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“減反政策”見直し 「増産は歓迎だが・・・」「農家を続けられない人増える」 分かれる農家の反応【令和のコメ騒動】

06/09 18:31 配信

 コメ対策をめぐり、政府は事実上の“減反政策”である生産調整を見直す方針を固めました。
また小泉農水大臣は政府備蓄米が尽きた場合、外国産米の緊急輸入も検討すると発言。
これに対し、農家はどう受け止めているのでしょうか。

 琵琶湖の水を使ったブランド米「魚のゆりかご水田米」の生産農家・川南隆さん。
政府が示した事実上の増産方針について、「歓迎するが、価格の調整と補償が必要」だといいます。

(川南さん)
「ブランドで売っているので、増産して買い手に届いたら一番いいので、(収穫できる量が)増えたらそれはいいと思う。コメが余ったら安くなる。それは困りますので、ある程度の生産調整は必要だと思います。国が主導して、価格補償なりをしてもらう方法があればいいかなと」

 緊急時の輸入については…

(川南さん)
「(コメは)国の基になると昔から言われているので、食料安保という考え方も思っててもらわなあかんと思います」

 一方、近江八幡市の農家・井狩篤志さんは、“減反政策”の見直しに反対の立場です。
井狩さんは「生産調整がなければ、農家が生活できるような適正価格にはならず、農家を続けられない人が増える」と訴えます。

(井狩さん)
「実際のところ減反自体をし続けていないと、適正価格にはならなく、海外に余ったコメを売ったらいいとか、簡単なものではない。だから“減反”は大事だと」

 その上で必要なのは、政府によるコメの供給量の調整だといいます。

(井狩さん)
「エサ用のコメを減らすだけでも主食が十分にまわるので、我々も少し増やしました。その範囲内で十分だなと思っている」

 井狩さんは、今年は小麦や大豆の作付け面積を減らし、その分コメの田んぼを20ヘクタール増やしました。

 緊急時の輸入については…

(井狩さん)
「価格が高騰したとき、市場に政府備蓄米を出すようなルールにするんだったら、在庫だけきちんと持っていたらいいのではと思う。適正在庫量までは政府がしっかりと把握すれば、輸入に頼ることはないんじゃないかなと」

最終更新:06/09 18:32

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