関西ニュースKANSAI

　京都府教育庁は９日、府内の中学校で男性教師が女子生徒のマスクの中に手を入れ、口の中に指を入れた行為などがセクシャル・ハラスメントに該当するとして、停職３カ月の処分としたことを発表しました。

　教育庁によりますと、北部地域の中学校の男性教師は、おととし９月から去年１１月にかけ、女子生徒１人に対し手をつかみ、腰に手を回すなどの行為を複数回していたということです。

　去年７月に女子生徒の髪をつかんだ行為を別の生徒が目撃し、男性教師は生徒指導主任から注意を受けていたにも関わらず、１１月には女子生徒のマスクの下に手を２回入れ、うち１回は指を口の中に入れたといいます。

　被害を受けた女子生徒が校門で泣いていたところを保護者らが発見し、学校に申告。教師が行為を認めたため、学校は警察に相談していました。

　教育庁によりますと男性教師は、口の中に指を入れた行為で暴行の罪で略式起訴され、罰金１０万円の略式命令を受け、罰金はすでに納付したということです。

　教育庁は男性教師の一連の行為がセクハラに該当すると認定し、９日付けで停職３カ月の懲戒処分としました。

　男性教師は教育庁の聞き取りに対し「身体接触について近い距離で話す方が親しい間柄になれると考えていた。口の中に指を入れたのは近い距離感で話す中で驚かそうとしたもので、いずれも性的な意図はなかった」と話しているということです。