EarthDreamingロゴ 放送内容
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4月 久米信行
4月〜
5月
古田貴之
5月 中溪宏一
5月〜
6月
中村真菜美
6月 鈴木幸一
7月 GOMA
7月〜
8月
馬場直子
9月〜
10月
北澤 肯
10月〜
11月
川端由美
11月 システム7
11月 福岡 司
12月 小西雅子
12月 ハセベケン
12月 2007年を
振り返って
1月 林家木久扇
1月 イルカ
2月 松尾直樹
2月 上岡 裕
3月 箕輪弥生
3月 冨田秀実
3月〜
4月
中島 悠
9月15日ゲスト:グリーンソース代表北澤 肯さん

北澤 肯5 北澤肯さんは今年3月にこの番組ご出演されています。

 手塚「今回はフェアトレードについてお伺いします。2003年に『FLO(国際フェアトレード認証機構)』の日本支部、フェアトレード・ラベル・ジャパンにお入りになりましたが、ここではどういうことをされるのですか?」北澤「本部はドイツにあって、フェアトレードの基準を決めます。例えばコーヒーでしたら『1ポンドにつき最低これぐらいのお金を払いましょうですとか、生産者は民主的に代表を決めて、入って来たお金を分配しましょう』と言ったことを決めています。『フェアトレード・ラベル・ジャパン』は日本国内に於いて、それがちゃんと行われているか監査します。生産地のチェックは本部が行います」

 手塚「この団体はいつ発足されたのですか?」北澤「元々は1989年にオランダで始まりました。神父さんと経済学者の二人とメキシコのコーヒー生産者組合、三者の協力によって始まりました」手塚「フェアトレードの考え方もこの時に始まったのですか?」北澤「もっと前で、1950年、60年代です。手工芸品などで現地の人が現金の収入を得られるように職を作って、欧米のNGOがそれを本国に持ち帰って教会やチャリティーショップで売っていました。またコーヒーなどもそういう形で細々とやっていましたが、コーヒー生産者組合は大量のコーヒーを作れます。ですからその一部だけではなく全部を売るために、もっと大きなフェアトレードの市場が必要ということで『フェアトレードラベル』が始まりました」

 手塚「フェアトレード商品の見分け方はラベルが貼ってあるということですか?」北澤「一般のお店だとそうですね。ただフェアトレードの専門店に行くとラベルの付いていないものもあります。それは各団体が独自の基準でやっているものなので、必ずしもラベルがついているとは限りません」手塚「ラベルを付けなくても問題にはならないのですか?」北澤「使うと費用がかかったり、報告したりの手間がかかるという理由でつけられない場合もあります...。基本的にフェアトレードは多様性を大切にしていますので、それはそれで言いのかなと思います」


北澤 肯6 手塚「北澤さんが『FLO』にお入りになった当時、日本でフェアトレードはどのくらい認知されていたのですか?」北澤「今でもまだまだ認知されていませんが、当時はもっと認知されていませんでした。ただ2003年ぐらいに『フェアトレードカンパニー』の代表のサフィア・ミニーさんという方が朝日新聞で取りあげられたり、2004年に『ガイアの夜明け』というテレビ番組で特集が組まれたので、その頃から一般の人に知られるようになって来ました」

 手塚「今日本で一番普及している商品はなんですか?」北澤「量で言うと、コーヒーだと思います。いろいろなNGOがやっているのは手工芸品が多いですし、『フェアトレードカンパニー』はファッション、アパレルで伸ばしていますので、服というイメージも最近は強いですね」

 手塚「フェアトレードという言葉が普及していない時に説明されて、一般の人はどういう反応をされましたか?」北澤「貧困問題に余り関心がなかったり知識がない場合もありましたし、貿易問題と言うとそれ以上に複雑なので、なかなか理解してもらえませんでした。また今フェアトレードをやっている人達も一言で説明するのに苦労しています」


