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「打開にはアメリカの力を借りなあかん」拉致被害者の父・有本明弘さんが96歳で死去 ABCテレビの取材に語った思い
02/17 12:40 配信
北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの父親・有本明弘さんが96歳で亡くなったことが分かりました。明弘さんは去年、ABCテレビの取材に恵子さんへの思いを語っていました。
(有本さん)「会いたいって・・・会いたいけど。簡単に会えるなら会うで。せやけど簡単に会えないやろ。こちらの力が届かないところにいる」
長期間にわたり、拉致問題解決の道筋を見いだせない日本政府に対しては、失望感をあらわにしました。
(有本さん)「日本の国は助けることしないやん。なんぼ運動しても。そんな国になってしまった。これを打開しようと思ったらアメリカの力を借りなあかん」
有本明弘さんの娘、恵子さんは1983年、イギリス留学中に旅行先のデンマークで行方不明となり、1988年に北朝鮮にいることがわかりました。
日本政府は2002年、拉致被害者と認定しました。神戸市に住む明弘さんは妻の嘉代子さんらとともに問題の解決を訴えてきました。
妻の嘉代子さんは2020年に死去しており、恵子さんと再会できないまま、両親とも帰らぬ人となりました。
最終更新:02/17 12:40