EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 大平貴之
4月 彦坂 裕
5月 ヨシダダイキチ
5月 五味美保
5月 加藤登紀子
6月 井上葉子
6月 羽仁カンタ
6月〜
7月
浦沢直樹
7月 石飛智紹
7月 ABC アウト
ドアフェスタ2005
8月 大蔵喜福
8月 佐藤文廣
9月 石飛智紹
青山 貴
9月〜
10月
トヨタ
白川郷自然学校
10月 彦坂 裕
10月 藤崎達也
11月 仁志田博司
11月 宇多弘行
12月 川端由美
12月 水谷優子
12月 2005年を振り返って
1月 手塚眞
1月 鈴木重子
2月 竹下景子
2月 鮎川ゆりか
2月〜
3月
石井竜也
3月 青木静
3月 パトリック・ライアン
8月21日ゲスト:
財団法人省エネルギーセンター佐藤文廣(さとうふみひろ)さん

佐藤文廣1 手塚「省エネルギーセンターがどういうものなのかお教えください」佐藤「省エネルギーセンターは、熱管理協会から発展したものです。最初は産業のエネルギーを効率的に使うための推進機関として発足しました。その後地球環境問題が叫ばれるようになって、民生、運輸部門など広範な省エネルギー活動を推進する業務を行っています。私はそこで調査関連、特に自動車の省エネルギーについての調査の仕事をしています」

 手塚「今回は自動車について省エネルギー、私たちが運転する時に心がけることをお聞きします。まずアイドリングストップからお教えください」佐藤「アイドル(idle)とは無駄だとか、怠けているという意味です。ですから車が本来の仕事をしていない時にエンジンがつけっぱなしになっている状態のことです。その無駄な時のエンジンを切るということを、アイドリングストップと言っています。今までのアイドリングストップは、荷物の積み降ろし等の時にエンジンを切るということでしたが、これからは走行中、信号待ちの時にもエンジンを切ってもらおうということを呼びかけています」手塚「エンジンを切るとどのくらいの省エネになるのですか?」佐藤「北海道の稚内から九州の佐多岬まで走行実験をしました。その結果、車に乗っている時間の約半分は止まっているということが分かりました。その止まっている時間の半分はエンジンを切っても問題無いということが実証されました。ですから目的地に行く時間の1/4はエンジンを切ってもいいですよということです。で効果ですが、都市ですと13〜14%ぐらい燃費が改善されます」

 手塚「アイドリングストップをして次に発進する時の遅れというが気になりますが...」佐藤「その辺が問題だと警察が指摘しましたので、実験しました。青信号になってからエンジンをかけますと4〜5秒の遅れが出ます。全部の車が青信号でエンジンをかけるとだいたい3台目までが遅れるという結果が出ました。ですから前から3台目ぐらいまでの時は交差している方の信号や歩行者の信号が変わった時にエンジンをスタートするようにすれば遅れは出なくなります。これは回りの状況に気を配るということで、安全運転にもつながります」


佐藤文廣2 手塚「最近はアイドリングストップを自動的にしてくれる車があるということですが...」佐藤「省エネルギーセンターではアイドリングストップ車への補助金を支給しています。これは国の制度で私たちが代行しています。このアイドリング機能がついた車はキーでエンジンを止めるのではなく、自動車が信号で停止します。で車が完全に動かなくなったというのを検知して、ブレーキを踏んでいただくと、自動的にエンジンが止まる仕掛けになっています。それで青信号になってブレーキから足を離すと、自動的にエンジンがスタートします。こういう機能がついた車をアイドリングストップ車といいます。補助金はこの機能をつけるために通常の車よりも余計にかかったお金の半額を補償しますという制度です。今この機能を持った車は乗用車で2車種、タクシー仕様で3車種、トラックが6車種ほどあります」

 手塚「現在持っている車をそういった仕様にすることは出来るのですか?」佐藤「後付け装置と我々は呼んでいるのですが、これは完全自動ではありません。エンジンのON/OFFのボタンを押す仕様のもの、トランスミッションに組み込むものの2種類があります」

 手塚「暖気運転はする方がいいのか、しない方がいいのかお教えください」佐藤「昔の車はチョークが付いていて、自分でガソリン濃度を変えて点火しましたし、暖めてやらないと途中でエンジンが止まってしまうというのがありましたが、最近の車は電子制御でガソリン濃度を調節してくれますからエンジンがかからないということはありません。そしてスタートをゆっくりすれば、暖気運転は必要ありません。ただ一気に回転数を上げる運転は機械的にまだオイルが巡っていないのでおやめください、ということですね。ただなかなかエンジンがかからないような寒冷地では、暖めた方がいいかもしれません」

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8月28日 佐藤文廣さん

佐藤文廣3 手塚「省エネを実践するための運転の仕方を“スマートドライブ”と呼んでいますが、これについてお聞かせください」佐藤「スマートというのは賢いということですから、賢く運転してエネルギーも節約しようということです。一般にはエコドライブと呼んでいます。それをお教えするために教習センターを作っています。ヨーロッパではエコドライブが普及していますが、マニュアル車が多いんです。ですからギアチェンジの仕方で燃費が変わってきます。それをヨーロッパでは教えています。一方日本はAT車が多いので、そのやり方では改善されません。以前、スマートドライブコンテストというのを行いました。そこで得た答えは、発進時と停車中が一番燃料を使うということでした。ですから停車中はアイドリングストップを、発進はゆっくりとそしてスムーズにスピードを上げていくと改善されます」手塚「信号の先頭で急発進というのは良くないということですね」佐藤「急発進しても次の信号でまた止まってしまいます。ゆっくり走るとその間に次の信号が青に変わりますので、それを見計らって運転するのが大事なポイントでしょうね」


佐藤文廣4 手塚「その運転のポイントなどは教習所を卒業した後はどこで教わればいいんですか?」佐藤「トラック業界では社内研修でやられているようですが、一般のドライバー向けにはありません。ですから省エネルギーセンターではカリキュラムの検討をしています。そして教習研修もやっております。まず教えることの出来る人の養成をしています。その次のステップで、一般の方にお教えするということです。最終的には免許の取得段階ですとか、警察での安全教習でお教え出来ればと思っています」

 手塚「省エネルギーセンターではスマートドライブのパンフレットを発行されていますね」佐藤「大切なのは車というのは重いものです。約1tぐらいあります。ですから動いている時はものすごくエネルギーを持って動いています。ブレーキだけでそれを止めると熱として放散されます。ですから止めるためには、例えば先の信号が赤の場合はアクセルから足を放して、流し運転をしてから止めるとこれも省エネにつながります。坂道などではエンジンブレーキを使う。これはアクセルを放すと燃料がエンジンに供給されなくなります。そうすればこれも省エネになります」

 手塚「その他にも何か省エネにつながることがありますか?」佐藤「止まっている時にドライブポジションとニュートラルポジションでは後者の方がエネルギー消費は少なくなります。カーエアコンもエネルギーを食います。ですからこれも出来るだけ抑える。またタイヤの空気圧も燃費に関係します。扉の所にタイヤの空気圧が書いてありますが、これはタイヤが冷たい時のことです。温かくなるともっとあがります。ですからそこに書いてあるよりも1割ぐらい多めにすると燃費が良くなります。あとは荷物を出来るだけ乗せないということもありますね」


大蔵喜福さん 石飛智紹さん、青山 貴さん

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