北野と外国人居留地を結ぶトアロードは明治初期から整備され、外国文化の発信地として賑わいました。そのトアロード沿いに現存する洋館建築の中でも古いものの一つとされるのが「東天閣」です。昭和20年から中国料理店として営業していますが、神戸の時間の流れを物語る証人です。

「トアロード・デリカテッセン」は、外国航路の船員をしていた創業者が渡航先で知った様々な洋惣菜を売るお店です。ハムやソーセージ、燻製など、神戸のグルメに愛される品々の中で、最も古くからあるのがスモークサーモン。低温でじっくり燻す「冷燻」という手法により、しっとりと香り豊かに仕上げています。

ファッションの発信地・神戸で、創業70年を超える婦人帽の老舗「マキシン」。自社工房で熟練の職人がデザインから仕上げまでを行い、勤続59年の山口さんは「現代の名工」にも選ばれています。山口さんにとって忘れられない帽子は、大阪万博のタイムカプセルに入れたベレー帽です。