10月6日 ゲスト:北澤 肯さん

北澤 肯7 手塚「最近は企業もフェアトレードに取り組んできているようですが、企業の方から北澤さんに相談されることもあるのですか?」北澤「そうですね、最近増えてきました。フェアトレードのコンサルティングもやっていますので、企業や個人の方からのご相談にものっています」手塚「個人の方にどのようなアドバイスをされているのですか?」北澤「どういった形態でやるかによりますが、例えばショップをやりたい方であれば、“こういう団体がこういう商品を持っています”ですとか、“こういう形で買えます”というような具合です」手塚「いきなり生産者の方を紹介するわけではないのですね(笑)」北澤「それも面白いとは思いますが、普通は日本のフェアトレードの団体から買って、ということでしょうね」

 手塚「現在日本でフェアトレードを行っている組織や団体はどのくらいあるのですか?」北澤「小さい所も含めると40ぐらいはあると思います」手塚「それは世界各国に比べると、まだまだ少ない方なのですか?」北澤「そうですね...。日本の場合はまだマーケットが小さいので扱っている企業も少ないです」手塚「一番フェアトレードに熱心な国は?」北澤「イギリスが一番ですかね...。あとはドイツ、オランダ、スイスも盛んです。ただフェアトレードマーケットの規模で言うとアメリカが1位です。アメリカ国内の規模で見るとそれほど大きくはないのですが、量では一番です」手塚「取り扱いの多い商品は?」北澤「金額で言えばコーヒーで、重さで言うとバナナだと言われています(笑)フェアトレードコーヒーのマーケットシェアですが、イギリスはレギュラーコーヒーに限ってですが、全体の20%がフェアトレードのコーヒーです。日本はきちんとした数字がないのでなんとも言えませんが、多分0.1%とかそれぐらいだと思います。日本のコーヒー輸入は世界で第3位なんですが、まだまだ広まっていないようです」手塚「衣料雑貨を目にすることが多いのですがいかがですか?」北澤「衣料では日本がリードしていると言われています」


北澤 肯8 手塚「今日本の企業でフェアトレードを取り入れていいるのは何社ぐらいあるのですか?」北澤「フェアトレードラベルを付けて販売している会社は20社ぐらいです。一番代表的なのはイオン・ジャスコですでね。コーヒーだけではなく薔薇を販売したり、世界で初めてフェアトレード缶コーヒーを作って、ミニストップで販売しています」手塚「薔薇はどこの国から...」北澤「ケニアです。意外な感じがしますが、元々アフリカでプランテーションで作ってヨーロッパに輸出するということは前から行われています。ただその農園の労働環境が悪買ったり、賃金が低ということが問題になっていましたのでそれを改善するためにフェアトレードの花が始まりました」手塚「それの見分け方は?」北澤「タグが花束についています。またフェアトレードの支援のやり方として商品を取り扱うだけではなく、社内で飲むコーヒーをフェアトレードにするというようなことです。ドイツのフォルクスワーゲンという車の会社は行っていますし、日本では大日本印刷さんが、社内でフェアトレードコーヒーを販売しています」

 手塚「行政はいかがですか?」北澤「ヨーロッパですと、行政、省庁機関が飲むコーヒーをフェアトレードにしたりと言った取り組みが行われています。また『フェアトレードタウン』という自治体がフェアトレード宣言をして、その地域の中でフェアトレードを積極的に進めていくということも行われています。日本はそのへんはまだまだ遅れていますが、JICAやJETROは最近フェアトレードのサポートを始めました」

 手塚「今後の活動に付いてお聞かせください」北澤「『ブラック・ゴールド』という映画、コーヒー貿易の問題とかフェアトレードのことを扱っています。それを日本で公開するために協賛を集めています。それとフェアトレードに関する本を2冊翻訳し、1冊は自分で書いています。来年の春ぐらいに出せればいいかなと思っています。あとは企業や国の機関のフェアトレードのプロジェクトに何らかの形で関わっていきたいと思っています」


馬場直子さん 川端由美さん

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