宇治茶で有名な京都・宇治では、５月から６月にかけて茶摘みが行われる新茶の季節。抹茶の原料となる茶畑では、藁や寒冷紗などで日光を遮っています。老舗の通圓茶屋では、この時期、どの抹茶を売るか数種類の茶葉から、香りや色など厳密な審査で選びます。そのできたてホヤホヤの抹茶を新茶の時期のみ販売しています。

宇治川の近くに千数百年の歴史を誇る縣神社があります。その神社には、毎年６月５日に行われる伝統的な祭「県祭」があります。いまや10万人規模の観光客が訪れる宇治市最大の祭は、別名「暗夜の奇祭」とも。最大の見どころは、真夜中に行われる「梵天渡御」。迫力満点です。

日本画などに使用される日本古来の材料、胡粉。ナカガワ胡粉絵具は、イタボガキを使って胡粉を製造している唯一の会社です。昔ながらの製造法で、昔ながらの原料を使って、最高級と呼ばれる京胡粉を作っています。その胡粉が使われた京人形は、何とも言えないツヤと美しさをもった天然の色です。