関西ニュースKANSAI

　国土交通省大阪航空局は、航空機検査官が、航空機に搭乗して行わなければならない飛行検査について、実際に搭乗せずに合格を出し、さらに「航空手当」を不正に受け取っていたと発表しました。

　国交省大阪航空局によりますと、航空機検査官が今年３月から５月上旬にかけて、通常は航空機に搭乗して実施しなければならない小型航空機の耐空証明検査について、実際には搭乗せずに合格としていたことが発覚したということです。

　内部で検査報告書を確認していたところ記載に不自然な点が見つかり、本人に確認したところ不正を認めたということです。

　さらに、この検査官は航空機に搭乗することで受給される「航空手当」を総額８８９８円受給していました。

　大阪航空局は不適切な検査が行われた５機の機体について、安全性に問題がないことを確認したとした上で、「関係職員への事情聴取を行って事実関係を確定した上で、厳正かつ適正に対処するとともに、再発防止と綱紀保持の徹底に努めてまいります」とコメントしています。