関西ニュースKANSAI

　大阪府高槻市にある関西将棋会館で１２日、将棋の竜王戦５組ランキング戦決勝があり、山下数毅三段（１６）が高田明浩五段（２２）を破って５組での優勝を果たしました。竜王戦ランキング戦で、プロ棋士ではない三段の棋士が優勝するのは初めてのことです。

　１２日、将棋の竜王戦５組ランキング戦決勝で山下数毅三段（１６）と高田明浩五段（２２）が争いました。将棋は四段以上がプロ棋士で、山下三段はプロを目指す奨励会員です。

　午前１０時に高田五段の先手で対局が始まるも、約３０分で両者が同じ盤面を繰り返す「千日手」が成立し、午前１１時前に山下三段の先手で改めて対局が始まりました。
　
　午後９時すぎに、山下三段が勝ち、奨励会員として初めて竜王戦ランキング戦で優勝を果たしました。

【山下三段】
「前期と比べて時間の使い方が改善されたのが大きいのかなと思っています」「これまでと変わらず一局一局丁寧に積み重ねていけたらと思います」

　山下三段は５組優勝者として、藤井聡太竜王への挑戦者を決めるトーナメントに出場します。