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斎藤知事「重く受け止めなければならない」 元県民局長のプライバシー情報を県職員が漏洩か ネット上からの削除要請は「難しい面がある」
05/14 17:23 配信
兵庫県保有のプライバシー情報などが外部に流出した問題で、県の第三者委員会が「漏洩は県職員によって行なわれた可能性が極めて高い」と指摘したことについて、斎藤知事は14日午後、「重く受け止めなければならないし、県民の皆様にご心配をおかけしたことは申し訳ない」と陳謝しました。
一方で、ネット上で公開され続けているプライバシー情報については「削除要請は法的なハードルがあり、どういうふうに考えるか難しい面がある」などと述べて、削除の呼びかけに消極的な姿勢を見せました。
13日に公表された調査報告書によりますと、流出したのは、斎藤知事のパワハラなどを告発した元県民局長のプライバシー情報などで、元県民局長の公用パソコンから、県人事課が管理するフォルダ内にコピーされ保存されていました。
この情報が外部に流出し、NHKから国民を守る党の立花孝志党首や、元衆議院議員の丸山穂高氏がSNSで公開していました。
報告書では、人事課の情報セキュリティ面に「重大な脆弱性がある」とされ、複数の漏えい経路が考えられることなどから漏えいした人物の特定には至らなかったとしています。
一方で第三者委は、ネットワーク外部からの侵入の形跡が見当たらないことなどから「漏えいは県職員によって行われた可能性が極めて高い」と指摘しました。
これを受け県は13日、地方公務員法の守秘義務違反の疑いで、警察に告発状を提出しています。
このほか別の第三者委は、県の元総務部長が県議会議員らに元県民局長の情報を漏らした疑惑について調査を終え、すでに県に報告書を提出しています。
最終更新:05/14 17:23


