストなど、数センチ刻みで調整、すべて右手でこなせるようになりました。
前谷卓嗣
- 〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
- こんなにやさしいトイレは未だかつて見たことない。
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- 〜 家の記憶の修復師 〜 下田卓夫
- 高齢化社会に向け建築の答えを導いている。
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客も主人も笑う窓 （2013年7月28日放送：宴会場で寝る家）
板場の背の窓の向こうに違う世界観を作りました。石の積み方も「笑い積み」という縁起の良い積み方を採用しています。井戸水の管を引き、水を流して表情が変わる工夫も凝らしています。
橋塚晃司
- 〜 ゆとり住宅の空間トレーナー 〜 石井 亨
- アトラクション的な内装がお客さんの目を楽しませる。
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- 〜 住まいのメンタルトレーナー 〜 外山秋人
- お寿司屋さんという店舗を引き立てるアイデアは見事。
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孫も安心防虫テラス （2013年3月24日放送：孫がおびえる家）
隣に豊かな緑があるのに背を向けて暮らしていたのはもったいないと、テラスを第２のリビングのような空間として作りました。テラスには檜を全面に貼る、収納式の網戸をつけるなど虫対策も万全です。
渡辺ガク
- 〜 モダニズムの継承者 〜 柴田達志
- 遊び心があって楽しく子供が育ちそう。
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- 〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
- 減築して設けた空間は逆にゆとりを感じる。
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見える聴こえる心繋ぐ吹き抜け （2013年8月4日放送：空回りする家）
耳の不自由なお父さんのために万全の体制を整え、あらゆる危険を取り払いました。専門家の意見を取り入れた反響を押さえた吹き抜けで家族のコミュニケーションが取りやすくなりました。
岸上勝彦
- 〜 ゆとり住宅の空間トレーナ 〜 石井 亨
- 専門家の意見も取り入れ今後のプロトタイプに。
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- 〜 空間構成の自由主義者 〜 長尾 健
- 反響を押さえるシステムとデザインの融合が上手。
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海と親しむ３段デッキ （2013年2月10日放送：命がけで風呂を沸かす家）
元々作業場だった空間を活かして、広いリビングを計画しました。海側に設けられたスキップフロアの最初のフロアは海も望める小窓が並んだリビング。次のフロアは寝転んでくつろげる畳の間に。リビングには床の高さを活かして、床下収納を設けました。
下田卓夫
- 〜 空間構成の自由主義者 〜 長尾 健
- プライバシーの確保と景色を楽しむ両立がいい。
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- 〜 住まいのメンタルトレーナー 〜 外山秋人
- トラス組の梁を見せる空間作りが上手。
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廊下の外にはみ出す食堂 （2013年11月17日放送：光が届かない学食）
食堂をランチをとるだけの場所ととらえず、ホールや、外につながるテラスなど様々な空間を設けました。生徒それぞれが、お気に入りの場所を見つけられる賑やかで楽しい学食になりました。
西濱浩次
- 〜 余白の演出家 〜 岸上勝彦
- 機能重視である学食に多様な居場所を創作。
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- 〜 動線の旅人 〜 関谷昌人
- 女子生徒の感性にあった各エリアが楽しさを演出。
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時代を繋ぐ離れの架け橋 （2013年7月7日放送：隣家で食事する家）
古民家の素材を最大限残すだけでなく、ずっと眠ったままだった家財道具や納屋をさほど手を加えず、それでいて魅力的に仕上げました。使わなくなった梁を離れに再利用し、母屋と共通の雰囲気に仕上げています。
関谷昌人
- 〜 ゆとり住宅の空間トレーナー 〜 石井 亨
- 昔ながらの味わいある家がさらに魅力増す仕上がりに。
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- 〜 空間構成の自由主義者 〜 長尾 健
- 再利用のめりはりが効果的。匠の経験の豊かさを感じる。
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笑顔になれる形見の東屋 （2013年1月20日放送：お風呂が後回しになった家）
改築時に取り壊す予定だった庭に張り出していたトイレを東屋として再利用。父が集めていた黒竹やコンクリートなど使い、風情のある外観になりました。天気の良い日はベンチでくつろぎながら庭の風景が楽しめます。
並木秀浩
- 〜 家の記憶の修復師 〜 下田卓夫
- 亡父の残した物を細やかかつ素直な再生に好感。
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- 〜 ゆとり住宅の空間トレーナー 〜 石井 亨
- 「リフォーム」というより「再生」という言葉が的確。
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梁も思い出も蘇る木の家 （2013年1月27日放送：行く手が険しい家）
低かった天井を取り払い、現代的な吹き抜けを取り入れました。柱を表に見せる伝統の真壁仕上げを残す、昔ながらの民家ならではの堂々たる小屋組を活かすなど、丁寧に古民家を再生しました。
土公純一
- 〜 窓枠の風景画家 〜 橋塚晃司
- 柱や梁を意匠的に上手に再生している。
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- 〜 ゆとり住宅の空間トレーナー 〜 石井 亨
- 古民家再生の技術が随所に素晴らしい。
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孫が玄関で寝る家 （2013年10月6日放送）
おばあさんが一人で暮らす築70年の平屋は、だんじり祭りの季節になると20人以上の親戚が集まりすし詰め状態。少しでもお祭りを楽に迎えたいというおばあさんの願いを受け、一人暮らしとお祭りバージョンの両立をリフォームで見事に実現！
ただ暮らしやすいだけでなく祭りを愛する依頼者の思いに答えた「匠」長谷川渉が見事2013年のビフォーアフター大賞に輝きました。
長谷川渉
- 〜 自然素材の伝道師 〜 瀬野和広
- かつての家事機能を残しながらのワンルームの空間構成は流石。
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- 〜 空間構成の自由主義者 〜 長尾 健
- 狭い家でありながら２台の冷蔵庫などレイアウトが十分検討されている。
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- 〜 窓枠の風景画家 〜 橋塚晃司
- 動きやすい動線が大人数でも使いやすい
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- 〜 身の丈の住作家 〜 池田佳人
- アイデアが豊富でとても暮らしやすそうな家。
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