Project Story
STORY.03

テレビ局がなぜ、
ふるさと納税サイトを?

2021年8月、ABCはテレビ局初の試みとなる、ふるさと納税サイト「ふるラボ」を立ち上げました。テレビ局が一体なぜ?仕掛けたのは営業局ビジネスイノベーション部。番組制作とは違った新たな地域創生プロジェクトとは?内勤と外勤で携わる二人の熱いトークから、込められた想いを紐解きます。

営業局ビジネスイノベーション部

多喜 澪

2013年入社 本社営業部配属。東京営業部を経て、2021年ビジネスイノベーション部へ。放送局初のふるさと納税サイト「ふるラボ」の立ち上げに参加、現在、サイトの企画・番組コラボ企画、運営等に携わる内勤業務。

営業局ビジネスイノベーション部

立石 真也

2011年入社 本社営業部配属。スポーツ部、日本ラグビー協会への出向等を経て2022年6月からビジネスイノベーション部へ(スポーツプロデュース部兼務)。現在、ふるさと納税/企業版ふるさと納税担当として自治体・企業と向き合う外勤業務。

01

ビジネスイノベーション部が「ふるラボ」を立ち上げるまで

多喜

私は2021年4月、ビジネスイノベーション部の新設時に配属になりました。
この部署はざっくり言えば、日本中の自治体を相手に「地域創生」というキーワードの中で、「テレビ局の事業としてマネタイズを成立させつつ地域の役に立とう」という趣旨でできたんですよね。

立石

僕はビジネスイノベーション部に配属になってあまり間がないですが、テレビ局の財源ってCMの販売がほとんどで、そこに依存しない新たな仕組み作りの模索がミッションとして課せられていました。

多喜

そもそもABCの強みは関西の二府四県1000万世帯2000万人の方に情報を届ける媒体を持っている特殊な業種であること。
新たな仕組みでもそこを使わない手はないのと、ABCって人懐っこいテレビ局だと思うんです。
様々な番組で、地域に住む方々の文化や生き様みたいなものを伝えるのが得意かなと。そんな中で白羽の矢が立ったのが「ふるさと納税」でした。

立石

実際に調べていくと「ふるさと納税」って本来の意義からは離れて「お得」というのが押し出されている事が自治体でも課題だった。
そこと、ABCが目指している世界観とがすごく合致する部分があって、お金をもらってハイ終わりじゃなくて、費用を捻出頂いたからにはその自治体がどんな風に良くなったか持続的に伝える事で地域創生になるんじゃないかと。
ふるさと納税サイト「ふるラボ」はそういう文脈で立ち上ったんです。

多喜

そうですね。テレビ局独自の方法で視聴者と地域を繋ぐ一つのきっかけになりたい。「ふるラボ」にはそんな想いが込められています。

立石

「ふるラボ」を入口にして、その先にある自治体の観光PRとか、本来の意味での「ふるさとへ還元」ができればいいなと思います。

02

テレビ局の強みを最大限に生かすために

多喜

ふるさと納税サイトって沢山あるのですが、自治体も返礼品も数が大変多いので、「どの自治体を応援すればいいんだろう?」と迷ってしまうことが多いと思うんです。
そんな時ABCなら、実際に取材した現地の映像で、どんな手間やこだわりがあるのかを番組やWEBコンテンツ等でも伝えることができる。それが一番大きな特徴で差別化も図れてるかなと思いますね。

立石

僕は外回りで実際に自治体さんに動画をお見せしてるんです。夕方の情報番組「newsおかえり」で放送している『わが街ええもん物語』というコーナー。台風の被害に遭ったけど苦労して復活した物語を生産者の思いと共に届けて、最後にふるさと納税で応援ができますよとテロップなどで一言入れている。「ふるさと納税」に興味が有る無しに関わらず、その土地の魅力をアピールができるのも他と違う強みでしょうね。

多喜

私は「ふるラボ」では自治体さんのニーズを聞き取って番組にしたり、CMを作ったりしてるんですが、その背景にあるストーリーや思いを伝えることが重要で、こういった事こそ、テレビ局がやる意味があるのかなと思っています。

立石

本当にそう。その町だから、そこの生産品だから、そこのシェフや地酒を作ってる人の思いに共感するから応援したい、という世界観を僕も目指しています。

多喜

コラボで言えば、『おはよう朝日です』と、「ふるラボ」に入ってる自治体さんとで「返礼品を作ろう」という企画を定期的にやってるんですよね。
全国には素敵な物や技術があるのに、これ!という目玉の返礼品がない、と悩んでる自治体さんが結構多い。
この前、ご縁があった大阪府貝塚市は「ものづくりの町」で鉄の加工技術が優れている事業者さんがあるとわかり、じゃあ家族がおうちで楽しめる鉄板を返礼品にしよう!と作ってもらったんです。
すると放送後すごい反響があって…。想定を大きく上回る寄付が集まったんです。番組を通じて、ものづくりに従事されている方の想いだったり、苦労のようなものが伝わったからこそ、視聴者の方の心を動かすことが出来たんだと思っています。
お役に立てたなあとうれしくて、その鉄板で焼いたハンバーグを試食させてもらったら、また驚くほど美味しくて、そんな逸品を開発できたのは大きな喜びになりましたね。

