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違法捜査認め滋賀県側に約3100万円の賠償命令 再審無罪の元看護助手の訴え 国への請求は退ける

07/17 18:21 配信

 滋賀県東近江市の病院で2003年に男性患者が死亡したことをめぐり、殺人罪で服役後に再審無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(45)が、捜査に違法性があったとして国と県(県警)を相手に損害賠償を求めた裁判の判決で、大津地裁は県には賠償を命じる一方、国に対する原告の請求は棄却しました。

 西山さんは、湖東記念病院で2003年に死亡した入院患者に対する殺人罪で12年間服役した後、やり直し裁判で2020年、無罪が確定しました。

 その後、西山さんは県警や検察による一連の捜査に違法性があったとして、国と県を相手どり約5500万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。

 裁判で原告側は、軽度の知的障害がある西山さんが回答を誘導されやすい「供述弱者」で、取り調べの捜査員への恋愛感情も抱いていたと主張。

 その上で県警がこうした特性や好意を利用して、うその自白を維持させるようコントロールし、思い通りの供述調書を作成したと強調しました。

 そして検察の対応についても、県警の違法行為を放置していたなどと訴えかけました。

 一方、国と県は捜査に違法性はなかったと主張し、争っていました。

 大津地裁は判決で、自白の誘導など県警の違法捜査を認め、県に対して約3100万円の賠償を命じる一方、検察の違法性は認めず、国に対する請求は退けました。

 (西山美香さん)「両方勝って、控訴もされずに、穏便な生活を送りたいと思っていたが、そうもいかず」「不当な取り調べは違法だったと言ってくれたのは、すごくうれしかった」「国の違法性を認めてくれなかったのは悔しかった。控訴すると決めたので、最後まで闘い続けたいと思う」

 判決を受けて、滋賀県の三日月知事は「判決の内容を精査した上で、今後の対応を検討したい」とコメントしています。

最終更新:07/17 20:14

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