立石

僕も貝塚市で食べた地元の洋食屋さんのバスク風チーズケーキがとんでもなく美味しかった(笑)。でも、それがあの町にあるってみんな知らない。
あちこち回っていると、ここにこんな物があるのか、と感激するような発見がよくあって、そういう物を僕らの取材力や企画力で掘り起こしていければいいですよね。

多喜

ABCは関西地方に強いけれど、立石さんや私も含め、15人ほどいるビジネスイノベーション部っていろんなバックグランドを持って集まっているチームだから、全国を見渡す発想や取材力や企画力を生かしていけるかなと思いますね。
最近は番組制作の方からも相談を受けたり、連携したりすることが増えてきて、番組とも協力し合っていろんな町を元気にしていきたいです。

03

新たな学びがチームと地域の貢献に繋がる

多喜

実は私はサイトを作るのは初めての経験で、WEBの最低限の知識がないとデザイナーさんと相談もできない。なので、「ふるラボ」を立ち上げるにあたって猛勉強をしました。結果、自分のスキルアップにつながったなあと思いますね。

立石

僕は税制から学び直しましたよ。一般型のふるさと納税の仕組みをきちんと理解した上でその範疇で何ができるのか、企業版ふるさと納税も同様で、何をすれば企業さんが「やってみよう」と思ってもらえるような提案になるのか。大学受験の時以来ぐらい(笑)めっちゃ勉強しています。

多喜

でも、最初は大変だったけど「ふるラボ」はやっていてすごく楽しい。自治体さんの向こうに多くの事業者さんや職人さんがいてその方たちに直接利益が還元されるモデルだから、そこに放送局の企画力と電波で寄与できているって、うれしいやり甲斐がある仕事だなと思いますね。

立石

僕も新しいチャレンジができることが楽しい。苦しいことも同じぐらいあるんだけど、苦しい状況を切り拓くことができた時のビジネスイノベーション部のチーム感がめちゃめちゃ好きなんですね。一人で頑張るのも渉外としては必要だけど、最終的にそれをみんなで分かち合えるのは、僕としては喜びかなあ。

多喜

立石さんはラグビーやスポーツのバックグランドがあって、その人脈も生かしながら、この部にはなかった分野を体当たりで切り拓いてる感じがしていいなあと思います。まさにタックルしてるみたい(笑)。

立石

僕は多喜さんの仕事の回し方、取り組み方ってすごいなと感心しているんです。渉外のわがままを制作陣につないでいい方向に着地させてくれたり、僕たち外勤がそれぞれに売ってくる物をチームの仕事としてまとめあげてくれたり、的確な解決方法を考えて、先回りもしていろんなことを考えてくれる。ほんと、すごく助かっています。

04

日本中に笑顔を運ぶ「ふるラボ」の未来図

多喜

「ふるラボ」はこれから認知度や利用度をもっと伸ばしていきたいですね。ABCの利益のためだけではなく、観光地や知られた町でもない小さな町や、まだ光が当たっていない多くの町に「ふるラボ」を通して直接役に立てればいいなと思う。

立石

僕は、やっていただいたみなさんにメディアプロモーションをして良かったとお声をいただくことが一番の願いかな。
自治体は費用をかけたぶん、効果が上がったことを実証しないといけない。だから、こちらの責任としてきちんと成果を出したいし、大げさだけど一つ一つの提案を一世一代の勝負と思って営業しているつもりです。そうして、地域のみなさんが笑顔になるような仕事をご一緒できればこんなうれしいことはない。

多喜

ふるさと納税市場って大きく伸びたのに、納税の義務がある方の2割しかまだ利用していないんですよね。だから、まずはそうした方たちにふるさと納税はすごく意義があって、日本中のいい物を楽しめてすごく人生が楽しくなる制度で、実際こんな美味しいカンパチが届くんだよ、実はこんなに復興支援になるんだよと魅力をどんどん広めたいですね。

05

学生へのメッセージ

多喜

パッションと好奇心で仕事を楽しむ人に
仕事とプライベートは完全に別というよりも、仕事もプライベートと同じくらい楽しむというスタンスが丁度いいと思いますね。「いっちょかみ」精神というか(笑)。いろんなことに好奇心を持っていればやりたいことがさらに分厚くなったり、さらに見つかるかもしれない。
やる気と熱意があればいろんなチャンスが転がりまくっている、そういう会社だと思うので、パッションと好奇心旺盛な方とぜひ仲間になりたいと思います。
ちなみに私は10年前、面接の時に「あなたを表現するものを一つ持ってきてください」と言われ、それを一芸披露と解釈して、ギターを持って行って「天城越え」を歌ったんです(笑)。
それで笑ってくれて、私のそんな一芸をええやんと言ってくれるっていい会社だなと思いました。

立石

自分をさらけ出せば受け止めてくれる会社
僕は大学を卒業したらラグビーを広め、スポーツで活躍する人を支える仕事がしたいと思ってテレビ局を志望しました。テレビ局に営業があることすら知らなかったけど、ただ面白いことをしたいという気持ちは人一倍あったし、僕は営業とスポーツを通して培った知識や人脈のすべてが今につながる財産になっています。就活中の学生さんには、ABCが自分にとってどういう魅力があるのかを考えてほしいし、何より自分をさらけ出してほしい。ABCは熱い思いをぶつければ、何かしらコミットしてくれる会社で自分がやりたいことを実現できるフィールドがあります。
面接は緊張すると思うけど、取り繕わず自分を出して自分を見てもらってください。応援しています!

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